国鉄分割・民営化30年 ④ 動労千葉の団結は いかにつくられたか

  今から10年前の2007年1月16日、DC会館で開催された「館山運転区、木更津支区廃止反対総決起集会」での、故水野正美・元副委員長の講演《「日刊動労千葉」6406号》を再度掲載します。

(写真)講演する故水野正美元動労千葉副委員長

動労千葉の原点は

 動労千葉の原点・教訓ということについては、中野顧問が「俺達は鉄路に生きる2」のなかで述べきっているので、私は、私なりにあの時代をともに闘った者として、思いつくままに述べてみたいと思います。
 私は動労千葉の原点は、1973年の千葉地本勝浦大会にあると思っています。方針は決まったが、新執行部がなかなか決まらず、会場を追い出され、勝浦の海岸の断崖絶壁で続開大会を行って関川委員長─中野書記長体制が選出された。動労千葉は本質的にここで産声をあげた。
 三里塚─ジェット闘争を闘いながら分離・独立をするまでの過程は、動労革マルとの路線をめぐる熾烈な闘いがあった。われわれは攻撃の矢面にたっていた青年部と行動をともにしようと決めた。本部の大会や会議に行けば、一人を何十人もが取り囲み、陰惨・卑劣なテロ・リンチにあう。こちらが発言すれば、ヤジと 怒号でほとんど聞き取れない。そういう状況だったけれど、われわれも負けていなかった。帰ってくるときは「次はみてろよ」と意気軒昂としていた、そんな闘 いの日々だった。
 当時、新採で結集してきた皆さんが今ここにいて動労千葉を立派に背負っている姿をみて非常に心強く思っています。

分離・独立から分割・民営化反対闘争へ

 そして、動労本部の大裏切りが明らかになった「三里塚闘争と一線を画する」「貨物安定宣言」を宣言した1978年動労津山大会、そして千葉地本三役の査問委員会設置を強行した動労101回定中を経て、独立の決意を固めた。
 こうした過程も、動労千葉は本部が何を言っているのか、われわれが何を主張しているのか、組合員に全部傍聴させて自分の目で見させてきた。だから執行部 も大方の組合員も独立しようという雰囲気が高まっていた。
 しかし、中野はなかなかうんと言わない。全組合員が「もう独立して自分たちの組織をつくろう」と いい出すまで待っていた。それが揺るぎないものになったとき、「よしやろう」と。
 だから1979年3月、「動労の戦闘的精神を継承するのはわれわれだ」と独立したときは、電光石火のごとく手を打った。
 そして、1985年~87年にかけて分割・民営化反対闘争での2波のストライキで28名、清算事業団12名という計40名の解雇者を抱えるという激しい闘いをしながらも動労千葉は国労のようにバラバラにされなかった。解雇者の苦労、痛みを伴ったけれども団結を崩さなかった。
 支部の役員が「自分はクビになるかもしれないけど組織は残すんだ」と、クビになった時のために自動車免許を取った者が何人もいたことをあとで知った。

動労千葉の強さは
路線の正義性

 「動労千葉は義理と人情で、仲間意識が強い」とよくいわれるが、当局はこれを「風土が悪い」といった。「ヨコの意識が強すぎて、タテ の指揮命令系統が貫徹できない」という意味だそうだ。
 しかし、それは一面で動労千葉の本当の強さは、路線の正義性だ。そのことにもっと自信を持ってほしい。
 私も現職を離れて10余年、ずっと動労千葉の闘いをみているが、動労千葉は路線にブレがない。きちんとした路線を組み立てて、そこに組合員が団結して 闘っている。
 中野はよく「人は理屈だけじゃ動かない。だけど理論がないと運動にならない」といった。だから当時私たちは、組合員が何を考えているか、どう 受け止めているかをよく注視した。その前提として、敵がどういう攻撃をかけてくるか、どういったことがこれから起こるかということを全部組合員に話し、納得してもらうことが基本だった。そして、ひとつひとつのことを大事にしてやろう、中途半端にあれもこれもやるのはやめようと決め、その成果をバネに次の闘いに進んでいった。
 この過程は、いろいろ悩み激論もした。だけど、こうと決めた時には一斉にまとまって行動してきた。路線を確立するために、組合員が討論に参加し、ともにつくってきた。誰かの思いつきや指令じゃない、組合員と討論し、納得したら全員で行動する、これが動労千葉の歴史であり、これをぜひ継承 していってほしい。私は、その動労千葉の一員としてあることを誇りに思っています。

指導部をつくるのは
組合員の力

 これから動労千葉の指導部を担う人に心にとめておいてほしいことは指導的責任を十分自覚してやっていくということ。中野は命令しな かった。いつも聞き役であり、しゃべり役だった。これからどうなるか状況を話し、組合員がどう思うか、何を言うかじっと聞いている。そして議論を煮詰めて 執行委員会としての方針を形成していく。これはなかなか難しいこと。指導部をつくるのは、組合員の力だ。指導者はひとりでに生まれてくるものじゃない。歴史的産物だと私は思う。あの時代の、あの厳しい闘いが、自分も含め組合員が、中野という指導者をつくってきた。
 勝浦運転区廃止のとき、敵の「職場をつぶせばなんとかなる」という組織破壊攻撃に対して、ストライキを闘って、その間に鴨川運輸区での拠点をつくるため に鴨川支部を結成し、そとぼう地域協議会をつくってそれを支えた。これからの闘う体制をつくってそれぞれの任地に赴き、次の闘いの芽をつくっていく。一時的に職場はなくなるかもしれないが、闘いの拠点はなくならない。われわれの組織─闘いはそういうへこたれない強靱さをもっている。これからの皆さんの闘いに心から期待する。

