2011闘春

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あけましておめでとうございます。
昨年は、よくぞこれだけの課題をやりぬくことができたと思うほどの激闘の1年でした。中野顧問の死、1047名闘争の政治和解を始めとした様々な困難を 乗り越え、5波のストライキで外注化を阻止して組織拡大を実現し、国鉄闘争の新たな全国運動を立ち上げるという大きな地平をかちとりました。各支部の奮闘 と団結に心から敬意を表します。
一切の土台になったのは外注化阻止の闘いでした。外注化を阻止し続けたシニア制度以来10年の闘いの中で出されてきたのが検修・構内業務を丸投げ外注化 する攻撃でした。「絶対にあきらめず立ち向かおう」という決断は、初めから展望があったわけではありません。しかし、徹底的に矛盾を突き、東労組を揺るが した闘いは、4月1日実施を止めたのです。
その渦中で中野顧問が亡くなりました。それをのりこえてこれたのも、外注化阻止闘争への全組合員の総決起があったからです。団結が揺らいでもおかしくな状況の中で、逆に団結を強化し、2月、12月のストで5名の仲間が動労千葉に結集しました。
4月9日には、1047名闘争が「政治解決」の名の下に旗を降ろしてしまうという大変な問題が起きました。われわれは「国鉄闘争の火を消してはならな い」「労働運動の火を消してはならない」という思いで新たな全国運動を呼びかけることを決断しました。これも前途の見えない闘いです。しかしその呼びかけ は予想をこえて多くの方々の同じ危機感と結びつきました。6・13集会から11月労働者集会の過程で、われわれの闘いは新たな次元に踏み出したのです。

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われわれは、歴史の重大な転換点に立っています。11月23日に朝鮮半島をめぐって砲撃戦が起きるなど、資本主義の危機がついに戦争になって爆発しようとしています。「大失業と戦争の時代」の本格的な到来です。
雇用や賃金、社会保障制度など、全てを破壊する労働者への戦争がすでに30年にもわたって延々と続いています。その一方で起きたのは、金融派生商品など 何の価値もない紙切れを売るようになる経済のバブル化です。それが全部破産したのがリーマンショックでした。銀行や企業を救うために莫大な国家財政が投入 さました。生み出されたのは天文学的な国家財政の破たんです。今度は、国債が暴落を恐れて、各国の中央銀行が何十兆円も買い支えるという禁じ手が発動され る。市場だされた多額のカネは中国やインド、ブラジルなど向かってバブルを生み出す。誰もがその破たんに怯えています。そしてついに、自の市場や資源、勢 力圏の確保をめぐるり、アメリカは中国や北朝鮮に軍事的圧力をかける。そういう中で起きたのが延秤島での砲撃戦です。すでに新たな帝国主義戦争の一歩が始 まったと見なければいけない。これは資本主義体制の最末期の姿です。
一方、世界中で労働者の大反乱が始まっています。いよいよ勝負の時が来ています。とくに、公務員制度改革と称する究極の民営化・労組破壊攻撃にどう立ち 向かえるのかが勝負です。国鉄分割・民営化の結果、1千万人をこす非正規職労働者が生み出されたことを考えれば、公務員労働者360万人の解雇・民営化が 何を生み出すのかは明らかです。菅政権は、社会が崩壊することを百も承知しながら、それ以外に生き延びる道がないと考えています。

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JRでもこれまでのあり方が全て変わろうとしています。「国鉄改革25年問題」の根底にあるのは国鉄分割・民営化の破産です。こうし た事態のもとで出てきたのが1047名問題の政治解決であり、全面外注化攻撃であり、列車運行形態の抜本的な変更であり、JR東日本での人事賃金制度解体 攻撃です。安全の崩壊も深刻です。もう一つの焦点は貨物です。国交省は「日航の次の関心はJR貨物だ」と公言しています。政府の号令の下に大リストラや賃 下げ攻撃が始まろうとしています。大合理化の焦点は基地統廃合攻撃になると考えられます。
さらに、革マル結託体制も最後的に崩壊しようとしています。「国鉄分割・民営化は大失敗に終わった」ということを声を大にして明らかにし、国鉄闘争を中心に労働運動の復興を実現できるかが待ったなしに問われる年です。

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今年も外注化を阻止するために全力を尽くすことが第一の課題です。また、ライフサイクル問題では1月末にも配転の事前通知が予想さ れ、年頭から直ちに闘争体制を確立する必要があります。11春闘は、東日本における賃金制度改悪、貨物での賃下げ攻撃との正念場の春闘になります。また、 東日本でも貨物でも基地統廃合問題が再び重大な焦点になろうとしています。その闘いを1047名解雇撤回・闘う労働運動の復権に向けて、国鉄闘争全国運動 の発展に集約することが求められています。
さらに、勝浦市長選挙での水野さん必勝に向けて全支部の総決起を訴えます。動労千葉の被解雇者でもある水野さんが市民から推されて市長に立候補するとい う考えられなかったようなことが起きました。時代は変わろうとしています。そうした全ての闘いを組織拡大闘争の前進に集約することです。
時代が動き始めています。これまでの発想を一旦全部白紙にするような構えで臨む必要があります。動労千葉の未来をかけて闘おう。

2011団結旗開き

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