9・27三里塚全国総決起集会へ / 入管収用所で何が起きているのか?

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9・27三里塚全国総決起集会へ

 9月27日、三里塚反対同盟の全国集会が開催される。昨年10月は台風、今年3月はコロナ禍で集会が中止となるなか、久々の全国総決起集会だ。
「コロナショック」は成田空港をも襲っている。訪日客が激減し、B滑走路が3ヶ月も閉鎖されるなど、開港以来初めての事態が起きている。世界中を覆うコロナ感染症は、人やモノが世界中を移動することで利益をあげてきた時代の終わりをも告げ知らせている。
今や「年間50万回発着」などという需要予測など夢物語と化している。空港拡大の根拠は完全に失われた。デルタ航空、ユナイテッド航空など、各航空会社の成田拠点も次々と撤退を始めた。今こそ反転攻勢の時だ。54年にわたって原則を守り闘いぬいてきたからこそ決定的な展望が切り開かれようとしている。国策をタテに農民に追い出しを迫り、騒音をまき散らしてきた成田空港にいよいよ廃港を迫るときだ。

「空港を大きくするなど論外」
請求異議控訴審 市東さんが証言

こうしたなかで9月2日、市東孝雄さんの請求異議控訴審が東京高裁で開かれ、証人尋問と市東さんの本人尋問が行われた。
証人の一人には経済学者の鎌倉孝夫さんがたち、空港の虚偽の「公共性」を鋭く弾劾した。
市東さんは、滑走路閉鎖中の状況が「騒音や排気ガスが消え、鳥のさえずりも聞こえ、これが本来の姿だと感じた」「この上さらに空港を大きくするなど論外だ」。そして成田空港会社が収用法で農地をとれないと農地法を悪用して取ろうとするなど卑劣で違法な買収を進めてきたことを厳しく弾劾し、無農薬有機栽培農業の取り組みを誇り高く語り「身体の続く限りこの地で農業を続ける」と決意を語った。最終弁論は10月22日に予定されている。
9・27全国総決起集会に大結集し、市東さんの農地取り上げに断を下そう! 成田空港を廃港へ!

市東さんの農地を守ろう!空港機能強化粉砕!改憲阻止!
9・27 全国総決起集会
■9月27日(日)正午
■成田市・赤坂公園(成田ニュータウン内)
■主催 三里塚芝山連合空港反対同盟

入管収用所で何が起きているのか?

 第31回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会

9月13日、横浜において第31回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会が開催された。
この集会は、毎年4~5月に東西で韓国・民主労総ソウル本部が参加し開催されてきたが、今年は、コロナ禍で延期されての開催となった。
コロナ対策で、全国の入管収用所から4月以降、仮放免が次々と行われたが、それでも未だに500人もの外国人が収容されたままになっている。しかも8月には東京入管で感染者が出る事態となった。そもそも難民申請をめったに認めず、収用を繰り返し、その期間も明らかにならないなかで多くの収用者がハンガーストライキにたちあがったり、自死に追いこまれている。動労千葉もこの間、収容者に対するあまりにも非人間的な入管政策に抗議し、数度にわたる東京入管包囲デモに参加してきた。
集会では、牛久入管収用所問題を考える会の田中喜美子さんより「戦後75年 入管収用所で何が起きているのか?」と題する講演が行われ、外国人労働者と共に闘う各地の合同労組が発言した。

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