1993年2.19スト

追悼 水野正美 顧問

4月16日、動労千葉初代副委員長であり、顧問、また動労総連合初代委員長であった水野正美さんが膀胱がんのため亡くなられた(享年80歳)。
 1956年に国鉄に就職し、67年動労勝浦機関区支部長に就任以降組合役員を歴任し、分離・独立闘争から三里塚ジェット燃料貨車輸送阻止闘争、国鉄分割・民営化反対闘争など数々の大闘争を指導した。81年3月のジェット燃料阻止闘争で不当解雇。のちに勝浦市議を四期16年にわたってつとめ、2011年には市長選に挑戦した。
 田中委員長が告別式で弔辞を読み上げ哀悼の意を表した。以下紹介する。

 国鉄千葉動力車労働組合を代表して、動労千葉顧問として、いつも私たちを導いてくださった、大先輩・水野正美さんの御霊に謹んで惜別の言葉を送ります。
 十六日、あまりに突然の訃報に接し言葉を失いました。入院されたと聞き、週明けにお見舞いに伺おうと思っていた矢先のことでした。いまも信じられない思いで哀しみの底に沈んでいます。
 水野さんは動労千葉の生みの親でした。水野さんはいつも一九七三年に開かれた勝浦大会の準備委員長を努めたことを誇らしげに語っておられました。「勝浦大会が動労千葉の原点なんだ」と。この大会で、関川委員長・中野書記長を中心とした執行部が誕生したのです。関川さん、中野さん、そして水野さん、この三人の大先輩は、揺るがぬ信念と、類い稀なる指導力と、人をひきつけてやまない人間的魅力で、日本の労働運動にひとつの革命を起こしました。関川さん、中野さんはすでに鬼籍に入られており、そして水野さんまでが逝ってしまいました。ひとつの時代が過ぎ去ろうとしているのだという思いがぬぐえません。しかし、労働者の誇りと未来のために生涯をかけて献身された水野さんが残して下さった有形・無形の遺産は、ますます輝きを増してこの時代に生き続けています。
 動労千葉副委員長・顧問として、動労総連合の初代中央執行委員長として、全国労組交流センターの初代事務局長として、そして勝浦市議会議員として、私たちが新たなことに挑戦しようとするとき、水野さんはいつもその先頭にいました。動労千葉のリーダーとしての水野さんは、一人ひとりの組合員が自ら考え、自ら決断する過程を大事にしました。だから、水野さんが「こうしよう」と言い出すときはすでに誰もが同じ方向をむいていました。「万機公論に決すべし」。何度もその言葉を聞きました。
 一九九五年、私たちは、勝浦運転区廃止という事態に直面して、水野さんを勝浦市議会議員に押し立てることを決定しました。その後のご活躍は私などが述べる必要もないかも知れません。その明晰さ、誠実さ、私心のなさ、行動力をもって、勝浦市議会に新しい風を吹き込みました。その手腕は見事なもので、たちまち立場の違いを越えて誰もが認める存在になったのです。
 水野さんは、職場や地域を本当に大切にしながら、その視線はいつも世界に広がっていました。今も水野さんを必要としている労働者、市民がたくさんいます。しかし、もうその声を聞くことはできません。でも、水野さんのことだから、飄々として「後はまかしたぞ」と言って、天国で、親友でもあった中野前委員長と、酒を酌み交わしながら、労働組合をつくる相談でも始めるのかも知れません。
 時代は再び重大な岐路にさしかかり、風が雷雲を吹き集めています。怒りの声は社会の隅々まで積みあがって沸騰しています。この悲しみに打ちひしがれていることはできません。水野さんは帰らぬ人となりましたが私たちの中に永遠に生き続けます。その夢は私たちが必ずひき継ぎます。ぜひ天国から見守っていてください。
 ご遺族の皆様の悲しみはいかばかりか、心情を察するにあまりあります。これからも後顧の憂いの残らぬよう、全組合員が一致協力して、ご家族を支えてゆく所存です。
 動労千葉全組合員にかわり、衷心からご冥福をお祈りし、最後のお別れの言葉とさせて頂きます。
 二〇一七年四月一九日

ベアゼロ回答に反撃を  組織拡大で、CTS職場の多数派へ  4・12CTS団交報告

ゼロ回答を居直る

 CTSは12日、2017年度新賃金についてゼロ回答を強行した。動労千葉は同日午後6時から、これを徹底弾劾するCTS本社抗議闘争に立ち上がった。
 この日、5時過ぎから行われた団交でCTSは「2016年度は減収減益」「組合の要求に応える体力がない」とゼロ回答を居直った。社員についてはベアゼロ、定期昇給(4号棒)のみ。契約・パート社員については「現在の賃金」と文字通りの「ゼロ」だ。

激しい怒りを叩きつける

 団交に参加した組合員からは「『38000円の賃上げ』『時給制の者は一律1500円に』というのは職場のアンケートに根差したギリギリの要求だ。一年に三分の一の人が辞めざるをえない現実をどう考えているのか」「60歳を過ぎたらさらに賃金が減る。食べていけない」と切実で激しい怒りがたたきつけられた。

「余裕がない」「体力がない」だと!ふざけるな!

