フランジ厚の規定値割れ問題で、 関東運輸局がJR東日本を指導!
JR東日本は、動労千葉の要求に基づき、直ちに改善を図れ!
開き直り続けてきた会社の責任は極めて重大だ!
この間、動労千葉は、255系及び257系特急車両の車輪外側面距離(フランジ厚)が、規定値(520mm)を下回ったまま本線で運用されていた問題について、規定値の遵守を求めて千葉支社を追及した。しかし、団交において千葉支社は、「転削して正常に戻せば問題ない」として規定値違反を開き直り続けていた。
こうしたことから動労千葉は、6月21日、関東運輸局に対して、フランジ厚が規定値を割り込んだまま本線で運用され続けている事実を報告し、JR東日本に対する指導を求めてきた。
そして、7月26日、関東運輸局鉄道部から動労千葉に対して、JR東日本から次のとおり回答があった旨の連絡があった。
●JR東日本の回答
255系、257系車両について、指摘のとおり基準値をオーバーしていた。今後は、走行距離、外側面距離の関係を調査し、定められた数値を下回らないように管理する。
今回、JR東日本が関東運輸局に対して「基準値を下回らないように管理する」旨を回答したことは、これまでの会社回答が間違っていたことを示すものだ。
07年以降、車輪転削担当者が指摘し続け、組合からも規程の遵守が追及されてきたにもかかわらず開き直り続けてきた会社の責任は重大だ。
フランジ圧の規定値割れは、車輪転削の回数を減らすために回帰キロを延ばしたために発生したことは間違いない。結局、コスト削減=営利優先が基準値割れを引き起こしたということだ。 会社は、関東運輸局の指導に基づき、直ちに改善を図れ。
動労千葉申第30号
2010年8月12日
東日本旅客鉄道株式会社
千葉支社長 椿 浩 殿
国鉄千葉動力車労働組合
執行委員長 田 中 康 宏
「車輪の規定値違反」に関する申し入れ
255系及び257系特急車両における車輪外側面距離の規定値割れ問題については、組合側からの改善要求にもかかわらず千葉支社は、「車輪転削の際に測定して規定値を割り込んでいたとしても、転削して正常に戻せば規程上問題ない」として、規定値違反を開き直るという回答に終始してきた。
こうしたことから動労千葉は、関東運輸局に対して、車輪外側面距離の規定値割れが発生している問題について事実経過を報告し、指導を求めたところ、7月26日、関東運輸局鉄道部より、「255系、257系車両について、指摘のとおり基準値をオーバーしていた。今後は、走行距離、外側面距離の関係を調査し、定められた数値を下回らないように管理する」旨の回答がJR東日本からあったとの連絡があった。
従って、下記のとおり申し入れるので、団体交渉により誠意を持って解決すること。
記
1.規定値違反を開き直ってきた態度を改めるとともに、運転保安確立に向 け関東運輸局鉄道部からの指導内容と会社の回答内容を関係箇所に周知す ること。
2.255系及び257系特急車両における車輪外側面距離の規定値割れ問 題に関して会社が、関東運輸局に対して行った回答について、具体的にど のような対策を検討しているのか明らかにすること。
-以 上-