9月28日動労千葉第54回定期大会を開催

大 会 宣 言

本日、われわれは、千葉市・DC会館において第54回定期大会を開催し、世界戦争・核戦争の危機の中で国家大改造攻撃と対決して階級的労働運動の再生に向けて闘うとともに、JRの融合化ー統括センター化、ローカル線廃線化攻撃をはじめとしたJR大再編攻撃に立ち向かい、その闘いの中で組織拡大の実現に向けて決起する方針を確立した。
ウクライナ戦争が泥沼化している。その背景には、「ロシアを叩き、中国を打ち負かす」というアメリカの国家安全保障戦略がある。巨額の軍事支援を行うことで戦争を長期化・泥沼化させ、ロシアを弱体化させようと狙っている。
米日政府は、「台湾有事」-対中国戦争を見据えて全てを大軍拡と戦争に流し込もうとしている。この戦争の本質は、世界支配の座から転げ落ちようとしているアメリカ帝国主義が支配の維持と延命をかけて中国を「打ち負かす」ために仕掛けた侵略戦争にほかならない。中国に対する排外主義が煽られ、戦争への道が何の抵抗もなく進む危機的状況生み出されている。かつての戦争が2千万人のアジア人民を殺戮する侵略戦争として行われた歴史を忘れてはならない。
一方、中国侵略戦争の最前線となる南西諸島・沖縄・琉球弧の島々には自衛隊基地が建設され、ミサイルや弾薬が持ち込まれ、すでに2400人の自衛隊員が配属されている。戦時下における安保・沖縄闘争の強化に向けて闘いぬかなえればならない。
ガザでの大虐殺が今も続いている。無慈悲に生命を奪われた犠牲者は5万人をはるかに超え、その多くが女性と子供だ。1948年に軍事国家イスラエルの「建国」以降も大規模な軍事占領が続き、「天井のない監獄」と言われる極限状況が強制され、イスラエルによる虐殺が繰り返される中で昨年の「10・7蜂起」が命がけの抵抗として行われたのだ。パレスチナ連帯-イスラエルによるジェノサイド阻止に起ち上がろう。
日本は深い危機の中にある。すでに累積債務は1226兆円に達し、かつての戦争での戦時国債をはるかに超え状態となっている。こうした中で安保3文書の改訂により「国力としての防衛力」が国の基本方針とされ、全省庁の上に防衛省が立ってコントロールしようとしている。もう一方で、戦争政策が、社会全体を飲み込もうとしている。
労働法制を抜本的に解体しようとする攻撃が始まっている。日本経団連の「労使自治を軸とした労働法制の関する提言」は、従業員代表制に代わり「労使協創協議制」なる制度を作って「交渉権」を与え、企業単位での代表選出にしようとしている。この攻撃は、団結権や争議権もなかった工場法以前に戻すことを狙った大反動攻撃だ。連合はこれを容認し、産業報国会へ道を転げ落りようとしている。あらためて階級的労働運動の再生に向けて全力で闘いぬかなければならない。
JRの攻撃が新たな段階に入ろうとしている。経団連の労働法規委員会に富田元社長が座り、JRの「労組なき社会」化ー社友会路線を全社会に拡大しようと狙っている。「鉄道を持つIT企業化」=「4千人削減」攻撃は、鉄道業務をないがしろにして利益優先の最大化を追及し、労働者の権利を徹底的に解体しして奴隷化する攻撃に他ならない。ローカル線廃線化攻撃は、単なる赤字問題ではなく「デジタル田園都市国家構想」による国家のスクラップアンドビルド=戦争ができる国家作りと一体の攻撃だ。しかしこうした攻撃が早晩破綻することは明らかだ。後を絶たない重大事故の続発、若年退職の激増をはじめ鉄道崩壊という現実がJRを突き上げている。
1047名闘争は、われわれの30年に及ぶ闘いが国鉄分割・民営化=国家的不当労働行為の核心を突くところまでJR・権力・裁判所を追い詰めてきたからこそ証人採用を拒否して結審し、警察権力まで導入して全員退廷を暴力的に強行してきた。絶対にあきらめることなく1047名解雇撤回闘争を貫き勝利しよう。
われわれは、この間、3労組、労組交流センター、改憲・戦争阻止大行進の仲間たちとともに全国各地で無数の反戦デモを組織し、30波近いストライキを闘いぬいてきた。時代は確実に動き出そうとしている。闘いを諦めることなく労働運動が力を取り戻す日まで闘い続けなければならない。動労千葉が分離・独立以降つくり上げてきたモノが力をもって輝く時代が到来しようとしている。
関西生コン支部への大弾圧、港合同潰しを狙った倒産攻撃・選別解雇攻撃、JRにおける労組なき社会化攻撃を、日本における全ての労働者・労働組合に対する攻撃と捉え、3労組共闘の強化と支援陣形の拡大をかちとろう。
新自由主義攻撃の下で労働運動は後退を強いられ、労働者は戦後最悪の無権利状態に突き落とされている。労働者の賃金は30年間下がり続け、戦時下の激しい物価高騰が生活を直撃し、夏休みで給食がなくなるだけで生活に窮している現実がある。しかしその一方で43兆円の大軍拡と大増税が進み、戦争が煽られる状況に対して怒りの声・時代への危機感が高まっている。全国の怒りを11・3全国労働者総決起集会に集結しよう。6000人結集に向け組合員・家族会、OB会、シニア組合員の総結集をかちとろう。三里塚闘争勝利・市東さんの農地死守を闘いぬこう。沖縄・ヒロシマ-ナガサキ・福島をはじめ全国の仲間たちと連帯して闘おう。ローカル線廃線化ー久留里線の廃線阻止に向けて10・19亀山集会に全力で結集しよう。そして何よりも、「全ての闘いを組織拡大の観点から」「職場闘争なくして組織拡大なし」「反合・運転保安闘争なくして組織拡大なし」の立場に立ち、全組合員が組織拡大に起ち上がろう。
右宣言する。
2024年9月28日
第54回国鉄千葉動力車労働組合定期大会

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