あと1週間!全力で11・2へ
闘う労働組合を時代の最前線に!
大倒産が始まった
底無しに拡大する金融危機の波を受けて、世界中で工場閉鎖、企業倒産の嵐が始まっている。いっさいの犠牲が労働者に押しっけられようとしているのだ。この1年間で失われた株式総額は実に3000兆円に上るという。全世界のGDP・国民総生産は4800兆円だという。その6割以上が吹きとんだということだ。
とくに自動車、住宅は壊滅的だ。「ビッグスリー」と言われてきたGM(ゼネラルモータース) の株価は実に1950年の水準まで落ち込んだ。GMも、フォードも、来年には姿を消すだろうと言われているのだ。米政府は、金融安定化法案で、7000億ドルの公的資金を投入することを決めたが、しかしそれは住宅ローン10・6兆ドルのわずか6%強に過ぎない。こんなものは焼け石に水に過ぎない。まさに資本主義の終わりが始まっている。この時代を変えることができるのは、労働者の団結した力だけだ。11・2労働者集会へ!全力で結集を!
燃えひろがる闘い
こうした情勢のなかで、世界中でストライキの炎がさらに激しく燃えひろがっている。
▼ベルギーの労働者は、10月6日、・ゼネストに立ち上がり、交通機関をはじめ、自治体・郵便局・病院などすべてがストップした。
▼ギリシャでは、10月8日、ギリシャ労働総同盟の労働者10万人が民営化反対のゼネストに立ち上がり、公共交通機関、空港は完全にストップした。
▼イギリスでは、「暗黒の1週間」(10月6~12日)を前後してストライキが激発している。10月5日には郵便労働者やウェールズのゴミ収集労働者がストに立ち上がり、10月6日には国防省管轄下の射撃訓練場の労働者がストに突入した。「国防省にまでストが波及した」と耳目を集めているというのだ。そして10月7~8日には、RMT(鉄道・海運労組)に所属するスコットランドの信号労働者がストに立ち上がり、1000本の列車がストップした。
▼フランスでは、10月19日、パリの教育労働者8万人が教育改革に反対してストライキに立ち上がっている。
▼アメリカでは、国際整備士労組に所属するボーイング者の労働者がすでに2カ月にわたるストライキを闘い抜いている。また、西部医療労組(UHW/14万人)は組合本部と資本が結託した統制処分攻撃に紡して断固として闘いを続け、4年間で26%の賃上げ、医療保険の全額会社負担を始めとした画期的な労働協約をかちとった。
▼中国の労働者は、相次ぐ突然の工場閉鎖に対し、工場や地方官庁包囲して怒りの闘いに立ち上がっている。
最弱の項=日本!
日本でも大倒産が始まろうとしている。すでに派遣労働者をはじめ、膨大な非正規職労働者の首切りが始まっている。絶対に許せない!
起きていることは、国鉄分割・民営化から始まり、「小泉改革」で一挙にエスカレートされた新自由主義攻撃の完全な破産だ。安倍、福田とバグバタ政権が倒れ、麻生も、ズルズルと解散・総選挙すらできない危機にたっているが、その背後にあるのは、ものすごい怒りの蓄積に他ならない。当たり前だ。「痛みに耐えろ、必ずいい時代がくる」などと言って、結局残ったのは「痛み」だけだったのだ。
極右国家主義者の麻生は、当面の「景気対策」で総選挙をのりきり、その後はより徹底した労働者への攻撃を行なおうとしている。その中心は公務員労働者200万人を対象とした民営化・首切り攻撃だ。しかし、そんな目論みは絶対破産する。経済のほとんどをアメリカや中国への輸出に依存する日本・資本主義は間違いなく崩壊する。
団結した力・闘いを
問題はそこからだ。労働者が本当の意味で社会の主人公として、その力を登場させる時代が来たということだ。誰もが闘いを求め、団結を求めている。しかし労働組合の幹部たちは資本の手先になり下がっている。そうした現実が、やり場のない現場の怒りの声をさらに蓄積させている。11月労働者集会は、一兵卒の現場労働者が情勢の主導権を握る試みだ。それが時代と噛み合っていよいよ爆発的に発展する時代が到来しようとしている。11・2集会に全力で結集を。
11・2集会へ
11月2日/正午
日比谷野外音楽堂