国鉄1047名解雇撤回!労働者派遣法撤廃!改憲阻止!麻生内閣打倒!
「今こそ闘う労働組合を!」2100名が渋谷デモ
6・14全国労働者総決起集会
公園を埋める労働者たちを前に報告する田中委員長 |
人でいっぱいの渋谷デモの先頭にたつ
|
6月14日、動労千葉がよびかけた6・14全国労働者総決起集会は、東京・代々木公園けやき並木地区に全国から2100名の労働者・学生らが集まった。集会では法政大生らにかけられた暴処法弾圧に対して、全発言者から激しい怒りが叩きつけられた。
集会は、動労水戸の石井委員長の開会で始まり、連帯挨拶にたった三里塚反対同盟北原事務局長は「学生がキャンパスを奪われるのは、労働者が職場を奪われるのと同じだ。自分たちの未来は自分たちで闘いとろう。三里塚もともに闘う」と熱く檄を飛ばした。
特別アピールとして、「裁判員制度はいらない! 大運動」から高山俊吉弁護士が「改憲と戦争の時代─これを許さない闘いの時代だ。裁判員制度は改憲の目論見のど真ん中にある攻撃。みんなで拒否することによって制度をつぶそう」と訴えた。また先日、不当逮捕から奪還された法政大文化連盟の学生は、「3年間で112人逮捕、30人起訴という攻撃に一人の仲間も裏切らない、見捨てないという闘いをもって団結破壊攻撃である暴処法攻撃の第1ラウンドに勝利した」と高らかに宣言。アピールの最後に日韓米3ヶ国の闘う労組、団体で発出した「2009国際反戦共同声明」(日刊6816号参照)を動労千葉を支援する会山本事務局長が読み上げた。
歴史選択が問われる時代
労働組合を甦らせるために職場を組織しよう
集会の基調報告に立った田中委員長は、「クライスラー、GMが破綻した。危機はこれから本格的に進もうとしている。労働者の現状は、OECD報告によれば、世界中で6割の労働者が労働条件もなく社会保障もない。これが7割になろうとしている。こんな社会は終わっている。社会を変えることができるのは社会を動かしている労働者だ。そうした力が労働者にあることをどこまで広く訴え、組織できるかにかかっている。
まず国鉄1047名闘争だ。分割・民営化攻撃から20年余、この間に一千万人を超える労働者が非正規雇用にされた。すべて分割・民営化から始まっている。いま1047名が先頭にたって団結を訴えたら5万10万の労働者を結集できる情勢がきているのに、4者4団体派は自民党との折衝が唯一の方針となっている。道州制攻撃も国鉄方式でやろうとしている。派遣切りがこれだけ問題になっている中で「製造業派遣の禁止に反対」(電機連合)など、腐った労働組合が首切りの手先になっている。闘う労働組合を作り直さなければならない。また、大恐慌の行きつく先は戦争だ。問題は、戦争を阻止することができるのも、進めるのも労働組合だ。労働者の力は社会を動かす。それを戦争のために使うのか否かが問われている。
明日、法大弾圧に対する労働者と学生の連帯闘争を呼びかけた。かつて1926年の京都学連事件がおきた2年後に日本共産党の一斉検挙、そして戦争に突き進んでいった。今おきている法大弾圧はそういう歴史的事件だ。全世界で労働者・学生・市民が激突している。これが時代の基調だ。歴史選択が問われるときがきている。労組を甦らせるために組織し、組織しよう!」
国鉄労働者先頭に決意表明
カンパアピールをはさんで、決意表明の冒頭に国鉄労働者がたった。動労千葉争議団の中村仁君は、「全国を物販オルグで回って、資本と対決して闘う団結をつくろうと闘っている仲間たちをみて、資本なんか絶対ぶっとばせると確信。3・25判決は3回目の解雇と同じだ。1047名闘争が勝利すれば世の中を変えることができる。原職復帰まで闘う」と訴えた。国労闘争団、国労5・27臨大闘争弾圧被告団から4・4派本体の中から原則的に闘う仲間をつくり出していく決意が発せられた。さらに広島の教育労働者から8・6ヒロシマ大行動アピール、道州制・米軍再編と闘う沖縄の仲間、職場で郵政民営化攻撃と闘う全逓労働者、教育労働者、自治体労働者、ちば合同労組の仲間、医療労働者、全国連西郡支部、全学連の決意が続いた。最後にス労の入江委員長がまとめと行動提起を行い、6・15闘争への連続決起を訴えた。動労千葉長田書記長の団結ガンバローで集会を締めくくり、圧倒的注目を集める中、渋谷の街を宮下公園まで元気よくデモを行った。