「2018年度グループ年次計画」―会社の狙いは何か②

「スマートメンテナンスの推進」で安全が崩壊する!

 会社が発表した「2018年度グループ年次計画」の「2018年度『主な施策』」では、「技術革新の推進」として、「CBM等のスマートメンテナンスの推進」が打ち出されています。列車自身が運行中に線路や車両の状態をチェックし、それに応じてメンテナンスを行うというものです。すでに保線部門では「線路設備モニタリング装置」の活用による検査周期延伸や軌道の仕上り状態検査省略が提案されています。車両検修部門においても、山手線で導入された新型車両から車両自身に搭載されたセンサーで蓄積したデータに基づいて検査を行うことが提案されています。
 JRはこれまでも安全よりコストを優先し、検査周期延伸を続けてきました。そ
れを「スマートメンテナンス推進」で一気に加速させようとしています。保守部門
の考え方そのものを転換し、鉄道の安全を根本から破壊する重大な攻撃です。

全面外注化―分社化・転籍強制と一体の攻撃

 これは東労組との間で話し合われてきた「4万人体制をめざした生産性向上と効
率化施策」そのものの大幅人員削減の攻撃であり、全面外注化と分社化・転籍強制
と一体の攻撃です。保線部門では閑散線区の徒歩巡回や線路総合巡視、修繕要否の
判別まで外注化し、保線技術センターを集約するとまで提案されています。車両検
修部門においても、さらなる全面外注化と分社化・転籍強制、大幅人員削減が狙わ
れていることは間違いありません。
 だからこそ、職場に必要なのは闘う労働組合です。現場が一体となって反対の声
を上げれば会社施策を止めることは必ず出来ます。動労千葉に結集しともに闘おう。

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