第1回支部代表者会議を開催
動労千葉は、12月3日第1回支部代表者会議を開催し、構内・検修業務外注化阻止を中心とする年末年始の取り組みについて確認した。
構内・検修業務の外注化提案について
提案の内容について
(略)
攻撃の性格
①今回の攻撃は、近い将来、構内・検修部門の「完全別会社化」ー転籍の強制まで行き着かざるを得ないものであり、そうなれば、雇用・賃金、退職金等全てが破壊されることになる。
②まさに、第2の分割・民営化攻撃。JRという企業のあり方の根本的な転換、鉄道事業の放棄に行き着く。保線の外注化と比べても決定的なエスカレート。組織の存亡のかかった闘いとして構えきる。
③断じて構内・検修部門だけの問題ではない。駅の契約社員化、ライフサイクル攻撃とも一体であり、車掌や運転士のあり方も抜本的に変わらざるを得ない。
④何よりもこの攻撃は、安全・運転保安、技術継承を崩壊させる。それは、2001年の設備外注化の後、何が起きたかを見れば明らかである。この間の検修合理化の中で、車両検修体制のガタガタ。こんな事をやったら、首都圏で尼崎事故が起きる。
⑤民営化・外注化―非正規職化攻撃は、現在の資本主義の最も典型的・中心的な攻撃。われわれがこの攻撃に立ち向かうことができれば、労働運動全体を獲得するような位置をもつ闘いである。
攻撃の矛盾
①そもそも提案自身、この間の「逐次外注化」攻撃も思ったとおりに行かず、来年中には検修業務が要員的にパンクするという切羽詰まった状況の中で出されたもの。
②とくに千葉の場合、8年間外注化を阻止してきたことによって、車両整備側に、検修や構内業務を請け負う体制が全く何もできていない。
③しかもわれわれが抵抗した場合、車両整備会社は、ストライキや職場抵抗闘争に対応できる労務政策の体制など確立できるはずもない。
幕張支部をめぐるこの間の業務外しや配転等の組織破壊攻撃は、職場から動労千葉の組合員を排除しておかなければ外注化など到底できないという危機感にかられたもの。組織拡大の実現が外注化阻止闘争の当面する最大の焦点となる。
④出向への承諾拒否をめぐる争いややりたい放題の偽装請負の摘発などあらゆる問題が明るみに出ることになる。
⑤先に述べたように「安全の崩壊」という最大の矛盾が噴出し、間違いなく社会的問題にも発展する。
JR東労組の裏切りを許すな
この提案は会社と東労組が一体で進めたものである。「斉藤吉司が車両整備の監査部長」など、現実に起きていることは余りにも腐り果てた姿だ。
各職場で行われている東労組の「説明会」はどこも大荒れになっているという。対象になるのはほとんど東労組の組合員で、最大の被害を受けるのは平成採用者である。
闘いの基本的構え
①動労千葉にとってまさに組織の存亡のかかった決戦であり、本格的な組織拡大の展望を切り開くチャンスでもある。当面、年末~来春に向けて組織の総力をあげた闘争体制を確立する。
②大きくは、「ライフサイクル第三次配転粉砕闘争」「3月ダイ改阻止闘争」「10春闘」「1047名闘争の正念場」と結合し、必要に年末から来春の過程で、数波のストライキを構え絶対反対の闘いに立ち上がる。
また、当面する焦点を、来年1月に予想される幕張での配転攻撃との闘いにすえる。
③団体交渉の強化。当面本社交渉が中心となるが、支社に対しても現実に検修職場で起きている問題点の徹底的な追及を同時並行的に進める。またエルダー社員が強制されているあまりにも酷い勤務の実態等への追及も含め、本社・支社・車両整備を同時に攻める闘いを開始する。
④調査・摘発。これを強行した場合現実に各業務でいかなる問題が起きるのか、千葉以外での外注化業務の事故の実態、車両整備会社の実態、京葉車両センター車輪転削委託時に起きた偽装請負の実態等の調査・追及を強化する。
⑤組織的課題。すでにエルダーの組合員に対し、「構内運転をやる気はないか」という声がかかっている現実があり、一方来年度エルダーで車両整備に行く者に対しては、具体的業務の通知が未だ来ていない状況がある。今回の外注化攻撃は、来年度の退職者を確保できるかどうかが会社側にとって最大の勝負になる。この状況にふまえ構内や検修には行かないという組織的意思統一を図ることとする。
⑥何よりも、外注化を阻止するため最大の課題は、この闘いの渦中で本格的な組織拡大を実現できるか否かにある。それができれば、今回の攻撃は間違いなく破綻に追い込むことができる。年内に一人でも二人でも組織拡大を実現する事を最後まで追及しよう。