 抗議闘争ではCTSで働く組合員、仕事を終えて結集したJR本体の組合員、支援の仲間がひとつになり次々と声をあげた。
 「体力がないなどと言っているがCTSはJR東の100%子会社だ。JR東日本は空前の利益を上げているではないか」「天下りのCTS役員は年収1千万円前後の者もいる。ある事業所の所長は68歳でなお所長のイスにしがみつき『俺は70歳まで年金はもらわない。そうすると年金支給額が相当多くなる』などと吹いている。こんな連中が現実にいるんだ」。
 他方で、雨の日も雪の日も、酷暑の中でも、汗だくで働いている現場の仲間は年収200万円前後がほとんどだ。こんなふざけた会社があっていいのか! CTSの現場組合員は「生活が厳しい。手当も切られた。どうやって生活しろというのか」と会社を弾劾した。

CTSでの組織拡大で反撃しよう 

 各支部の代表、青年部、ちば合同労組、動労千葉を支援する会からの発言に続き、行動のまとめを行った田中康宏委員長は「あたかも利益が上がってないかのような会計処理をし、それをすべて現場の労働者に押し付ける。こうやって低賃金が社会にまん延してきた」「こうした社会を生み出したのが国鉄分割・民営化だった。CTSで職場の多数をとる闘いに絶対に挑戦しよう。それを、今日の闘いのまとめとして訴えたい」と述べた。
 最後に参加者全員で「CTSは生きていける賃金を出せ!」「『5年雇い止め』を粉砕するぞ! 希望者全員を正社員にしろ!」「CTS春闘に勝利するぞ!」とCTSに向かってシュプレヒコールを上げ、この日の行動を終了した。

第15回団結潮干狩り大会
5月13日【土】9時30分より
 木更津・「江川海岸」
 JR巌根駅着の列車について送迎車
を手配します。
下り 8時59分【千葉発8時21分】
上り 9時29分【館山発8時02分】

 

国鉄分割・民営化30年③ 社会すべてを覆う民営化と戦争に突き進む安倍政権

 国鉄分割・民営化から30年、民営化の破綻が誰の目にも明らかになっている。その中で、JRは鉄道業務すべてを外注化・別会社化し労働者への転籍を強制する第2の分割・民営化攻撃をかけている。
 この攻撃はJRだけに留まるものではない。かけられようとしているのは、社会まるごとの民営化と戦争国家化の攻撃だ。

 社会すべてを民営化

 3月28日、大阪市営地下鉄・バス事業の廃止議案が可決され全国初となる公営地下鉄の民営化が決定された。一旦全員解雇して在籍年数も引き継がない。採用試験に受かった者だけが民営化された新会社に雇用されるという形をとることで、改悪された新会社の労働条件を受け入れざるを得なくする。分割・民営化以上にあからさまな全員解雇・選別新規採用攻撃だ。
 この計画を作った上山信一は、「今の日本には、国鉄改革と同じ地域分割と民営化が必要だ」と主張し、小池都知事の下で「都政改革本部」の代表に就任した。「大阪の次は東京」という形で民営化攻撃を全国に拡大しようとしているのだ。
 さらに安倍政権は、「トップランナー方式」で地方交付税を削減し、自治体業務の全面的な民営化を強制的に進めようとしている。一ヶ所でも民営化・外注化でコスト削減が進めば、他の自治体もその基準で財源が削減される。財政的に追い詰めることで全自治体で民営化・外注化を強制する仕組みだ。
 この中で、すでに人間が生活するために必要なあらゆるものが民営化によって企業の金儲けの道具にされようとしている。
 今国会には地方自治体の水道事業の民営化を進める水道法改正法案が提出されている。
 海外では、民営化が水質悪化や料金高騰を招いた。「水道の蛇口から茶色の水が出た」「『水道水は煮沸してから使用するように』という警告を発せざるを得ない」。あまりに破綻的な現実に、再公営化する動きが続出しているにもかかわらずだ。
 とりわけ、地方では採算が取れるはずがない。地方切り捨てそのものの攻撃だ。
 さらに、「都道府県が開発した品種に公費を投入して、民間の種子開発への参入が阻害されている」ため、種子法の廃止法案も今国会に提出されている。
 しかし、食の民営化によってアメリカでは巨大企業による種子の独占が行われた。そして生産者からの徹底した搾取と、食の安全の崩壊がおこっている。

 暴かれた腐敗と戦争教育

 一方で森友学園事件は教育の民営化によるおぞましい腐敗と戦争教育の実態を暴いた。
 幼稚園児に「安倍首相がんばれ」「安保法制国会通過よかったです」などと唱和させ、教育勅語を暗唱させる。この森友学園のために学校設置の規制緩和が行われ、学校用地がタダ同然で売り渡された。
 安倍首相は、「私の考え方に非常に共鳴している」と語り、「教育勅語を教材にしてよい」という閣議決定まで行った。
 そもそも「教育改革」は84年の臨教審設置により、中曽根政権が政治課題にした。分割・民営化と一体の攻撃だったのだ。
 分割・民営化の結論は北海道の破産した現実だった。そして、教育改革の結論は森友学園の腐敗と戦争教育だったのだ。
 人間が生きるために必要不可欠なものさえ利潤追求の手段とし、地域そのものを破壊していく。そして戦争へと突き進んでいく。それが民営化攻撃だ。
 第2の分割・民営化攻撃との闘いは、労働者の未来をかけ、全社会の民営化と戦争への道を阻止する歴史的闘いだ。

「トップランナー方式」

 民営化や外注化などでコスト削減した自治体の低い経費を基準に地方交付税を算定する。16~18年度の3年で1380億円削減を見込む。

16年度に対象にされた業務 学校用務員事務 道路維持補修・清掃等 
本庁舎清掃 本庁舎夜間警備 案内・受付 
電話交換 公用車運転 一般ごみ収集 
学校給食(調理) 学校給食(運搬) 
体育館管理 競技場管理 プール管理 
公園管理 庶務業務 情報システムの運用
17年度に追加される業務 青少年教育施設管理 公立大学運営

