10.16動労水戸スト-JR本社闘争から11.1へ

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最高裁判決を守れ、組織破壊許すな!
動労水戸が4波目のストに立ち上がる
10.16動労水戸スト-JR本社闘争から11.1へ

水戸の仲間を守れ

 10月16日、動労水戸の仲間たちがストライキに立ち上がる。この3ヵ月余りの間に4波目のストになる。発端は運転士登用差別事件で最高裁勝利判決をかちとったことに対し、JR東日本が最高裁で確定した不当労働行為に謝罪するどころか、それを団結破壊の道具にして、卑劣な攻撃を仕掛けてきたことにある。
 運転士の資格を得てからすでに20年以上が経っており、生活条件も、身体的条件も、職場の条件も全く変わっていることを考えれば、謝罪の上、組合・当事者との協議なしには、最高裁判決の履行は不可能なことだ。
 判決上は、「1997年6月をもって運転士に発令したものとして扱え」ということだが、この間の歳月は決して軽いものではない。運転士を発令する際の希望職場はどこなのか、運転士発令までのプロセスはどうするのか、身体的に本線運転ががきつくなっている者の取り扱いはどうするのか、賃金の取り扱いはどうするのか等、具体的な協議ぬきに履行など出来ないことは当然のことだ。

いっさいの謝罪を拒否

 ところが当局は、いっさいの謝罪を拒否し、全てを業務命令的に進めた。「今も不当労働行為をやったとは考えていない。最高裁判決が出たから運転士に発令するだけだ」と言うのだ。そして、「判決の履行」と称して、通勤に4時間もかかる職場で運転士に発令しようとしているのである。通勤することもできない職場に配転することが「判決の履行」なのか。断じて否だ!
 不当な差別を受け続けた20年以上の年月は、当事者にとっては血のにじむような時間だ。それを、最高裁判決が出てまでこんな扱いをするのは絶対に許せない。

新たな訴訟も辞さず!

 勝利判決をかちとった仲間たちは、今白河の研修所に入れられている。そして、10月中にも通勤もできないような職場への発令通知が出されようとしている。水戸の仲間たちは、新たな訴訟も準備している。だが、最高裁で勝利してなを、なぜそんなことまでしなければならないのか。煮え繰り返る怒りを抑えることができない。JRのこの異常な姿の中には「民営化」とは何だったのか、その本質が鮮明に示されている。
 今が正念場だ。この闘いは動労千葉自身の闘いでもある。動労水戸と固く団結し、JR東日本に怒りの声を叩きつけよう。

再び政治的焦点に!

 千葉でも、全く同じ質の攻撃がかけられている。幕張支部への組織破壊攻撃だ。われわれは10・1ストに立ち上がり、反撃を開始した。闘いは始まったばかりである。
 車両の検修を放棄してまで、動労千葉の組合員を全員業務から外し、さらに支部三役中2名を配転するという攻撃のどこに合理性があるというのか。絶対に許せない。
 だが、ここに示されているのは、JRの民営化体制が、23年を経て完全
に破たんしようとしている現実だ。幕張車両センターでは、この1年余りのうちに30数名が退職し、業務の遂行そのものが破たんしようとしているのだ。そして、この危機をのり切るために組合つぶしだけが唯一の手段となったのである。
 1047名の解雇撤回闘争をめぐっても全く同じことが起きている。
国鉄分割・民営化の際に、民営化と20万人に及ぶ国鉄労働者の首切りの手先になったJR総連までもが、1047名闘争を破壊するために再び介入しようとしている。「国鉄方式」で公務員労働者360万人を一旦解雇するという究極の民営化=労組破壊攻撃が開始されている今の情勢が、有象無象のあらゆる勢力を国鉄分割・民営化の原点に引き戻し、再び政治的焦点におし上げているのだ。

10・16→11・1へ

 反撃を開始しよう。10・16JR本社抗議闘争から11・1全国労働者総決起集会へ、全力で結集を!
 怒りの声は渦巻いている。だが、その声は未だ力をもつことができていない。労働組合が資本の手先に転落しているからだ。労働組合を変えなければ何も変わらない。今こそ闘う労働組合を甦らせよう。

JR本社緊急抗議行動
●10月16日
▼17時~ JR東日本本社(新宿駅南口)
▼19時~ 抗議デモ(新宿中央公園)

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