闘う労働組合の国際連帯の強化を!

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11・6全国労働者総決起集会へ! ④

 11・6集会には、今年も海外から多くの闘う労働組合・労働者が参加する。韓国からは民主労総ソウル地域本部から32人の仲間が、またアメリカからはILWU(国際港湾倉庫労働組合)ローカル21のダン・コフマン委員長が激しい闘争の渦中のなか参加する。また反原発闘争が闘われているドイツからも代表が参加する。さらに多くの在日・滞日外国人労働者の参加も予定されている。

 ILWUローカル21の闘い
 ILWUローカル21は、いま激烈な闘いの渦中にある。アメリカ西海岸最北部ワシントン州ロングビュー港を拠点とするローカル21は、EGTという米・日・韓合弁の国際ジョイントベンチャー企業が運営する超巨大穀物ターミナルでの港湾労働からILWUを排除するという組合破壊と断固実力闘争で闘い抜いている。ILWUが、1930年代から80年間にわたってロングビュー港の港湾労働を組合主導で仕切っていることを覆し、ILWUを暴力的に叩き潰そうとする攻撃が、昨年から本格化している。EGTはこの超巨大な穀物ターミナルをもって、穀物メジャーの支配するアメリカからアジア・日本への大量の穀物輸出を狙い、TPP(環太平洋連携協定)による農業破壊の一大拠点となるものだ。日本からは伊藤忠商事が資本参加している。
 ローカル21のEGTとの闘いは昨年から始まり、今年の7月11日にはローカル21の組合員が穀物ターミナルに突入してデモで抗議、100人の組合員が逮捕されながら闘いぬいた。9月7日には、連邦裁判所の「ピケット禁止命令」を蹴って、ロングビューで400人の港湾労働者が4時間に渡ってピケで穀物輸送列車を止める闘いを行い、警察機動隊が投入され19人が逮捕。翌8日早朝には労働者が穀物ターミナルに突入、近接するシアトル、タコマなどの支部でも抗議の山猫ストとなり、ワシントン州の港湾作業が完全にストップした。同21日には、穀物列車の運行の強行に対し、線路上に座り込んだダン・コフマン委員長ら組合役員3人と組合婦人会の主婦や母親らも逮捕。この夏以来213人の逮捕者を出しながら闘いぬかれている。こうしたローカル21の闘いは、新自由主義と対決し、労働組合破壊攻撃と真っ向から対決する闘いとして全米の注目と期待を集めている。 そしてこの闘いが、全米に波及し、青年労働者たちの「ウォール街を占拠せよ」という闘いを引き出している。

11・2オークランド・ゼネストへ
 さらにこの「占拠」運動はオークランドで激しい激突となっている。10月25日、「オークランド占拠せよ」運動に500人の機動隊が襲撃をかけ、参加していた帰還兵の労働者に重傷を負わせた事件に端を発し、11月2日、ゼネストが闘われようとしている。ILWUは全港湾を止めるゼネストにたちあがろうとしている。
 検修・構内外注化10月1日実施をストライキで阻止してきた動労千葉の闘いと共通の闘いが闘われている。11月集会でローカル21ダン・コフマン委員長との連帯を打ち固め、支援・連帯にたちあがろう。

 タンビョンホ民主労総本部元委員長来る
 また11・6集会には民主労総のタンビョンホ元委員長が参加する。タンビョンホさんは、動労千葉が民主労総との交流が始まった当時の民主労総本部委員長であり、ソウル地域本部と動労千葉を結びつけてくれた方だ。今回ソウル本部代表団とともに11・6集会に参加し、11月7日の日韓理念交流会では「韓国労働運動史」について講演を行う。直接話を聞くことのできる貴重な機会でもあり、民主労総と動労千葉との連帯にとって、極めて重要な理念交流会になる。
 前日5日13時から、千葉市美術館講堂において労働者国際連帯集会が開催される。資本主義の終焉のなか新自由主義との闘いが国際的にも激しく闘われるなかでの、労働者の国際連帯の深化は最重要の課題になっている。11・6に全力結集するとともに、国際連帯を強化しよう。

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