国際連帯で排外主義と戦争に立ち向かおう!
第20回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会(5/10)
組織し、組織し、組織して、労働者が主人公の社会を!
【写真】全国から630名が結集した研究交流集会。労働者の国際連帯で差別・排外主義粉砕、戦争を阻止へ、決意を固める! |
5月10日、13時から、横浜市教育会館において、「第20回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会」が、韓国民主労総ソウル本部のチェ・ジョンジン本部長とイ・ピョンソン組織部長が参加する中で開催された。
サブプライムローンの破綻を契機にした世界大恐慌が世界中を覆い尽くす中で、資本主義=帝国主義は最後の生き残りをかけて差別と排外主義を煽り、世界戦争へと突き進もうとしている。
こうした情勢の中で開催された今年の「全国研究交流集会」は、労働者の国際的な団結こそ差別と排外主義を粉砕し、戦争を阻止する最大の武器であることをあらためて確信するとともに、民営化と労組破壊攻撃との闘いをあらゆる職場・地域で闘いぬくことを誓い合った。
大恐慌が世界中の労働者人民をひとつに結びつけた!
集会は、婦人民主クラブ全国協・西村綾子さんの開会あいさつで始まり、冒頭の連帯あいさつでは、武内更一弁護士から5月の裁判員制度導入阻止に向けた決意が語られ、沖縄民権の会・座覇光子さんからは、沖縄の米軍基地撤去をめぐる闘いの報告が行われた。
実行委員会からの基調提起では、①大恐慌と戦争の危機が世界中の労働者人民を一挙にひとつに結びつけていること、②戦争と改憲、民営化と労組破壊攻撃に絶対反対で闘い抜く団結した力が情勢を切り拓いてきたこと、③労働者の国際主義こそ排外主義を撃つ砕く根源的力であること、④労働者の団結に依拠して連合や全労連を打ち破る闘う労働組合を甦らせること、⑤そして入管法改悪阻止、道州制導入阻止へ6月からの闘いへ全力決起する方針が提起された。
6月連続闘争を闘い、11月労働者集会に1万人結集を!
韓国民主労総ソウル本部のチェ・ジョンジン本部長からのアピール(別掲)を受けた後、動労千葉・田中委員長からは、本日の集会を期して、5月裁判員導入阻止を全力で闘い、6・14全国労働者総決起集会~6・15反弾圧労学総決起集会の連続闘争を闘い、8月ヒロシマ~ナガサキ闘争、そして、11月集会1万人結集実現に向けて、それぞれの職場・地域、学園で組織し、組織し、組織しまくることに全力決起することが力強く訴えられた。
さらに、ビルマやイラン、パキスタン、アフリカ等の滞日外国人からは、入管当局による不当な収容、強制送還に対する怒りの声が次々にあがった。
さらに、大阪・橋下府政の下で住宅取り上げと闘う住民や医療労働者からの報告を受け、最後に、道州制攻撃と闘う自治体労働者、「日の丸・君が代」不起立で不当解雇された教育労働者、郵政民営化と闘う全逓労働者、青年労働者からの5・15沖縄闘争への呼びかけ、法政大学当局による弾圧と闘う学生からの決意が明らかにされた。
最後に、ス労自主の入江史郎委員長の団結ガンバロー三唱で研究交流集会は終了した。
世界経済危機に立ち向かい、労働者の国際連帯で資本主義を乗り越え、代案社会を建設しよう!
民主労総ソウル本部 チェ・ジョンジン本部長
米国発の経済危機が世界を強打し、30年間猛威を振るってきた新自由主義体制が破局に陥っている。もはや新自由主義と保護主義貿易が、われわれの代案ではないことがハッキリしてきた。
韓国のイミョンバク政権は、新自由主義を強化する政策で、財閥には減税・規制緩和を行い、労働者には危機の責任を転嫁している。抵抗勢力には暴力的弾圧に終始している。
私たちは、こんな弾圧にひるむわけにはいかない。民主労総は、5月労働者総闘争を組織し、6月総決起でイミョンバク政権と闘う。「経済危機の責任を労働者に転嫁するな!国家が来ようと生存権の責任をとれ!」の要求を掲げて闘う。
日本の労働者・学生も、程度の差はあれ、経済危機の余波に苦しみながらも活発な闘いを展開していると聞いている。新自由主義を打破し、代案社会を建設してゆく課題こそ、今日、世界の労働者共通した要求であり、課題だ。同志たち!共に代案社会建設に向けて闘おう!闘う世界の労働者との強固な連帯を組織しよう!