2年ぶりの時給引き上げが たった10 円か!!
CTSは12 月21 日、契約・パート社員の時給を改定し、来年1 月1 日から全事業所で一律10 円引き上げることを発表した。
<千葉の最低賃金は2年で30 円アップ>
時給の改定は2020 年1月以来で、2年ぶりとなる。この間、千葉県の最低賃金は2020 年10月(2 円)、2021 年10 月(28 円)の2度にわたって引き上げられ30円上がっている。
こうした中で動労千葉は、毎年の春闘、秋闘(最賃の改定時期)に繰り返し時給の大幅引き上げを求めてきた。ようやく引き上げが行われたが、10 円では最賃の上昇にまったく追いつかない。
●コロナ禍での労働強化
この2年間、コロナ禍で次々と新しい仕事が増える一方、CTSは、JR東日本の赤字を口実に新規採用をストップしている。どの事業所も要員不足が慢性化し、一人あたりの負担は増している。
にもかかわらず、繰り返し要求してきたコロナ危険手当もなし、ボーナスも実質的に減額されたまま、正社員のベースアップも2年間にわたって凍結されたままだ。
<CTSは生きていけるだけの賃金を出せ!>
この間、ガソリン代や食料品が次々と値上がりし、原油高などから電気代、ガス代も上がってきている。こんな引き上げ額では到底、物価高に追いつかない。
このままでは最賃に追いつかれる?!
2014 年1 月 → 2022 年1月
<千葉県の最低賃金>
798円 → 953円
(+155円)
<CTSの時給(千葉地域の場合)>
920円 → 1040円
(+120円)
このままでは最賃に追いつかれる?!
※最賃は8 年で155 円上がっているのに、CTSの時給は+ 120 円。差がどんどん詰まりCTSの時給は社会的に陥没する一方。
銚子・鴨川・館山(1月から980 円)では、最賃ギリギリだ。
アメリカでは今年の秋、コロナが一息つくなかでの人手不足の状況で現場労働者が次々とストに立ち、労働条件の改善をかちとっている。
●来春闘で労働条件の抜本的改善を!
CTSは生活できるだけの賃金を出せ!
来春闘で、労働条件の大幅な改善をかちとろう。
CTSで働くすべての仲間は動労千葉に加入し、ともに闘おう。
闘えば勝てる
米で清掃労働者がスト時給460 円引き上げ
アメリカは今、劇的な労働運動の高揚局面にある。病院、食料品、郵便、
清掃、輸送など、パンデミックの中で社会を最前線で支えてきたエッセン
シャルワーカーが、全米的な「人手不足」の中で大幅な企業の譲歩、賃
上げをかちとっている。
◇ ◇ ◇ ◇
コロラド州のデンバー国際空港(全米で最も混雑する大空港のひとつ)で
働く清掃労働者、約350 人が11 月20 日、賃金引上げと労働条件改善を
求めてストライキに立ち勝利した。
● 2 割以上の賃上げ
その結果、サービス従業員国際労働組合(SEIU)の地域支部は「歴史
的な時給4 ドル(日本円で約460円)の賃上げ」を含む労使合意をかちとっ
たと発表した。現在の時給19 ドル(約2185円)から2割以上の賃上げ
だ。休憩時間の増加、労働条件の改善も含まれている。
◇ ◇ ◇ ◇
現場労働者が一致団結して闘えば、会社は譲歩せぜるをえない。CTS
でも大幅賃上げをかちとろう!
*アメリカではコロナ禍で「エッセンシャルワーカーはヒーローだ」とも
てはやされてきたが、現場労働者は「今すぐ正当な賃金を!」「ヒーロー
にふさわしい支払いを!」のプラカードを掲げてストライキに立った