車両故障の多発や組合差別撤廃へ千葉支社を追及

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動労千葉申1号交渉報告②
車両故障の多発や組合差別撤廃に向けて、千葉支社を徹底的に追及!

(6595号からつづく)

指導操縦者の指定については、組合差別を行うな!

 千葉支社では、毎年40名~50名規模で運転士見習が行われているが、JR発足以来、動労千葉組合員が電車(EC)の指導操縦者に指定されたことは全くない状況だ。
 こうした状況に対して団交では、指導操縦者の指定については、組合差別を行わないこと等について徹底的な追及が行われた。

組合 現状では、列車の運転技術の習得だけになっている。国鉄時代も含めた事故例等については、平成採は全く知らない状況だ。経験や知識の豊富な者も含めて指導操縦者として教育した方がいいはずだ。現在の指導操縦者の各区の状況を明らかにすること。
会社 各区の指導操縦者は以下のとおり。
習志野運輸区    26名
蘇我運輸区     22名
京葉派出      10名
鴨川運輸区     11名
木更津運輸区 EC 16名
       DC  6名
千葉運転区  EC 32名
       DC  2名
銚子運転区     14名
 特別な基準を設けているわけではないが、3年以上の経験を経た者について指定している。
組合 動労千葉組合員が一人も指定されていない現状は、組合差別以外ないことは明らかだ。組合差別を撤廃しろ。
会社 組合差別は行っていない。

退行した場合の連絡を求めており、若干の誤差について連絡を求めているものではない

 この間、停止位置が若干ずれたことなどに対して、事故警報に掲載される状況がある。本来停止目標は、あくまでも目標であって、列車が停止する場所には余裕が認められている。こうした会社側の姿勢について問い質した。

組合 武蔵野線では、1m出た場合でも指令に連絡している状況があるが、全てこのように取り扱うということか。会社が行う競技会においても、1mは誤差として認められているはずだ。
会社 あくまでも目標であり、誤差が生じることは承知している。会社としても、そこまで求めているわけではない。停止位置誤りについては、「事故」に上げていない。
 会社が言っている「速やかな連絡」とは、停止位置がずれて、列車を退行させた場合を想定しており、その場合には連絡するように指導している。事象に対する連絡を求めるだけであり、それ以上にはならない。

運転台に故障シールが張りっぱなしになっていることは承知している

 昨年3月のダイ改以降、217系車両の検修業務が鎌倉総合車両センターに移管されたが、現在総武快速線を走行している217系車両の運転台には「故障シール」が何枚も、しかも数ヶ月間張りっぱなしの状況が続いている。
 こうした状況に対して組合は、鎌倉で対応できないのであれば、移管前と同様に幕張での217系業務を行うように求めてきた。

組合 217系の運転台に、「故障シール」が張りっぱなしになっている状況を把握しているのか。現在もモニター故障等が多発し、使えない状況のまま運行が行われている。故障している車両を運行すること自体不完全な車両を提供しているということではないのか。中には、何が故障しているのか分からないものもある。
会社 状況は把握している。こうした状況は、好ましくないと考えている。
 「故障シール」は、乗務員に「この故障については承知している」ことを示すものだ。
 いつ頃までに直すのかを標記できるように検討する。
組合 鎌倉が業務で手一杯であれば、幕張でできる体制がある。しかも列車は幕張に留置されるのであるから、以前のように幕張に業務を戻した方が、検修業務を行う上で一番やりやすいはずだ。

Dコックが切れてもパイロットが消灯しない状況について、会社は何ら対応せず

 9月4日、総武本線において、列車のDコックが「切り」になったまま列車が運行されるという事態が発生した。113系など空気圧によりドアを閉める車両についてはDコックが切れた場合ドアが緩んで回路が切れるために運転台のパイロットランプが滅灯する。しかし、211系車両については、Dコックが切れてもパイロットが滅灯しない構造になっているため、ドアが開く状況のまま走行できてしまうのだ。こうした状況に対して千葉支社に具体的対策を求めた。

組合 211系でDコックが切れたまま走行する事態が発生したが、具体的対策はどのように考えているのか。
会社 205系も同様の構造になっている。会社としては、今すぐ対策を取るということは考えていないが、検討はしている最中だ。
組合 走行中にドアが開けられるような状況は極めて危険だ。早急な対策が必要だ。しかもこうしたことは運転士にも知らされていない。
(了)

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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