 

CTS-ベアゼロ回答弾劾! 生きていける賃金を出せ! 希望者全員を正社員にしろ! 4・12 CTS本社前抗議行動

一切の要求を拒否
ゼロ回答を許すな

 CTSは、4月12日の2回目の新賃金交渉で、組合側の要求を一切無視し、ベアゼロ回答を行った。動労千葉は、団交終了後の18時から、CTS本社前での抗議行動を、CTS組合員を先頭に60名を超える組合員、支援が結集し、激しい怒りが叩きつけられた。
  動労千葉は、職場でのアンケートなどを踏まえ、生活できる賃金として社員38000円の賃上げ、契約・パートは時給換算で1500円への引き上げ、さらに住宅手当の新設、契約・パートへの扶養手当の支払いなどを要求してきた。

「余裕がない」ふざけるな!

これに対してCTSは団交で、「組合の要求は理解する。しかし会社に賃上げする余裕がない」とゼロ回答を行ってきたのだ。
 ふざけるな! CTSは、史上空前の利益を上げているJR東日本の子会社だ。なんで「余裕がない」などと言えるのか。

総人件費の半分以上が天下りに

 CTSは「JR東日本グループ企業」などと社員募集しているが、その現実は、日勤で月の手取りが12万~13万円。住宅手当もない。これでまともに生活できると思っているのか。人間らしい生活をする権利が無いというのか! 
 JR幹部からCTSに天下った連中の年収は1千万円以上の高給取りだ。その一方で、現場で汗水ながして働いている労働者のほとんどが、年収は200万円前後だ。
 この間の団交で判明した事実は、CTSの総人件費の半分以上が、この天下りやJRから出向している幹部連中に払われているというのだ。

職場の多数派に!

 生きていくことが出来ない現実が社会全体に蔓延している。労働者の4割以上が非正規職だ。その出発点は国鉄分割・民営化だ。
  この現状を打破する唯一の道は、闘う労働組合の存在であり、多数派になることだ。
 本気で、CTSで働く600名の労働者の過半数を動労千葉組合員に獲得しよう。そうすればCTSの現状を変えるだけでなく、社会全体に波及し、社会の根本的変革の力にもなることは間違いない。
  この悔しさ、怒りを組織拡大に! 

 

国鉄分割・民営化30年 ②  民営化の破綻と公共鉄道の崩壊    

 JR北海道の経営危機について、麻生副総理は、2月8日の予算委員会で「当時から鉄道関係者は(こうなると)例外なく思っていましたよ。僕は当時力がなかった。今だったら止められたかもしれないとつくづく思う。JR北海道をどうするという話は、根本的なところを触らずしてやるのは無理だろう」と述べた。煮えくり返るような怒りなしには聞くことができない言葉だ。しかし、政権中枢までが、分割・民営化30年を前に、その全面的な破たんを自認せざるを得なくなっている。

分割・民営化の総破産

 JR北海道は、重大事故の続発、検査データ改ざん等たび重なる不祥事の発覚、全面的な経営破たん、社長の自殺等、異常事態を繰り返した末に、昨年11月、現在運行している路線の約半分・1237㎞が「もはや維持困難だ」とする「廃線計画」を発表した。それは衝撃的なものであった。札幌・函館周辺以外はほとんどの地域から撤退する。鉄路と駅を失う自治体は実に44市町村にのぼり、明治三十年代の水準まで逆戻りするのだ。
 鉄道会社が列車を運行することを放棄し、地方を丸ごと切り捨てていく。鉄道の撤退がもたらすのは地域社会の「総崩れ」だ。これが、国鉄分割・民営化が生み出した現実であった。

北海道だけではない

 それは北海道だけの問題ではない。今はまだ表面化することを抑えているが、JR四国はもっと深刻だ。「四国はもう鉄道を維持する必要はない」「全面廃線・バス転換」という議論までが浮上している。
 JR貨物は経営破たんと賃金抑制のいたちごっこを30年続けたあげく、高卒新規採用給が東京で最賃に抵触するレベルに至り、今年も4次募集までかけてやっと新採が確保できるという状態だ。しかも「廃線」は鉄道貨物が寸断され、崩壊することを意味する。
 JR九州も「民営化の成功」を演出するために綱渡りのような手段をとって株式を上場したが鉄道部門が黒字化できる展望など全くない。
 30年を経て行き着いたのは「民営化の全面的破たん」「公共鉄道の崩壊」と言わざるを得ない現実であった。民営化を翌年にひかえた1986年5月、自民党は新聞各紙に「民営分割ご安心ください」「ローカル線もなくなりません」という広告をうった。しかしそれは全部ウソだった!北海道新聞の世論調査では、「国策は誤り」「路線存続に向けて国が資金援助すべき」という回答が82%に上っている。
 それは、鉄道だけの問題でもない。30年に及ぶ新自由主義政策によって生み出された2千万人の非正規職、貧困・格差、破壊された教育や医療・社会保障制度・公共サービス、切り捨てられた地方、最底辺に落ちてゆく競争に駆り立てられる中で侮辱され続けてきた人間の本質そのもの……。こうした我慢のならない現実の中で、「もうたくさんだ!」という声が至るところで噴火口を求めて煮えたぎっている。

