労働者の国際的団結で金融大恐慌時代に立ち向かおう
11・2全国労働者総決起集会報告-③
韓国・民主労総ソウル地域本部イ ジェヨン本部長 |
労働者は一つだ 全世界の労働者よ団結せよ
韓国・民主労総ソウル地域本部イ ジェヨン本部長
アメリカ帝国主義の金融大恐慌により全世界の新自由主義がぐらぐらになっています。この間新自由主義という幽霊が多くの労働者、農民、都市貧民の命を奪ってきましたが、今、またも多くの民衆の生存権を奪おうとしています。
こうした中、私は今日このように日本で多くの同志たちとともに「全世界の労働者よ団結せよ、資本主義に対して闘おう」と叫ぶために、海を渡って民主労総ソウル本部の組合員たちと共にこの場にやって来ました。
アメリカ帝国主義の金融恐慌の事態は、’29年の大恐慌以来最大であり、アメリカ帝国主義の覇権と資本主義の体制を崩壊させることもありうるといいます。こうした金融破産の余波により、韓国の経済も恐慌状態に陥っています。
大恐慌の真の主犯は、自らの血と汗を流して働く労働者ではありません。まさに全世界の1%に満たないのに、利潤を極大化するために脱法的な行為をくりかえしている資本家たちです。
資本家は一国だけで民衆を搾取しているわけではありません。利潤を高めるためには国を超えた弾圧もためらいません。ですからわれわれ労働者も、国籍を離れ、一致団結して労働者の生存権を死守するための闘いを準備していかなければなりません。
新自由主義の経済政策を標榜するイミョンバク政権は、世界金融恐慌を克服するために、公共部門の民営化を強力に推し進めています。労働者には、もうこれ以上しりぞく場所はありません。新自由主義の嵐の中、資本家たちにわれわれの生存権を預けるのではなく、同志たちと共に最後まで闘って、われわれの生存権を守り、労働が花よりも美しい世の中をつくってゆければと思います。
こうした労働者の世の中をつくるために、われわれ労働者は一つに固まらなければなりません。皮膚の色が違い、言語が違っても、労働者の生活の在り方までは違いません。なぜなら資本家が労働者を弾圧する方法は同じだからです。われわれが、真の労働者として生まれ変わるためには、全世界の労働者が労働者階級の国際連合をつくり、社会主義変革運動へとさらに進んでゆければと思います。労働者の世の中が心の中に響くよう、われわれ全員がそれぞれの持ち場で一生懸命闘えればと思います。
労働者は一つだ 労働者よ団結せよ!!! 労働者民衆を殺す新自由主義を打ち倒そう!!! トゥジェン!
労働者の国際連帯で資本主義に打ち勝とう
国際港湾倉庫労働組合ローカル10執行委員 ジャック・ヘイマン
国際港湾倉庫労働組合ローカル10執行委員 ジャック・ヘイマン |
私はこの場で、わが組合がイラク・アフガニスタン戦争の終結を要求してメーデーにアメリカ西海岸の全港湾を止めるストライキに決起した報告ができることを誇りに思います。これは、アメリカにおける帝国主義戦争に反対する初めてのストライキ行動でした。しかしながら、これを阻止しようとしたのは、他ならぬILWUのトップ官僚たちでした。
このストライキ行動を呼びかけたローカル10の決議は、「石油と帝国」のための帝国主義的占領を弾劾し、多数派となった民主党が戦争への出費を続けていることを糾弾すると共に、中東からの米軍の即時撤退を要求し、職場生産点から立って戦争を止めることを呼びかけました。帝国主義戦争に反対し、私たち自身の利益のために闘う労働者階級の党を必要としている理由はここにもあります。私たちは世界の労働運動に向けて、就労を拒否し、闘いのレベルを押し上げる共同の闘いを組もうと訴え、ニューヨーク、ノースカロライナ、カリフォルニアの郵政労働者、教育労働者の共同行動を得ることができ、その上最も驚くべきことに、イラク・バスラの港湾労働者との連帯行動を勝ち取ることができました。彼らは、米占領軍の銃剣のもとで、勇敢にも1時間のストライキを敢行したのです!
労働者たちは、現在の世界的な資本主義の危機の中で、労働者階級としての意識が飛躍的に高まり、闘いへの熱気が躍動することに確信を抱いています。リバプールの港湾労働者は、貪欲な資本主義に打ち勝つ唯一の道は労働者の国際連帯の中にあることを教えてくれました。民営化、非正規職化、規制緩和、自由貿易協定、移民労働者の権利剥奪、労組破壊、失業、インフレ、そして帝国主義戦争に対する闘い、これら全ての闘いは、国際主義的労働者、革命的な労働者の党によって組織されます。
ILWU代表団は、わが戦闘的労組、ILWUと動労千葉の絆の継続と強化をここに表明します。現在の世界的な資本主義の危機を考えるならば、労働運動内の国際的階級闘争派の存在が差し迫った要求となっています。ビジネス・ユニオニズムは、資本主義、帝国主義に従順に屈し、闘いの障害物と成り果てています。階級協調派のイデオロギーが労働運動を支配しています。しかし、世界の労働者階級は戦争を止め、資本の覇権に挑む力を持っています。ILWUのメーデー行動はその道筋に向かう第一歩です。この新たな活気に満ちた労働運動は、労働組合の戦闘性、団結と民主主義、そしてトップダウンではなくボトムアップの労働運動を柱に打ちたてられねばなりません。みなさんと共にこの運動を構築することを喜びに思います。