貨物会社は3月17日、春闘交渉の回答で、定期昇給4号俸のみの実施という18年連続となるベアゼロ回答を行いました。組合員の生活実態とあまりにもかけ離れた回答であり、断じて認めることはできません。決意も新たに分割・民営化政策の破綻、日貨労の裏切りを明らかにし、貨物に働く全労働者の生活と権利を守るために闘い抜こう!
・定期昇給4号俸
・平成13年以前に採用さ れた社員に1号俸加算(55歳の基本給の適用者 は除く)
・55歳に到達した社員の 基本給月額を55歳到 達月における基本給月 額に71/100を乗じた額 に、その他
怒りを新たに春闘貨物団結集会を開催
新たな闘いの始まり
春闘回答予定日の3月17日、貨物協議会主催による「貨物春闘団結集会」が開催されました。佐藤貨物協議長が司会進行をつとめ、「今日は貨物における新たな闘いの始まりです。なんでも、ざっくばらんに、みんなからの意見をよく聞いて、団結して闘う方針をつくりあげましょう」と集会の方向性を提起しました。
石川千葉機支部長は「先日のニュースの報道でも、24年ぶりに貨物会社の鉄道事業部門が黒字なると報道された。しかし、みんなの給料はどれほど下がっているのか。怒りを新たに、今年から来年は大事な年になります。団結して闘い抜きましょう」とあいさつ。
今は嵐の前の静けさ
大竹本部副委員長から春闘交渉の報告、本部を代表して田中委員長から、社会全体とJRをめぐる情勢、「貨物も今は嵐の前の静けさ、分割・民営化につぐような大再編が起きようとしている。やるべきことは絶対に職場を守ること。そのために、我々の側から抜本的に見直すという闘いを創り出そう」と、檄が発せられました。
各参加者から意見が出され、「1年1年が勝負、もうひと踏ん張り、やるしかない」と大竹副委員長のまとめの提起、石川支部長の音頭による団結ガンバローをもって、貨物における新たな闘いが始まりました。
出された主な意見
・高齢者の職場を確保するために、情報をとりながら今からどうするのか、夏までにはハッキリさせる必要がある。
・乗務につかれて、みんなフーフー言って、いっぱい、いっぱいだ。この辛い仕事を何とかしてもらいたい。
・55歳で基本給3割カット、60歳からもっと酷くなる、モチベーションを上げるためにも、その辺を変えていく取り組みを。
・60歳になって、嘱託として本線に乗務することが
みんな不安になっている。抽象的ではなく、具体的にどうするのか会社に示させるべきだ。