「公共鉄道」の放棄

 しかし、民営化が生み出した一番深刻な問題は、三島JRや貨物の経営破たんではない。莫大な利益をあげるJR東日本やJR東海が、「戦略的ダウンサイジング」「地方からの撤退」と称して、JR自身が鉄道の公共性を公然とかなぐり捨てようとしていることだ。「選択と集中」「国家にとって付加価値を生み出さない地方、外貨獲得能力をもたない地方は淘汰する」という安倍政権のお墨付きを得て、鉄道事業を、利潤追求の手段としてしか考えない民営化の本質が解き放たれ、本州JRを含めた全面的な廃線攻撃が始まろうとしているのだ。
 実はJR北海道の廃線計画も、JR東日本から送り込まれた副社長以下の経営幹部が作ったものだ。JRは北海道をモデルにして、不採算線区の全面的な切り捨てに踏み出したのである。

民営化が生命を奪った

 もう一つ。絶対に忘れてはならないことがある。2005年4月に起きた尼崎事故だ。「稼げ」という標語の下に駆り立てられ、1分の遅れまで懲罰の対象にする。運転士を精神的にギリギリまで追いつた結果、乗客・乗員107人の生命が奪われたのである。
 その年の暮れには羽越線事故が起きて5名の生命が奪われている。電化柱の倒壊、篭原駅炎上、川崎駅脱線・転覆事故等、民営化・外注化に起因した事故が後を断たない。 

 「東京・神奈川のJRホーム『無人』85%、線路への転落相次ぎ対策は急務・・駅員は合理化で削減される傾向にある・・ホームに駅員がいるかどうかは、視覚障害者にとって切実だ」(神奈川新聞4月3日)。

 民営化は鉄道の安全を崩壊せさた。民営化が人々の生命を奪い続けているのだ。

 

国鉄分割・民営化30年① あのとき、職場で何が起きたのか 東労組「30年検証運動」の本質 

 国鉄分割・民営化から30年。改憲と戦争、雇用・労働政策の歴史的転換を狙う安倍政権の下で、日本の労働者は再び重大な岐路に立っている。「国鉄改革」とは何だったのか。あらためて問い直さなければならない。それは、国鉄分割・民営化はけっして過去のことではなく、今現在の問題だからだ。
 JR東労組は、「国鉄改革の大事業を担った先輩たち」「組合員の雇用を守った」と称して黒を白と言いくるめ、「国鉄改革」が労働者にとって素晴らしい事業だったかのように描きだす。だが真実は全く違う。国鉄分割・民営化とは何だったのか、絶対に忘れてはならないこと、語り継がなければならないことがある。

20万人が職場を追われた

 「国鉄改革」とは何よりも戦後最大の首切り攻撃であった。
 40万1400人。これは、国鉄分割・民営化に向けた動きが始まった1981年当初の職員数だ。それから6年後、民営化されたJR各社に採用された社員数は20万5400人。わずか6年の間に、実に20万人の国鉄労働者が職場を追われたのだ。
 それはすさまじい攻撃だった。クビを切るための余剰人員を生み出すためにダイ改のたびに何万人という合理化が強行され、「組合など入っていたら生き残れないぞ」と、組合脱退強要が職場どころか家庭まで巻き込んで吹き荒れ、「希望退職」という名の退職強要がまかり通り、全国1千箇所以上に「人活センター」と称する隔離収容所が作られて、何万人という組合役員・活動家が職場から切り離されて配転された。
 1987年4月、JRが発足した時、50歳以上の者は一人も居ない状態であった。ここには、その攻撃がいかにすさまじいものだったのがか示されている。職場は、50歳以上の者が「JR採用を希望する」と言い出すことなど到底できないような異常な雰囲気が支配していた。

「雇用を守る」は卑劣なウソ

 この時に「労使共同宣言」を結び、民営化・首切りの手先になったのが現在の東労組であった。「後進に道を譲れ!」と高齢の組合員に退職を迫ったのだ。
 また「血の入換え」と称して、東労組(旧動労)組合員を「広域配転」で様々な職場に送り込み、その職場の動労千葉や国労組合員のクビ切りを迫るということまでやった。
 こうして攻撃はより陰湿なものになった。労組幹部が自らの組合員、それも先輩をつかまえて「若手に道を譲れ」と退職を強要する。だから、革マルが支配する職場ではロッカーに落書きしたり、靴の中に泥水を入れたりすることまでが横行した。
 こうした現実の中で、民営化に至る最後の2年間に、200人の国鉄労働者が自ら生命を断った。それは、労働者としての誇り、人間としての尊厳を守るための最後の抵抗でもあった。われわれはここまで国鉄労働者を追い込んだ当局と東労組・革マルを絶対に許さない。

「首を切れと申し入れ」

 千葉の場合は、国鉄当局と手を結んで、総武快速線や総武緩行線、成田線(成田―我孫子)の運転業務数千キロ分を東京に移管して余剰人員を生み出し、「お前らのクビはだ」と脅し、動労千葉組合員の首切りを求めるという卑劣な攻撃にまで手を染めた。
 これが、東労組が「職場と仕事と生活を守るために血と汗と涙で国鉄改革を担った」と称していることの真実だ。
 こうした状況に嫌気が差して、自ら国鉄を去ってゆく者が続出し、本州JR三社は発足時点で「定員割れ」となった。その時に改革労協(現JR総連)は、「国鉄改革に反対する不良職員がJRに採用されることなど許されない」と、動労千葉や国労組合員の首切りを求める「緊急申し入れ」を行った。
 これが「国鉄改革」の真実であった。「雇用を守った」など真っ赤なウソだ。守られたのは革マル役員たちの労働貴族としての地位と利権だけであった。

