申第44号「業務外注化に関する申し入れ」団体交渉
破たんした外注化をただちに撤回しろ!
「これから検討」は回答になっていない!
組合 前回までの交渉で、プロパー社員の採用・養成数とエルダー社員の退職を差し引けばマイナスになることが明らかになった。会社はこの問題の回答は、「業務の見直し、効率化」だとした。効率化とは具体的に何を行うのか。
会社 効率的な業務体制の構築についてはJRグループ一体となって検討していく。具体的に内容は決まっていない。JRのダイヤ改正の中身を見てからでないと検討できない。時間はかかるが構内の計画業務のシステム化・AI化で業務見直しを行う考えはある。入換計画の作成をスムーズにできないかということだ。
組合 幕張事業所で言えば、一日の入出区の本数を大幅には減らせない。構内入換業務で人を減らすというのは実際上無理ではないか。
会社 これから検討する段階だ。
組合 会社が毎年効率化を進めようとしていることは知っている。だが、要員不足の対応が「効率化」だと回答したから、その中身を聞いている。それを「これからだ」というのは、回答になっていない。
会社 こちらとしては、これが回答だ。
組合 10年経って人が足らない。その回答が効率化と人事交流だといった。もう2ヶ月経っている。「これから考える」は回答になっていない。「構内で何人、派出で何人」など出してくれ。
会社 例えばJR次第だが、一部の業務、入出区・出区点検をJRが担当することを考えている。
組合 もう一度きちんとした回答を出してくれ。
会社 検討する。
組合 外注化当時、会社は「今のままの業務を、今のままの要員体制で行ってくれ」と言った。
会社 当時の発言は把握していない。受託した業務を何人で行うかはCTSで決めていく。
組合 団交は個人同士の交渉ではない。組織同士の交渉だ。次までに当時の事を確認してくれ。
会社 確認します。
「高年齢者求人求職情報提供サービス」
組合 「高年齢者求人求職情報提供サービス」についてはどうか。
会社 今の段階ではCTSは登録できないということだ。受託状況や会社の経営状況しだいだ。登録して募集することもある。
組合 エルダーの副所長や所長もいる。本社もエルダーが多い。65歳以降の雇用について、現場には求人情報を出さずに、管理者や本社だけ雇うということはないか。
会社 現在はない。今後エルダーの方の採用はこの制度に則っていく。もうじき65歳を迎える方がいるが、辞める予定だ。
組合 副所長や所長でエルダーを残さなかったら足らなくなるのでは?
会社 CTSプロパー社員から所長や副所長を育てていくことが本社の課題の一つだ。
組合 JRからは情報提供サービスについて、「できれば登録してくれ」といった話はあったのか。
会社 必要なら手を上げてくれというもので、何かしてくれということではない。
希望者のエルダー雇用延長を行え!
組合 現在、65歳以上の元エルダーで雇用継続している人がいる。採用する理由、根拠は何か。
会社 当時の担当者に確認したところ、事業所によって状況が違う。技術を継承するためとか、人が足らなくて残ってもらったなど、当時の状況による。今継続している人数は10人ほどだ。
組合 その後の雇用延長はどう判断しているか。
会社 本人の意志を確認し、現場の管理者の声を聞いてやっている。
組合 公平性から言えば、今から65歳を迎えるエルダーの人も同じはずだ。希望していた組合員も当然雇われると思っていた。高齢法改正から言うと、JR本社や千葉支社は、「まだちゃんとした制度になっていないから、CTSと直接交渉してくれ」と言っていた。それを雇わないというのは違うのではないか。
会社 CTS社員については65歳からの雇用を検討しなければならない。エルダーはJRの方だ。
組合 そこはJRが業務を外注化している。それで強制出向させられてもいる。それで、「エルダーはJRだからJRでやってくれ」というのは違う。JRは「CTSと直接やってくれ」といっている。確認をとってくれ。
会社 確認する。
(以上)