CTSは12月1日、2020年度年末手当について回答を行った。(詳細は別表のとおり)
1.支払額
■社員
基本給の2・5カ月。
*年間支給額4・9ヶ月で昨年と同額
*昨冬3万円を支給していた一時金を今年はカット
■嘱託
基本給に地域手当を加算した額の2・5カ月、及び一時金として1万円
*年間支給額4・9ヶ月で昨年と同額
*昨冬は3万円支給していた一時金がマイナス2万円
■契約・パート
*下表のとおり
*昨年冬と手当は同額、一時金はマイナス3万円!
【月100時間以上の者】
・6カ月未満 無し
・6カ月-1年未満 4万円 + 一時金2万円
・1年以上-3年未満 5万円 + 一時金2万円
・3年以上-5年未満 7万円 + 一時金2万円
・5年以上 12万円 + 一時金2万円
■上記支給額とは別に、コロナ慰労金として全社員を対象に一律1万円を支給
■支払日 12月11日(金)以降、準備でき次第
※「*」印は、編集部で記載。
昨年と比べ社員・嘱託への「一時金」(昨年末は3万円)が減額、契約・パート社員の一時金(昨年末5万円)も2万円に減額された。組合要求(基本賃金の3・8ヶ月分)からはほど遠く、コロナ情勢下で職場を支えぬいてきた現場社員を裏切る低額回答だ。
慰労金はごまかし
コロナ慰労金(1万円)を支給するとしているが、一時金の減額分を下回るものであり、実質、社員と契約・パートで2万円のマイナス、嘱託も1万円のマイナスとなる。社員の目をあざむくためのごまかし以外のなにものでもない。
コロナで現場は大変なのにボーナスカット!
動労千葉は、年末手当をめぐって11月27日に団体交渉を行った。この中で、今期(4〜9月)が「減収減益」とはいえ昨年比でマイナス200万円にとどまっていることが明らかになった。他方、年末手当のカット額は大半の社員が実質2万円減、単純計算(約600人)で1200万円もボーナスカットしたことになる。差額の1000万円はどこに行ったのか?? コロナ便乗の賃下げを絶対に許してはならない。
今年のはじめから新型コロナウイルス対策が強いられ、現場では窓締め、手すり等の消毒に加え、膨大な吊り手消毒作業が追加されてきた。感染の緊張と向き合いながら日々出勤し、清掃や検修・構内作業を担ってきたことを踏まえれば年末手当は大幅に増額して当然なのだ。
格差賃金の固定化を絶対に許すな!
契約・パートについては、組合側からの格差改善要求を拒否するばかりか、昨年末より一時金を減額すると回答した。
動労千葉は、CTSでも来年4月から施行となる「同一労働同一賃金」の観点から、社員と同様の基準による支払いを求めてくり返し交渉を行ってきた。しかし、CTSは今期も格差回答を強行した。このまま格差賃金の固定化をねらうCTSを断じて許してはならない。今後、さらに徹底的に追及を強める必要がある。
動労千葉に加入しCTSを根本的に変えよう!
JR東日本は今年度中にグループ全体で1500億円(うちグループ会社は400億円)のコストカットを強行すると打ち出している。グループ会社の大規模な再編成と労働条件破壊も予想される。団結して闘わなければ、まともに生きていけない時代が到来している。
CTSにおける労働条件の抜本的な改善、希望者全員の正社員化を求めて闘おう! 動労千葉に加入し、ともにCTSを根本的に変えよう。