戦後最大の労組破壊攻撃

 結局、国鉄分割・民営化は戦後最大の労組破壊攻撃であった。それは民営化を強行した中曽根首相(当時)自身が、「(国鉄分割・民営化で)国労を潰し、総評・社会党を潰すことを明確に意識してやった」「行政改革で大掃除して立派な憲法を床の間に安置することが目的だった」と後に語ったとおりだ。
 自己保身のためにその先兵となったのが東労組だった。当時、中曽根の意図どおりに突如として総評を脱退し「総評解体」の先鞭をつけたのである。その結果、日本の労働運動は止めどない後退を強いられ、2千万人もの労働者が非正規職に突き落とされる現実が生み出されたのだ。東労組は、国鉄労働者だけでなく、全ての労働者の雇用と権利を打ち砕く犯罪的役割を果たしたのである。

生きていける賃金を出せ! 希望者全員を正社員にしろ! 4・12 CTS本社前行動に総結集を

 動労千葉は4月4日、4月1日以降の新賃金についてCTSと団体交渉を行った。
 最初に組合から要求の趣旨説明を行い、会社が2016年度の決算予測について説明を行った。
 CTSの、16年度の営業収益は36億4300万円(対前年比 2億2700万円の減)、営業費用が35億8600万円(対前年比 1億4200万円の減)、営業利益は5600万(対前年比8500万円の減)。会社は「2016年度は減収減益となり厳しい状況だ。2015年7月以降、駅業務をJESSに移管したため営業収入が約4億減少。千葉駅開業での清掃エリア拡大、車両清掃の契約更改で2億円の収入増。トータルで2億円余りの減となった。同時に人件費が減った分、営業費用も減少した。その他の収入、支出に大きな変動はない」と説明した。
 営業費用のうち人件費の割合は約8割強。営業収入の割合は、清掃部門が6割強、運転車両部門が2割強、その他、販売管理が1割弱である。 “生きていける賃金を出せ! 希望者全員を正社員にしろ! 4・12 CTS本社前行動に総結集を”の続きを読む

雨空に響く・強制執行阻止! 3・26三里塚全国総決起集会

780人が結集

 3月26日、成田市・赤坂公園において、三里塚芝山連合空港反対同盟主催による、「市東さんの農地を守ろう! 第3滑走路粉砕! 安倍政権打倒!」全国総決起集会が開催され、780人が結集しました。
婦人行動隊の木内敦子さん、宮本麻子さんがそれぞれ前半と後半の司会を務め、伊藤信晴さんが北原鉱治事務局長の「全国のみなさんに、市東さんへの一層のご支援をよろしく」とのメッセージを紹介しました。

萩原さんが基調報告

萩原富夫さんが、基調報告を行いました。
「本日の集会は、市東さんの農地を守り、第3滑走路をはじめとする空港機能強化策を粉砕する総決起集会です。10・25最高裁不当判決をうけて、市東さんと弁護団はただちに執行停止の仮処分と請求異議申し立てを千葉地裁に提出し、農地取り上げ判決を覆す反撃にうって出ました。住民無視の空港機能強化粉砕闘争と結合し、新たな三里塚闘争の発展を切り開き、農地死守・安倍政権打倒へ共に闘いましょう。

新たな署名運動開始
市東さんの農地を守ろう! 本日より、新たに「請求異議裁判署名」運動を開始します。千葉地裁包囲・裁判傍聴闘争と、天神峰への結集運動を軸にしつつ、署名運動で支援の拡大へ。

空港拡張への住民の怒り
空港機能強化案を粉砕しよう!第3滑走路建設とB滑走路北側1000m延伸は、100ha」もの広大な敷地拡大となり、農地と自然環境を破壊するとともに騒音も激しくなります。敷地内の約200戸プラス騒音激甚地域400戸が移転、約2000世帯が新たな騒音下に入ります。早朝5時から深夜1時まで飛行機を飛ばすということに対して「4時間しか寝るなということか」「我慢も限界だ」と住民の怒りが爆発しています。空港をとりまく怒りの炎こそ、市東さんを守る力になります。現地行動への参加を呼び掛けます。

安倍政権打倒へ
戦争体制づくりを許さず安倍打倒へ! 朝鮮半島・東アジアで戦争の危機が切迫しています。戦争法に続き共謀罪を成立させようとしています。また森友学園事件では安倍政権の腐敗ぶりを世にさらしました。パククネを政権から引きずりおろした韓国の労働者民衆、民主労総とともに闘い、沖縄・福島と連帯し、農地死守・軍事空港粉砕を貫き、安倍政権を打倒しましょう。4・24耕作権裁判、5・25請求異議裁判とデモに結集しよう!」。

熱い決戦本部アピール

動労千葉からは田中委員長が連帯のあいさつを行い、3月ダイ改阻止の闘いから、第2の分割・民営化攻撃粉砕との闘いと共に、労農同盟で三里塚の決戦に全力で立ち上がる決意を表明しました。
太郎良陽一さんが、「今、三里塚闘争は、歴史的『決戦』に突入しています。 私たちは強制執行を阻止するために、天神峰決戦本部でともにスクラムを組み闘う戦士、闘うグループの結集を訴えます。三里塚闘争でともに闘おう!」と、熱い決戦本部アピールを発した。
集会後、冷たい雨を吹き飛ばし元気よくデモ行進を貫徹しました。
参加された組合員のみなさん、大変お疲れ様でした。職場で闘い、三里塚の決戦に駆けつけましょう。
トッジェン!

「水平分業」=分社化・転籍攻撃を許すな!

