館山の就労場所確保に最大限努力することを確認
動労千葉は、12月20日、来年度のエルダー再雇用をめぐり、動労千葉申10号に基づきJR千葉支社との間で団体交渉を行い、本人希望に基づく就労先提示を行うことなどについて千葉支社と集中的な議論を行った。この中では、とくに外周地域での就労先確保に全力をあげることなどについて、千葉支社の対応を追及した。
団交には、支部代表や来年度エルダーを希望する組合員も参加する中で行われた。
20年度は170名が退職し、160名がエルダーを希望
組合 現在の千葉支社の社員数及び来年度の退職状況はどうなっているのか。
会社 支社全体は4300名(出向者300名)。エルダーは、全体で500名(本体100名、出向400名)となっている。来年度の退職者は総計170人で、その内9割、約160名がエルダーを希望している。系統別には次のとおりだ。
営業40人、運転60人(運転士25、車掌25、車両10)、電力10人、保線15人、出向者・非現業45人。
組合 エルダー制度の当初予定では、就労先提示は年内となっている。すでに12月も下旬に入り、選定も進められていると考えるが、現在の状況及び今後の提示に向けた考え方を明らかにすること。
会社 現在、グループ会社との間で就労先の選定に向けて調整を行っている最中である。就労先については、会社毎に集約しているが、まだ決まっていないところもあり、概ね全体の50%程度といったところだ。いずれにしても1月になってからの提示になると考えている。
組合 退職手続きの関係もあり、できるだけ早く提示してもらいたい。
会社 それは承知している。しかし、まだ調整の途中であり、全体が決まらないと提示できない。
組合 この間の団交の確認では、本人希望と合わない場合は、年内に再面談を行うことになっているが、再面談の話がない場合は、希望通りの就労先と考えていいのか。
会社 本人の希望をあらためて確認する意味も含めて再面談を行い、色々と話を聞かせてもらっている。 また、再面談がないからといって、必ずしも希望通りになるとは限らない。
外周地域に就労場所を確保することは、最大の課題だ!
組合 この間、外周地域での就労場所確保について要求してきた。昨年は木更津にエルダーを配置することができたが、今回は、館山での就労を希望する者がいる。親の介護を抱える中で、地元での就労しかない状況だ。会社は、面談で本人の身体や家族状況等を把握し、本人の希望を尊重しながらグループ会社との調整を行っているはずだ。
会社 館山を希望している人がいることは承知している。グループ会社とも色々話し合っているが、業務量の関係で厳しいと聞いている。
組合 エルダー制度が始まった当初から外周地域での就労場所確保の問題は指摘してきた。CTSでいえば、要員数が足りず一年を通じて求人募集を行っている状況だ。その点、エルダーを再雇用すれば5年間は働くことになる。外周地域にエルダーの就労場所を確保することは、JR、CTS双方にとってメリットになるはずだ。
会社 エルダーの場合は、フルタイムでの勤務になる。館山の場合は、列車本数を含めて業務量が少なく、働いている人もパート勤務が主体で・・・。
組合 国鉄、JRと40年間ハンドルを握り、鉄道輸送を一生懸命やってきた。60歳を迎えると介護や身体のこともあり相当厳しい状況になる。だからこそ地元での就労が一番になる。会社としてもそこを真剣に考えて、努力してもらいたい。
会社 組合側の要求、主張は理解した。会社としても努力していないわけではない。しかし、希望に添えない場合もある。
組合 木更津の場合も厳しいと言いながら就労場所を確保してきた。会社が知恵を絞ればできるはずだ。
会社 努力することは約束する。
全ての組合員の就労場所確保と外周地域への働く場の確保に向けて全力で闘いぬこう!