警視庁・栃木県警による不当家宅捜索弾劾

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警視庁・栃木県警による不当家宅捜索弾劾!

労働組合に対する治安弾圧粉砕!闘う労働運動の復権に向け、11月集会1万人結集の実現を!

DC会館への不当家宅捜査を強行した警視庁及び栃木県警の私服警察官ら(10月5日)

 10月5日、9時45分頃、栃木県警警備第1課・廣瀬栄警部を責任者として警視庁公安部及び栃木県警警備部の私服警察官、機動隊員ら約70名がDC会館押しかけ、2時間以上にわたって組合業務を妨害するとともに、個人宅への不当家宅捜索を強行し、公刊されている書物やフロッピーディスク、私物等々を押収した。
 動労千葉は、今回の不当家宅捜索を徹底的に弾劾するものである。

動労千葉とは全く関係ない事件を口実にした家宅捜索

 廣瀬を先頭にした警視庁及び栃木県警の私服警察官らは、DC会館2階入口に押しかけるなり「家宅捜索だ」「早くしろ」等々と大声でわめき散らすととともに、一部の捜索員らは、令状が提示されていない段階でDC会館内に暴力的に入り込むなど、違法な捜索が行われた。
 栃木県警警備第1課・廣瀬栄警部が提示した令状には、動労千葉とは関係ない人物の氏名と被疑事件が記載されており、この1点で捜索は不法・不当なものであり、デタラメ極まりないものである。
 そして、こうしたデタラメな令状を発布した栃木簡易裁判所・石井清弘裁判官の不法行為を徹底的に弾劾しなければならない。
 捜索に先立ち立会人を決める際にも警視庁の捜索員らは、女性職員に対する身体捜索を行う際、男性の捜索員の身体捜索に抗議したところ、女性職員の体を押しつけ、腕を掴んで振り回すなど、極めて暴力的な捜索を行った。
 一方、家宅捜索は、開始早々から捜索員が「昼頃には終わる」と公言するなど、極めてアリバイ的な捜索であった。
 また、公刊されている書物や私物等の押収に対して本部役員らが被疑事件との関係や押収の根拠を示すように求めたところ、「これから吟味する」「内容は返ってから検討する」などとして、家宅捜索の理由とされた被疑事件との関係を全く示すことができないという状況であった。
 さらに、4階部分は個人の居宅であるにもかかわらず、個別の令状がないまま捜索を強行するなど、違法な捜索が行われた。

労働者の怒りが爆発することへに恐怖した権力の姿

 今回の警視庁及び栃木県警の不当家宅捜索は、11月集会1万人結集に向けた闘いが全国で進展し、動労千葉の訴えが非正規化や解雇、賃下げ攻撃にさらされている労働者の怒りと結びつくことを恐れた権力の治安弾圧に他ならない。
 「1047名解雇撤回」を旗印にした運動は、街頭での賛同署名やカンパが次々に集まるなど、今までにない活性化を生み出している。
 こうした中で、先の衆議院選挙では、労働者の怒りの声の中で自民党が打倒された。そして今度は、こうした労働者の怒りがストやデモとなって爆発し、資本・権力そのものが打倒されかねないという心底からの恐怖が今回の不当家宅捜索という形であらわれてきたのだ。

団結を強化して、権力の労働運動弾圧に反撃しよう!

 また、今回の不当家宅捜索は、動労千葉が、国鉄分割・民営化から23年を経た今でも労働運動の先頭で闘いぬき、JR東日本の中では唯一外注化を阻止し続け、その闘いの中で組織拡大をかちとり、そして、強制配転粉砕の10・1ストライキを闘いぬいてきたことに対する、闘う労働運動への弾圧に他ならない。
 われわれ動労千葉は、今回の警視庁及び栃木県警による不当家宅捜索を徹底的に弾劾するとともに、11月集会1万人結集の実現、そして何よりも闘う労働運動の復権に向けて全力で闘いぬくものである。

2009年10月5日

国鉄千葉動力車労働組合

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