2月10日、東労組の三地本(東京・八王子・水戸)から分裂が起こり、「JR東日本輸送サービス労働組合」がたちあげられた。報道によれば規模は2千人ほどだとされている。
現場を置き去りにした幹部間での権力争い、財産の取り合いが分裂にまで至る。会社がこれを好機としてさらなる組合解体と「社友会」の組織化を狙っていることは明らかだ。
会社の思うままに組合解体を許すことなど絶対にできない!
「社友会」を拒否しよう!
職場の仲間に訴える。社友会に入ってはならない。職場を明け渡してはならない。自分たちのクビを自分たちで締めることになるからだ。
そもそも、社友会は労働者の権利を守るための組織ではない。不当な扱いに抗議したり、施策について交渉したりする組織ではない。職場で労働者がどんなに惨めな存在に突き落とされても、一言も声をあげられない状況に追い込むための組織だ。
「職場代表選では社友会推薦の候補に投票する」ことが規約で義務付けられているともいわれている。社友会で職場代表を握ることで、就業規則や労働条件の抜本的な改悪も会社の自由に行えるようにする――それは、安倍政権の「働き方改革」の狙いそのものだ。
労働組合を職場から一掃し、「社友会」を通して労働条件改悪も会社が好きにできるようにする。「正社員」を解体し、総非正規職・名ばかり正社員化を進める。首相官邸とJRが一体となってそのモデルを作ろうという攻撃だ。
この攻防にはJRで働くすべての労働者の権利と未来がかかっている。自らと仲間の権利を守るために、社友会を拒否して闘おう。
今こそ労働組合の力を発揮する時
求められているのは職場からの反撃だ。労働組合の闘いだ。
「運転士」「車掌」の職名廃止は、鉄道の歴史上ない重大な攻撃だ。職場には「4月以降どこに行かされるのか」という不安が渦巻いている。ライフサイクルに出された仲間が戻ってきた時、今職場にいる仲間たちはほとんどいないかもしれない。駅が全部別会社にされたら、行き着く先は子会社ではないのか。
職場の仲間がこういう現状に置かれている。まさに労働組合が現場労働者のためにその力を発揮しなければならないときだ。職場に闘う労働組合を取り戻すべきときだ。
会社の攻撃は矛盾に満ちている。経験が重要な乗務員を「最大10年」で異動させる狙いは現場労働者の団結を破壊すること以外にない。現場が反対を貫き声を上げる限り、乗務員を好き勝手に配転し続けることなどできない。
〝職名廃止反対〟〝ジョブローテーション反対〟を貫き、団結を守って闘う中でこそ攻撃の矛盾を暴くことができる。打ち破ることができる。
われわれ動労千葉は3月ダイ改―4月ジョブローテーションに対して、ストライキを構えて反撃にたつ。運転士・車掌職名廃止に徹底的に反対を貫いて闘う。すべての仲間に訴える! 「社友会」を拒否して闘う労働組合を取り戻そう! 今こそ職場からともに反撃にたとう!