第54回動労千葉定期大会が9月28日、DC会館において開催された。佐藤副委員長の開会あいさつで始まり、佐野書記次長の司会で進められた。まず資格審査が行われ、大会成立が宣言された。議長団に、幕張支部の北嶋代議員、千葉機支部の三本代議員を選出し、議事が進められた。
スローガン案提起に続き、執行委員長あいさつが行われた。関委員長は、戦争に突き進む情勢、大きな歴史の分岐点にたって、絶対に戦争を阻止することを、労働組合の最も重要な任務としてこの大会で改めて確認することを熱く訴えた(別掲)。
来賓あいさつでは、三里塚反対同盟・太郎良決戦本部長、社会民主党千葉県連合・原田幹事長、久留里線と地域を守る会・三浦代表、動労千葉を支援する会・織田事務局次長、動労千葉OB会・永田会長、動労千葉家族会・佐藤会長から挨拶を受けた。
三里塚反対同盟・太郎良さんは、この世の中を変えていくために労農連帯をさらに発展させよう。10・13三里塚全国集会への参加を訴えた。久留里線の会の三浦代表は、なにがなんでも廃線にしようとするJRに対して、10月19日の亀山集会を盛大な決起集会としてかちとろうと訴えた。
その後経過報告に入り、一般経過報告、事業部報告、法対報告、労働協約・協定締結報告、決算報告、会計監査報告が行われた。議事に移り、大会延期承認、決算承認、労働協約・協定締結承認のあと、昼食休憩に入った。
議事再開の最初に国鉄・分割民営化の手法と同じ組合潰し攻撃と闘っている港合同昌一金属支部の木下委員長、動労総連合水戸・石井書記長から来賓の挨拶を受け、その後24年度運動方針案・予算案が執行部より提起され、組織・財政・規約検討員会報告が花崎薫委員長から行われた。
質疑・応答、委員長総括答弁の後、スローガン案、方針案、予算案が採択された。スト権投票は100%で批准された。委員・各種委員の選出、大会宣言発表・採択の後、議長団解任挨拶、中村副委員長の閉会挨拶が行われ、渡辺書記長の音頭で組合歌を合唱、関委員長の団結ガンバローで大会は成功裡に終了した。
私たちは大きな歴史の分岐点にたっています。この1年の間、とくに戦争への突進ということでは重大な転換と具体的な軍事体制構築が進められています。労働組合は本来、団結と権利の拠り所であると同時に、反戦の砦でもあります。地域で、街頭で、職場で、自国政府の戦争政策と闘い、労働者同士が殺し合うのではなく国境を超えて団結し、絶対に戦争を阻止することを、労働組合の最も重要な任務としてこの大会で改めて確認したいと思います。
この情勢の中で、何よりも問われているのは労働運動の変革です。戦争に動員されるのが労働者なら、戦争を止める力があるのも労働者だからです。階級的労働運動の復権のために、11月集会の成功に向けて、総決起をお願いしたいと思います。
JRと対決している私たちの闘いの位置は改めて決定的です。地方ローカル線の全面的な廃線化。「40年に一度」と言われる労働法制の改悪は「社友会攻撃の全社会化」です。戦争国家化や労働者の攻撃の先頭にJRがたっているからです。「団結さえ崩さなければ、展望は必ず切り開ける」―これは動労千葉が闘いの中でつかみとってきた教訓です。
会社に対する最大の反撃は、動労千葉の組織拡大です。「今こそ声を上げよう」「動労千葉に入ってともに闘おう」と職場の仲間に真剣に訴えていきましょう。昨年の大会で「原則70歳まで組合員」とするシニア組合員制度を確立しました。動労千葉が培ってきた団結や人間関係を維持し、動労千葉の団結を次の世代に引き継いでいく、本格的な組織拡大を実現するという意味でも、本当に重要です。シニア組合員の組織化を拡大していきたいと思います。
激しい現情勢と対決し、JR大再編攻撃を打ち破り、組織拡大を実現していく方針の確立に向けて、本日の大会での活発な討議をお願い致しまして、本部執行委員会を代表した挨拶に代えさせていただきます。