11月15日~17日訪米報告
職場での反合・運転保安闘争を闘いぬき、組織拡大へ!
【写真①】韓国政府の民主労総への弾圧に抗議して領事館前でピケ・抗議行動 |
【写真②】ピケ・抗議行動後、韓国領事館に申し入れを行う |
【写真③】韓国ローカル34にて。ハチ巻きをしているのがキャバリー委員長 |
【写真④】17日はファン・デルポゾ氏(左)とシャンクリン夫妻の案内でSF市内やオークランド港を見学 |
米・サンフランシスコ(SF)で開催された「運輸労働者連帯委員会」(TWSC)からの招待を受けて、11月15日~18日にかけ て、動労千葉を代表して2名で参加してきました。今回の訪米は、この3年間で培ってきたILWUとの連帯・共闘の関係が、これまで以上に強固なものになっ ていることを肌で感じることができました。さらに、11・5集会に参加したILWUやAMFAの仲間達からは、アメリカでも日本の11月集会と同じような 闘いを組織する必要があるとの意見が出されるなど、11月集会が訴えている闘う方針が、日本だけではなくアメリカや韓国をはじめとした世界の労働者共通の 認識いになっていることを改めて確認することができる貴重な機会となりました。
【11月15日】
11月15日、10時過ぎ(米時間)、サンフランシスコ空港に到着。ILWUローカル34のファン・デルポゾ氏と、今回のTWSCに参加するメキシコの 電気関係労働者2名がともに出迎えてくれた。すぐに、サンフランシスコ市内の韓国領事館前に移動。韓国政府による民主労総への弾圧と非正規職化攻撃に抗議 するピケと抗議行動に参加した(写真①)。これには、ILWU、AMFA、イギリスのRMT、ANSWER、郵政や教育労働者、メキシコからの代表、そして動労千葉も参加して約1時間の抗議行動を行い、最後に韓国領事館への申し入れを行った(写真②)。
韓国領事館でのピケ・抗議行動・申し入れは、米韓労働者の国際連帯として行われ、極めて重要な闘いとなった。
また、行動終了後にRMTの参加者から、JR総連が主催する集会に連帯のメッセージを求められている」との話がされた。動労千葉からは、JR総連は分 割・民営化に賛成し、動労千葉に対して組織破壊を行っている組合だと説明すると、「それは十分理解している」との回答が返ってきた。結局、世界のどこの組 合も「分割・民営化に賛成した裏切り者」としてJR総連を見ていることがはっきりした。
【11月16日】
11日16日は、動労千葉代表団にとって忘れられない1日となった。
今回のTWSCは、ILWUが、08年の協約改訂闘争に向けて組織の存亡をかけて闘いぬくために、運輸関係の労働組合を中心とした闘う組織を確立することを目的に開催された。
9時から開始された会議は、16時まで続けられた。この中で、冒頭のジャック・ヘイマン氏の開会あいさつで「この間とは動労千葉と親密な関係が築かれて きた」と紹介され、さらに、11月集会に参加したILWUローカル10のクラレンス・トーマス氏からは、「11月集会で直接的なランク・アンド・ファイル 運動を見たことは素晴らしい。民営化問題は米日韓同じ状況だ。韓国民主労総の闘いは、上からの押しつけではなく、下からの運動だ」と報告された。さらに、 AMFAのジョセフ・プリスコ氏からは「11・5で元気になって帰ってきた。米でも同じことをやる必要がある」との発言が続いた。さらにスティーブ・ゼル ツァー氏からも「民主労総や動労千葉、ILWU、RMTのように、ランクアンドファイルが権力を取る時代がきた」と提起されるなど、11集会のもっている 位置の重要性や訴えている内容が世界共通の認識になっていることがはっきりした。
そして1047名闘争の勝利に向けた決議が満場一致で採択された(★「DC通信」No.104 )。
ILWUローカル10・34で発言
TWSC終了後、ILWUローカル34と10の組合員集会に参加することになった。本来予定に入っていなかった行動だ。ローカル34ではリチャード・キャバリー委員長をはじめ役員や組合員が出迎えてくれた(写真③)。
とくにキャバリー委員長は、動労千葉から贈呈したハチ巻きを集会終了まで付け続けてくれた。
また、ローカル10での組合員集会は、総勢500名が参加するというものであった。米西海岸を代表する労働組合の正式な場で発言する機会を得て、緊張のあまり最初の一言がなかなか出なかった。
今回のように、動労千葉がILWUローカ10と34の正式の場で発言できたということ自体画期的なことだと言わなければならない。国際連帯闘争が始まっ て3年、動労千葉の闘いと存在、そして真剣に訴えている闘う方針が日本をはじめ、ILWUローカル10や34の仲間達にも確実に伝わっていることをあらわ すものだ。
【11月17日】
11月17日は、ILWUローカル34のファン・デルポゾ氏とキースシャンクリン夫妻の案内でSF市内やILWUの拠点であるオークランド港等を見学するなど有意義な1日となった(写真④)。
今回の訪米は、当初の思惑をはるかに超えて120%の達成感を得ることができた。
さらに闘いを強化して進もう!