1047名解雇撤回・派遣法撤廃・道州制許すな
11・1日比谷へ
社会保険庁民営化-1千名首切り許すな!
社会保険庁の民営化をめぐり、国鉄分割・民営化のときよりもっと酷いことが起きている。
今、社会保険庁で働く労働者は、来年1月1日をもって社会保険庁は解体、職員は一旦全員解雇し、新たに「設立」される「日本年金機構」に採用するという、まさに「国鉄方式」による民営化・労組破壊攻撃の渦中にある。すでに1000名の労働者に不採用=解雇が通告され、怒りの声が渦まいている。
国鉄分割・民営化攻撃と比べてもより悪らつなのは、社会保険庁職員からだけでなく、一般からも採用することを通して、処分を受けている者など1000名は排除・不採用とすることが始めから打ち出されていたことだ。
不採用の1千名は、誇り高き労働者たちだ
1000名の「不採用」者の実態が徐々に明らかになってきている。
▼日本年金機構設立準備委員会(奥田碩委員長)への奴隷的「誓約書」提出を拒否した者/24名
▼正規職員のみを希望すると一本書きした者/40名余
▼処分歴のある者
▼人事評価制度に反対した者
▼ボーナスの自主返納を拒否した者
▼人材バンク登録を拒否した者
───など、どの仲間も奴隷への道を拒否した、誇り高い労働者魂をもった人たちだ。
しかし、こうした現実は社会的には全く何ひとつ明らかにされていない。全国社会保険職員労組が、この攻撃に膝を屈してしまっているからだ。だが、現場の労働者は、「不採用通知」を撤回しろ!全員を希望する職場に採用しろ!と理不尽な攻撃に怒りの声をあげている。「国鉄1047名」と全く同じだ。
絶対に許してはならない
断じてこんな攻撃を許してはならない。これに黙っていたら次は道州制で、360万人の公務員労働者が一旦解雇され同じ目にあうのだ。自治労本部などは、この攻撃に恐れをなして、「責めの民営化対応(組合側から民営化を逆提案するということ)」「労働者の利益を守る運動から転換する」と称して、より一層の屈服を深めている。
だが、その結果生み出されるのは、さらに何百万人もの労働者が、非正規職・ワーキングプアに突き落とされるということに他ならない。国鉄分割・民営化の結果、労働法制の規制緩和の歯止めが外れ、1000万人をこす労働者が非正規職に突き落とされたことを絶対忘れてはならない。
今こそ、1047名解雇撤回の旗を高く掲げよう
問題は労働組合だ。怒りの声は充ち、闘う労働組合の復権に向けた条件は煮つまっている。危機にあえいでいるのは敵の側だ。11月労働者集会には「不採用」の通知を受け、闘いを呼びかけている社会保険庁の労働者も参加する。
今こそ、「1047名解雇撤回」の旗を全ての怒りの声の先頭におし立てよう。23年間、国鉄分割・民営化の決着を許さずに闘いぬいてきたことの意味が本当に大きくなっている。1047名闘争の帰すうがこれからの労働運動の行方を左右する。全力で11月集会へ。
■11月労働者集会に
世界の仲間たちが駆けつける
●韓国から
民主労総ソウル地域本部 他
●アメリカから
ILWU(国際港湾倉庫労組)
UTLA(ロサンゼルス統一教組)
IBT(チームスターズ)他
TWSC(運輸労働者連帯委員会)
●ブラジルから
CONLUTAS(コンルータス・全国闘争連盟)
●ドイツから ……
11・1労働者集会は、画期的な国際連帯集会になろうとしている。例年の日・米・韓に加え、ブラジルから、そしてドイツからも参加するという連絡が寄せられている。世界の戦闘的な労組の代表が団結して、大恐慌情勢への反撃を開始する決意をひとつにする。すごいことだ。
ここではブラジルの仲間のことを紹介する。コンルータス(全国闘争連盟)の代表。コンルータスは、04年、40日間に及ぶ公共部門のストライキを支援するために結成された。結成時の全国集会には、181の労組代表が集まり、戦闘的労働運動の全国組織となった。国際連帯活動にも力を入れている。来日するのは、ファビオ・ボスコさん。銀行労組の仲間だ。
ファビオさんは「われわれに現在求められているのは、経済恐慌に対する広範な抵抗を組織することだ」と訴え、譲歩を重ねる体制内的な労働運動の指導部を弾劾して闘いを組織している。11・1集会に全力で集まろう!