「2018年度グループ年次計画」―会社の狙いは何か③

「戦略的ダウンサイジング」地域の生活を切り捨てるな! 

 JR東日本は18年度年次計画の「生産性向上などによる経営体質強化」の項目で、「重点取組対象線区で25 本の列車削減」を17年度の到達状況とし、18年度の計画として「輸送力適正化の取り組み」を挙げています。
 さらに、「2018年度千葉支社実行計画」では千葉以東エリアの計画として、「戦略的ダウンサイジングの推進」「ご利用実態にあわせた輸送力適正化」とまで明言しています。以前のダイ改における交渉で千葉支社は、「支社としては戦略的ダウンサイジングという言葉は使わない」としていたにもかかわらずです。支社としても、地方ローカル線切り捨てに本格的に乗り出すということに他なりません。

  列車削減は労働条件破壊・人員削減と一体の攻撃

 会社がここまで表明した以上、列車削減やワンマン運転拡大がさらに激化することは間違いありません。しかもそれが「生産性向上」と位置づけられています。公共交通機関の役割を放棄し、地域住民の生活より利益を優先しようということです。
 東労組との間では「不採算23線区の輸送モード転換」まで話し合われてきました。さらに深澤社長はインタビューで、列車の代替として「相乗りタクシーや自動運転タクシーの検討」とまで具体的に踏み込んで、「従来と違う交通モードも含めて話をしたい」と語っています。膨大な地域で鉄路が奪われようとしているのです。
 鉄道の切り捨ては地域で生きることそのものの切り捨てです。鉄道は公共の財産であり、地域の人々が生きていくために必要不可欠なものです。それを利益や効率だけで切り捨てることは許されません。それはJR・グループ会社で働く労働者の労働条件の破壊、人員削減といった合理化と一体の攻撃です。地域では列車削減に反対する「内房線と地域を守る会」「外房線と地域を守る会」が結成されています。地域住民は深い怒りの中で行動に立ち上がっています。地域の怒りとともに職場から声をあげよう。

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