分社化・転籍への外堀を埋める攻撃

 JR東日本が掲げる「水平分業の深度化」とは、鉄道業務の外注化をこれまでとは全く違う次元に進めようとする重大な攻撃だ。鉄道の業務を「駅運営会社」「車両検修会社」「保線会社」等、何十もの会社にバラバラに分社化し、JR本体は鉄道施設を保有しているだけの持株会社にしていく。そこで起きるのは、JRで働く労働者への「転籍」の強制だ。つまり「水平分業」とは、《外注化→強制出向》から《外注化→転籍》への外注化攻撃の質的な転換を意味するものだ。 “「水平分業」=分社化・転籍攻撃を許すな!”の続きを読む

第17期労働学校に集まろう!

 4月15日から労働者学習センターの第17期労働学校が開催される。
 この時代をどう見るか、労働者はいかに生きるべきかが今ほど問われている時はない。
 1年間の講義を通して、労働運動の歴史や闘い、労働法改悪や改憲などの動き、国際連帯の闘いなど、マルクス主義をベースに学習していく。各支部から奮って参加を!

 講座カリキュラム(予定)

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3/9 4月退職者期末手当差別事件―第2回裁判 「夏季手当基準日は支給日の1ヶ月前」のウソを暴く

賃金差別をただちに撤廃しろ!

 3月9日、4月退職者だけが夏季手当を受け取れない重大な賃金差別の撤廃を求める訴訟の第2回裁判が行われ、組合側から前回だされた会社側の主張に対する反論を行った。 “3/9 4月退職者期末手当差別事件―第2回裁判 「夏季手当基準日は支給日の1ヶ月前」のウソを暴く”の続きを読む

CTS、年齢給や手当などの賃金改定を提案 生きていける賃金を出せ! 17春闘で大幅賃上げを勝ち取ろう

CTSは2月20日、4月1日付での就業規則改定案を各組合、職場代表に提示し、意見聴取を行ってきた。この改定案をめぐって3月17日、CTSと団体交渉を行った。

「プロパー社員の離職防止」

 改定案の概要は以下の通りだ。
①若年層の年齢給を増額する。また清掃部門も含めた熟練社員の離職防止のため、現在は49才から低下する年齢給を、44歳以降定年まで定額とする。
②新卒者の安定的確保のため、採用市場を見ながら職務給の加算を行う。
③乗務員指導、構内作業計画、検修技術管理などを担当する社員について「指導担当・計画担当」の職務手当を新設する。
④「検修技能資格(1級、2級、3級)」制度、各資格手当を新設する。
⑤乗務員、検修作業の作業手当を若干、増額する。信号取扱の作業手当を新設する。
⑥病気休職発令の条件を若干緩和するなどだ。

 提案の理由についてCTSは「離職リスクが高い若年者の賃金水準改善のため」「新卒者の安定的確保、熟練者の労働力確保のため」などとしている。 “CTS、年齢給や手当などの賃金改定を提案 生きていける賃金を出せ! 17春闘で大幅賃上げを勝ち取ろう”の続きを読む

奪われてたまるか! 避難・いのち・子どもたちの未来 — 3.11反原発・福島行動’17

郡山市開成山・野外音楽堂に
1100人が結集!

 政府はこの春に福島の「帰還困難区域」を除く全市町村の避難指示を解除しようとしている。福島県による「自主避難者」への住宅補助も打ち切られる。被ばくと福島への帰還が強いられようとしている。
 東日本大震災・福島原発事故より6年となる3月11日、福島県郡山市内の開成山・野外音楽堂において「3・11反原発福島行動17」の集会が開催された。 
 動労千葉からは16名が参加した。 “奪われてたまるか! 避難・いのち・子どもたちの未来 — 3.11反原発・福島行動’17”の続きを読む

エアコンも、飲用や洗面につかう水道もない! 手も顔も洗えない! 石鹸すらない!! CTSは直ちに改善せよ!

劣悪な職場環境!

 動労千葉は千葉鉄道サービス(CTS)に対して3月17日、「各事業所の休憩施設に関する申し入れ書」を提出した。

動労千葉申20号
2017年3月17日

各事業所の休憩施設に関する申し入れ

1.CTS各事業所における休憩施設について

(1)駅舎清掃を担当する各事業所および出先の駅舎に関して、次の点を明らかにすること。
  ①出先の駅舎で休憩する施設の有無について。
  ②暑さ、寒さをしのぐための冷暖房設備の有無について。
  ③飲用または食器洗浄に使用する水道施設の有無について。
  ④冬季に使用するための湯沸かし器の有無について。
  ⑤洗面施設の有無及び、せっけん等、衛生状態を保持するための備品の有無について。
  ⑥休憩を取るための椅子及び机の有無について。
  ⑦救急箱の有無について。

2.駅舎におけるJR施設(休憩室、飲用の水道、洗面所、更衣室、トイレ等)の使用方に関して明らかにすること。

 すでに、エルダー社員としてCTSに出向して働いている動労千葉組合員が数多くいる。中でも、駅清掃を担当する組合員の職場環境が極めて劣悪だ。
 ある駅での作業待機所は、4畳半ぐらいのスペースの物置小屋。多くの清掃用具、ペーパーやごみ袋のストック置き場、さらには回収したごみの集積所と兼用だ。あいている空間は「1畳半ぐらいしかない」。中にあるのはモップを洗うためのシンクのみで、飲用や洗面につかう水道もない。エアコンはもちろんなく、手を洗うための石鹸すらない。ここで働く組合員は、毎日飲む水を、水筒に入れて持参するか、コンビニ等で買っている。仕事終わりには、各駅で作業を終えた労働者が、指定の便乗列車でいっせいに事務所に帰ってくるため、事業所の事務所も大混雑となり、満足に手も顔も洗えないまま帰宅せざるをえないのが現実だ。
 ここで働く組合員は、まず手を洗うこと、顔を洗うこと。水が使えるところがないことが一番の問題だ」と訴えている。

