10月1日実施予定の京葉車両センター構内業務の外注化をなんとして も阻止しよう。この外注化は偽装請負なしには不可能なものだ。また、新たな非正規職をつくりだすものに他ならない。われわれは8月30日、「外注化・非正 規職化絶対反対 JRの偽装請負を告発する8・30集会」を開催することを決定し、全国によびかけを発した。以下、よびかけ文を掲載する。
全国の闘う仲間のみなさん。国鉄闘争へのこの間のご支援に心より御礼申し上げます。
さて、JR東日本は2001年以降業務の全面的な外注化を進めています。それは、7分割・民営化した鉄道事業を数百の子会社・孫会社にバラバラにして丸 投げ外注化しようとする究極の合理化攻撃です。こんなことをしたら、労働者の雇用や権利は根本から打ち砕かれ、安全は崩壊します。
私たちは、攻撃が開始されて以降数十波のストライキを構え、組織の総力をあげて立ち向かってきました。その闘いは、東労組等が裏切り妥結する状況にも係 わらず、千葉支社では10年間にわたって外注化をストップさせる大きな成果をかちとりました。闘いの渦中で実現した組織拡大が資本を追いつめたのです。
そして今、10年間に及ぶ攻防戦は最大の焦点を迎えています。しびれをきらしたJR千葉支社が、10月1日付で構内運転業務の外注化を強行しようとしているのです。私たちはあらゆる手段を尽くしてこの攻撃を止めるために闘いぬく決意です。
国鉄分割・民営化以降、労働運動は後退を余儀なくされ、1000万人をこす労働者が非正規職に突き落とされました。新自由主義攻撃のもとで労働者は最底 辺に落ちてゆく競争に駆り立てられ、労働組合はそれに有効な反撃を行なうことができなかったのです。全てを民営化・競争原理に呑み込んでいった攻撃は、単 に官から民へというだけでなく、規制緩和の流れにのって、民間大企業の全てが業務を派遣会社や子会社・孫会社にアウトソーシング・外注化したり、別会社化 しました。それが「外注革命」と称しておし進められたのです。経費削減のためには手段を問わず全てを丸投げする。そしてそれが貧困と格差を拡大再生産す る…これがこの20年余り労働者を襲った現実でした。
しかしそのほとんどは「偽装請負」にあたる違法行為でした。しかしそれがまかり通ったのは、労働組合がそれを容認し、それを「合法」化し、労働者に強制 したからでした。「労働運動の不在」どころか、労働組合が新自由主義政策の手先となる現実が生み出されたのです。
3・11大震災以降、労働者への攻撃はさらにエスカレートしようとしています。今こそ、こんな現実を断ち切るために闘う労働組合を甦らせなければなりません。そしてそれは、民営化―外注化攻撃と立ち向かうことなくしては空論です。
私たちは、国鉄分割・民営化攻撃を絶対にあいまいにしないこと、そして今職場で火花を散らしている外注化攻撃との攻防戦を全力を尽くして闘いぬくことこ そが、階級的労働運動の復権に向けた最短の道であると確信しています。その闘いをやりぬくことができれば、今はまだ団結する手立てを見いだせていない労働 者の怒りの声が堰をきったように流れだすこと、今日はまだおとなしい労働者の大反乱が始まるであろうことを確信して立ち上がります。
動労千葉は闘いへの突入にあたり、表記集会を開催します。ぜひとも多くの皆様のご参加をお願いします。