本末転倒
ライフサイクルこの現実!
駅配転で現場は欠員。休勤だらけ、果てはW仕業の現実
本末転倒の現実!
まさに本末転倒。一体この現実は何なのか。それは習志野運輸区で起きていることだ。
この2月、習志野運輸区の滝君がライフサイクルで駅に配転された。しかしその後、習志野運輸区では、転勤、退職、産休などで運転士の欠員状態となり、休日勤務で乗務が回る状態がずっと続いている。この8月からは、さらに退職者がでるために「欠2」だ。この間、休日勤務が発生しない日はない状態だ。
だが、現場当局は、「運転士見習いが一本になる10月まで何とか現状でお願いしたい」と言い続けていた。
「アケ」をWで乗務!
こうした中、この6月5日、泊勤務で2人の突発休みがでた。一本の行路は何とか休日勤務を呼び出して埋めたが、どうしてももう一つの行路を埋めることができず、メチャクチャな勤務扱いが行なわれている。
それはこういうことだ。苦肉の策として、泊行路を分割し、一日目を「日勤」扱いにして休日勤務者を呼び出し、残った「アケ」の部分については、早朝に乗務が終わる千葉初電担当をつかまえて、つな渡り的に引き続き乗務させたのである。いわば「W仕業」だ。こんなことやっていいはずはない!
会社側もこの現実にはあわてたのか、昨年12月に習志野運輸区から千葉運転区に転勤させた2人の運転士を、7月20日付で助勤で習志野運輸区にもってくることとなった。転勤したばかりだからすぐ使えるという判断である。だが、転勤させたばかりの者を助勤で戻すなどというやり方も、何の計画性もない前代未聞のことだ。
「輸送のプロ」?
ライフサイクル制度による運転士の駅配転のウラで起きているのはこのデタラメな現実だ。普段の業務すらまともに回すことができなくて、何が「運輸のプロをつくる」だ! 何が「安全を確保した運輸・輸送職場をつくりあげる」だ!
運転士を駅に配転した結果、現場の運転士が休勤でヘトヘトになっている状態が日常化しているのにそんなことが平然と言えるのか。ろくな睡眠時間も確保されていない泊勤務で、ようやく乗務が終わろうというときにもう一行路乗務を命じられるようなことが起きているのにそんなことが言えるのか。
要するに「ライフサイクル」は、人件費削減のために駅員をどんどん契約社員に置き換えていこうという「非正規職化政策」の後始末を運転士にやらせているだのことだ。そしてその結果、運転職場もメチャクチャな状態にされているのだ。
何が「成果」だ!
東労組は、契約社員化・非正規職化を容認し、外注化を認め、ライフサイクルを「かちとった成果だ」と称してこんな現実を生み出してきたのだ。会社の「シュミレーション」では、常時1300人の運転士が駅に出ている状態までもっていくことを想定している。東労組はそれを呑んだのだ。今ですらこの現実なのに、こんなことを続けたら大変なことになる。ライフサイクルは白紙撤回させるしかない。現場から怒りの声をあげれば不可能ではない。ライフサイクル制度粉砕に向けてともに闘おう。
1047名解雇撤回に向け新たな闘いを開始しよう!
われわれは、熱気に包まれた6・13大集会をもって、国鉄闘争の新たな全国運動をスタートさせた。
労働運動が歴史的な岐路に立たされている。われわれはそのことに無感覚であってはならない。国鉄分割・民営化によって何が起きたのか。われわれはそのことを絶対にあいまいにはしない。この時代に通用する労働運動をつくりあげなければならない。われわれは新たな挑戦のスタートラインに立ったのだ。
解雇撤回に向け、新たな決意で次の行動に結集を!
7・14鉄道運輸機構申し入れ行動
▼7月14日 14時30分
▼JR桜木町駅集合
7・28解雇撤回!鉄道運輸機構公判
▼7月28日 11時
▼日比谷公園・霞門集合