仮処分審尋でJR東日本代理人が「4月1日実施はない」と主張
新たな闘う体制を構築するために、業務外注化差し止めの仮処分を取り下げ
全ての組合員のみなさん!
そして、JRで働く全てのみなさん!
JR東日本が行おうとしていた検修・構内業務の全面外注化攻撃について、4月1日での実施ができないところに追い込むという大きな勝利をかちとりました。
職場での団結と、闘いによって外注化攻撃を阻止することができることを改めて実証したということだ。
全面外注化は、まだ行われたわけではない。ここで踏ん張り、頑張って闘えば、絶対に阻止することができるのだ。絶対にあきらめずに闘いぬこう。
業務外注化は、偽装請負でしか成り立たないことは、明白!
この間、検修・構内業務の全面外注化をめぐっては、本年1月5日、JR千葉支社は、京葉車両センター構内入換業務について、当初提案の「2日勤」を「1日勤」に変更するとの修正提案を行ってきた。
動労千葉は、京葉車両センターの構内入換業務の委託は、「請け負った業務を自己の業務として独立して処理する」「指示その他の管理を自ら行う」「自らの専門的な技術、経験に基づいて処理する」と定められた労働省告示37号に明確に違反する不法行為であること、そして、京葉車両センターの構内入換業務が行われた場合、京葉車両センターの構内業務に従事する組合員が業務を外され、他職場への強制配転等が行われる可能性があるなど、緊急に組合員の身分を保全する必要があることから、1月4日、東京地裁に対して、業務外注化差し止めの仮処分を申し立てた。
ウソとペテン、事実の隠蔽で京葉構内業務外注化を強行
一方、京葉車両センターの構内業務「1日勤」外注化をめぐっては、訓練開始直後には訓練担当者の元管理者が「前進全ノッチ」を投入するという考えられない事態が発生し、しかも団交で、「手が滑った」「担当者もブレーキをかけようとした」「停止表示の手前に停まった」との千葉支社や千葉鉄道サービスの回答が、真っ赤なウソであったことが明らかになるなど、ウソとペテン、事実の隠蔽により1月27日に京葉車両センターでの構内入換業務の外注化が強行された。
しかし、これ自体は、JR東日本は、にとって何ら意味のあるものではなく、4月1日全面外注化に向けて、構内入換業務を行っているとの「実績」を作り上げて偽装請負を逃れるために行われたもの。
これまでの様々な合理化が行われてきたが、こんなみっともない合理化のやり方は初めてだ。
JR代理人ー苛立ちながら、「4月1日実施はない」と明言
こうした中で2月16日、東京地裁において2回目の仮処分の審尋が行われ、この中で動労千葉は、1月27日に京葉車両センターでの構内入換業務外注化が強行されたこと、今後、勤務外しや異動等が発生する可能性があること、そして、JR東日本が4月1日に全面外注化を行う可能性があり、そうなった場合には職場全体が外注化され、労働者も出向させられるなど、事態は深刻であることを主張した。
ところがJR東日本の代理人(弁護士)は、動労千葉の主張に対して、「検修・構内業務の4月1日実施は行わない」との主張を、相当に苛立ちながら行ってきたのだ。
仮処分の審尋において弁護士が「4月1日実施はない」と発言したということは、JR東日本が「実施できない」と判断したということだ。しかも代理人が相当に苛立っていたことは、「実施したいが、実施できない」という会社の姿を浮き彫りにするものだ。
動労千葉の闘いを通して、「外注化反対」の声が広がる
動労千葉は、仮処分の審尋という裁判所も含めた正式の場でJR東日本が「全面外注化の4月1日実施は行わない」と主張したことに踏まえて、担当弁護団と検討した結果、京葉構内業務「1日勤」が外注化されたが、現在も構内業務に従事できる力関係を作り上げており、異動等の緊急を要する事態は当面回避したこと、そして何よりも全面外注化「4月1日実施」を阻止したこと、さらに、動労千葉の闘いを通して東労組平成採の中に「外注化反対」を掲げる者たちがあらわれるという大きな成果をかちとった大きな成果を確認し、1月27日付で業務外注化差し止めの仮処分を取り下げることとした。
「4月1日」実施は一旦は阻止した。しかし、JR東日本は全面外注化をあきらめたわけではない。
動労千葉は、新たな闘う体制を構築し、偽装請負によってしか成り立たない検修・構内業務の全面外注化阻止、出向攻撃粉砕に向けて今後も全力で闘う決意である。
外注化は闘えば絶対に阻止できる!動労千葉に結集してともに闘おう!