今大会は、二年に一度の人事大会であり役員選出において、新委員長に副委員長であった関道利君、書記次長に中村仁君、新執行委員として木更津支部から佐野君、幕張支部から渡辺君、北村君をはじめとした新役員体制が選挙管理委員長から発表され、信任投票で全員が信任された。
新旧役員あいさつで、関新委員長が、「非常に重い役目だが最先頭で闘う。敵は大きいが強くはない。一糸乱れぬ団結で闘おう」と決意を語った。
大 会 宣 言
本日われわれは、DC会館において第49回定期大会を開催し、安倍政権の改憲攻撃、第3の分割・民営化攻撃に立ち向う新世代の執行体制を確立した。われわれは、40年間の歴史の全蓄積を結集し組織拡大を実現する。本大会はその闘争方針を満場一致で確立した。
世界経済・日本経済は成長の余地を失い、金融緩和等による延命策も打つ手が尽きて、大崩壊の危機が迫っている。それが為政者の思惑をもこえて世界に破滅的な分裂と抗争―戦争をもたらそうとしている。
安倍政権は、今秋臨時国会を「改憲国会」と位置づけ、「2020年新憲法施行」に突き進もうとしている。改憲は、労働運動を解体し、民主的な社会の在り方を覆して「戦争のできる国」にする反動的クーデターだ。今日まで改憲をおし止めてきた国鉄闘争の力を今こそ発揮し、改憲発議阻止へまなじりを決してたちあがらなければいけない。
今JRの職場は激しい攻撃の渦中にある。JRは国鉄分割・民営化攻撃の手先となった御用組合=東労組まで解体し、社友会なる「社員代表組織」に変えようとしている。首相官邸や経団連と一体となって、「労組なき社会」のモデルをJRで作り、社会全体に広げようとしているのだ。
さらにJR東日本は、今年度末をもって運転士・車掌職を廃止するという前代未聞の攻撃を突破口に、全鉄道業務を外注化し、労働者ごとグループ会社に突き落とそうとしている。分社化・転籍攻撃を許してはならない。JR貨物では労働者に徹底した差別評価制度と低賃金を強制する新人事賃金制度が施行されている。JRは「働き方改革」の尻馬にのって「非正規職だけの社会」「解雇自由社会」をつくる先兵になろうとしているのだ。だがこんな攻撃は必ず破たんする。安全の崩壊、技術継承の断絶、職場の怒りの声の爆発、AI神話の破たん、地域の崩壊となって矛盾が噴出し、鉄道を担う労働力を確保することすらできなくなることは必定だ。
闘いの勝利の展望は20年に及ぶ外注化阻止闘争の地平の中にある。昨年職場代表選挙に勝利したCTS幕張事業所では、この1年間の現場での全力を尽くした取り組みを通して、職場全体の支持を獲得するところまで闘いが前進している。それは外注化阻止闘争が生み出した地平だ。JR―CTSを貫く組織拡大を実現し、第3の分割・民営化攻撃を粉砕しよう。大量退職を逆手に取った組合つぶし、権利破壊攻撃と対決し、定年延長と65歳まで働き続けることのできる職場・労働条をかちとろう。3月ダイ改―4月ジョブローテーション強行を粉砕しよう。
国鉄分割・民営化攻撃との闘いは動労千葉の原点だ。ついに暴きだした国家的不当労働行為の真実を武器に、1047名解雇撤回闘争に勝利しよう。国鉄闘争全国運動を大きく発展させよう。
20年以上、国鉄闘争、11月労働者集会を共に闘ってきた連帯労組関西地区生コン支部に対し、まるで、労働組合が禁止されていた戦前のような大弾圧がかけられている。ストライキや団体交渉、抗議行動がことごとく「威力業務妨害」「強要」「恐喝」にデッチあげられているのだ。すでに逮捕者は延べ90人近くに及んでいる。それは、JRの職場で進む「労組なき社会」づくりと一体の攻撃だ。現代の産業報国会化攻撃を許してはならない。
今年の11月労働者集会―改憲阻止!1万人大行進は「非常事態」下での集会だ。闘う労働組合を歴史の最前線に登場させよう。国際連帯のさらなる発展をかちとろう。労働運動の復権をかけて20春闘にたちあがろう。
被曝労働拒否を闘う動労水戸をはじめとした動労総連合、韓国・民主労総、三里塚、沖縄、福島など、全国の闘う仲間と連帯して闘おう。「内房線と地域を守る会」「外房線と地域を守る会」とともに、地方ローカル線切り捨て・ワンマン運転拡大阻止の闘いを発展させよう。
新世代の執行体制が今日出発する。「すべてを組織拡大の視点から」「職場闘争なくして組織拡大なし」「反合・運転保安闘争なくして組織拡大なし」を行動原理に、全組合員の知恵と力を結集して組織強化・拡大の闘いにたちあがろう。動労千葉らしく職場で闘い、声を上げ、JR―グループ会社を貫く本格的な組織拡大をかちとろう。
右、宣言する。
2019年9月30日 国鉄千葉動力車労働組合 第49回定期大会
田中委員長あいさつ(要旨)
40年間の闘いの蓄積を発揮して立ち向かう方針を確立しよう。
東労組は、ジョブローテーションを妥結した。来年3月31日、運転士・車掌という職名がなくなる。正社員の象徴である運転士をなくする。ショック療法としてやっている。
分割・民営化の時以上の歴史的転換がきている。労働組合の根絶をJRから始める。
関西地区生コン支部への大弾圧は戦後最大の労組弾圧。JRと一体の攻撃。絶対に粉砕しなければいけない。
安倍政権は憲法改悪から、戦争のできる国へ変えようとし、労働組合が邪魔だとしている。9条に自衛隊を明記すると国のあり方が変わる。
この流れは分割・民営化から始まった。全てを破壊し、地方を切り捨てた。労組が力を取り戻さなければいけない。労働者自身の賃金は他の国は上昇しているなかで、日本は20年で9%下落した。日本経済の破綻が迫っている。日銀は株を買い続け、日銀が破綻すれば、通貨も崩壊する。
20万人の解雇に協力した東労組をつぶして社友会にする攻撃がかけられている。丸投げ外注化と一体だ。20年間33名のクビをのりこえて外注化阻止闘争を闘ってきたこの闘いの中に勝利の展望がある。
CTS幕張事業所で職場代表選挙が行われ、今年は圧倒的勝利をかちとった。 動労千葉の力を発揮するのはこれからだ。JR―CTSの組織化をかちとろう。もう一点、1047名闘争でも大きな勝利をかちとっている。16年に、不採用基準をつくったのがJR設立委員であることが明らかになり、不当労働行為が明らかになった。
今年の11月集会は、JRの攻撃と関西生コン支部弾圧との対決となる。
新たな40年をつくりだすために闘おう。