全CTS労働者の問題だ

 これは、ある駅の特殊な事情ではない。車両センターや大きな事業所の事務所以外は、どの駅でも同じような状態だ。JR東日本は「グループ会社全体としての発展」などと、えらそうなことを言っているが、下請け会社の仲間が置かれている現実が、ここにまざまざと示されている。本当に怒りにたえない。直ちに改善させなければならない。

これは違法状態だ

 言うまでもなく、こうした設備の不備は、労働安全衛生法をもとにした労働安全衛生規則や事務所衛生基準規則など、最低限の基準すら満たさない違法状態だ。春闘の重要な一環として、徹底的に追及し改善をかちとろう。

事務所衛生基準規則

(給水)
第十三条  事業者は、労働者の飲用に供する水その他の飲料を十分に供給するようにしなければならない。
(洗面設備等)
第十八条  事業者は、洗面設備を設けなければならない。
(休憩の設備)
第十九条  事業者は、労働者が有効に利用することができる休憩の設備を設けるように努めなければならない。

 

18年連続ベアゼロ弾劾!貨物における第2の分割・民営化との闘いを!

貨物会社は3月17日、春闘交渉の回答で、定期昇給4号俸のみの実施という18年連続となるベアゼロ回答を行いました。組合員の生活実態とあまりにもかけ離れた回答であり、断じて認めることはできません。決意も新たに分割・民営化政策の破綻、日貨労の裏切りを明らかにし、貨物に働く全労働者の生活と権利を守るために闘い抜こう! “18年連続ベアゼロ弾劾!貨物における第2の分割・民営化との闘いを!”の続きを読む

3月ダイ改阻止の闘いを引き継ぎ、 春闘第2ラウンドの闘いへ

組合員が総決起

 動労千葉は、第2の分割・民営化攻撃粉砕、3月ダイ改阻止、内房線・久留里線の切り捨て反対を掲げ、3月4日から5日にかけて全本線運転士がストライキに起ち上がった。
 3月3日のスト貫徹総決起集会、4日の館山行動、5日のJR東日本本社抗議闘争にのべ200名を超す組合員が決起し、闘いをやりぬいた。
 われわれは2月4日の館山地域集会を地域住民と一体となって成功させ、JR-安倍政権の地方切り捨て攻撃と真正面から闘いぬく陣形を作りあげることをもって、第2の分割・民営化攻撃粉砕の突破口を切り開いた。この力をもって17春闘勝利、分社化・転籍攻撃粉砕、1047名解雇撤回、国鉄労働運動の再生へ全力で突き進もう。 “3月ダイ改阻止の闘いを引き継ぎ、 春闘第2ラウンドの闘いへ”の続きを読む

「65歳まで働く意思を示せばよい」 【無期雇用転換】 CTSとの団交で強く再確認

 動労千葉は3月3日、CTSと春闘第一弾の団体交渉を行った。今回の交渉では、各事業所ごとの該当者の数、申請・面接の詳細を明らかにするとともに、無期雇用転換に際しては「65歳まで働く意思を示すだけでよい」ということを強く再確認した。
 2017年度中に、CTSで働く契約・パート社員の過半数が申請・面接・判定の対象となる。ひとりの雇止め=首切りも許さない闘いをさらに強めていこう。莫大な黒字を積み上げるJR東日本を包囲し、生きていけるだけの大幅賃上げをかちとろう。全組合員の総決起で、CTS、貨物を焦点とする春闘第2ラウンドに突入しよう。 “「65歳まで働く意思を示せばよい」 【無期雇用転換】 CTSとの団交で強く再確認”の続きを読む

市東さんの農地を守ろう!第3滑走路やめさせよう! 戦争に進む安倍政権を倒そう! 3・26全国総決起集会へ

 すべての組合員のみなさん! 三里塚芝山連合空港反対同盟は来る3月26日、全国総決起集会を昨年に続いて成田市内・ニュータウンの赤坂公園で開催します。 昨年10月25日、最高裁は、市東さんの農地強奪を目的とした農地法裁判において、反対同盟側の上告を棄却する反動判決を行いました。これにより、何時でも強制収用が可能な状況となっています。 “市東さんの農地を守ろう!第3滑走路やめさせよう! 戦争に進む安倍政権を倒そう! 3・26全国総決起集会へ”の続きを読む

3・4~5春闘第1波スト貫徹! 第2波、第3波の闘いへ! スト貫徹!3.3総決起集会での職場からの発言

スト拠点支部

◎千葉転 高澤支部長
明日12名の仲間がストに立ち上がる。2月4日の館山集会に参加し地域の訴えを聞きましたが、内房線切り捨ては交通弱者、そして高校生や通勤客に直撃する。地域の人と共に声を上げ闘っていきたい。

◎津田沼 長田執行委員
 明日1名がストに入る。 職場で毎朝、「お客さま・地域とともに私たちはまごころをこめたサービスを行い、お客さま・地域の皆さまのご期待を実現します」という行動指針が読み上げられるが、『地域』とはどこのことだ。館山も地域ではないのか。 “3・4~5春闘第1波スト貫徹! 第2波、第3波の闘いへ! スト貫徹!3.3総決起集会での職場からの発言”の続きを読む