介護等、条件に応じた就労場所の提示を行え
1月末~2月上旬に就労場所を提示予定
動労千葉は、1月14日、21年度のエルダー再雇用をめぐり、動労千葉申7号の申し入れに基づきJR千葉支社との間で団体交渉を行い、本人希望に基づく就労条件の提示を行うこと等について千葉支社を徹底的に追及した。
21年度は120名が退職し、約9割がエルダーを希望
団体交渉の概要は以下のとおり。
組合 来年度の退職及びエルダーの希望状況はどうなっているのか。
会社 来年度の退職者は全体で約120人で、その内約9割がエルダーを希望している。系統別には次のとおりだ。
営業30人
運転25人(運転士5、車掌20)
車両5人
設備10人
企画40人(内出向者35)
管理10人
組合 エルダー制度では、12月末までに就労先の提示を行うことなっている。すでに1月に入ってグループ会社との調整も最終段階だと考えるが、現在の状況はどうなっているのか明らかにすること。
会社 まだ最終段階という状況まではいっていない。6割から7割程度という状況だ。
組合 調整が遅れている理由は何か。
会社 すでに大量退職の大きな山は抜けていると思うが、大量退職した者がエルダーになってグループ会社で働いていることもあり、グループ会社側との調整が思うように進んでいない状況にあるためだ。
組合 就労先について、いつ頃提示する予定なのか。
会社 1月末から2月上旬頃になると考えている。
館山、鴨川、銚子等、外周地域に就労場所を確保しろ!
組合 エルダーの就労場所の調整にあたって、本人の希望に基づき提示すること。
会社 面談や自己申告書で希望は把握している。しかし、グループ会社と調整する中では、100%希望ということにはならない場合もある。
組合 とくに問題になるのは、介護を抱えている場合や本人の体調との関係で配慮すべき点もある。介護を抱えている場合等は、できるだけ自宅に近い場所での就労が必要になる。こうした点を最大限配慮すべきだ。
会社 介護を抱えている人などについては面談等で個別に把握はしている。できるだけ本人の希望した職種、場所を提示できれば一番いい。しかし、相手もあり、全てが希望どおりとならない場合もあることは承知してもらいたい。
組合 この間も千葉支社には要求してきたが、外周地域に就労場所がないことが最大の問題だ。今年度も館山を希望した組合員が泣く泣く退職せざるをえなかった。館山や鴨川、銚子などでの就労場所確保の問題はどうなっているのか。
会社 会社としてもできるだけやっているが、なかなか確保することが難しい状況だ。
組合 JR本体で運転士を希望している場合、面談で本線運転士を優先すると答えた場合は、優先する職種、職場での就労ということでこれまでは提示されている。今回もそれと同様の扱いという形で問題ないか。
会社 必ず優先するということは確約できるわけではないが、希望としては把握している。
組合 車両職でもJR本体を希望している者がいるが、千葉支社以外では車両職でJR本体で勤務している者がいる。千葉ではどのように取り扱おうと考えているのか。
会社 千葉ではこれまで車両職の本体エルダーはいない。希望があることは承知している。どうするかはここで回答できない。
組合 制度から言えば、本人がエルダーを希望している以上、希望に基づく就労先の提示を早急に行うべきだ。
会社 会社としても努力している。できるだけ早く提示するようにしたい。
全ての組合員の就労場所確保と外周地域への働く場の確保に向けて全力で闘いぬこう!