11・4労働者集会報告-③

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反原発・反失業の国際連帯アピール

●韓国  イ ジェウン  (民主労総ソウル地域本部長)

韓国民主労総ソウル地域本部代表団

 非正規職、整理解雇のない世の中、労働が尊重される世の中のために連帯しましょう。福島原発事故以後、大きな苦痛をうけている同志の皆さんに心から慰労と激励の言葉を送ります。公共部門民営化外注化反対闘争と原発再稼動反対の闘いを力強く展開しておられる同志のみなさんにお会いできてうれしいです。トゥジェン!
自由市場経済が21世紀の全世界に示した最後の絵図は何でしょうか? まさに新自由主義です。資本は経済危機を理由に公企業民営化、外注化を推進しています。非正規、低賃金労働者を拡大して、雇用不安の中で失業者を量産して費用負担を労働者民衆に転嫁しようとしているのです。通信、ガス、電力、水道、鉄道などどんな全国網産業であれ、どんな公企業部門であれ、民営化、外注化に私たちは反対します。派遣労働者であれ、期間制労働者であれ、パート労働者であれ、どんな非正規職もわれわれは反対します。
今、新自由主義の産物の社会的不平等の問題を解決していく代案を求めなければならないと考えます。国家という名のもとで資本と結託したエリート権力が大衆の意志に反する新自由主義的市場経済を押し付け続ける現在の姿を終わらせなければなりません。
政治的民主主義が社会的平等という実質的価値を包括して労働者民衆が公共の社会的利益を代弁することができる社会をつくって行かなくてはなりません。
福島原発事故以後、日本はもちろん全世界的に脱原発闘争が活発に展開されています。人類を滅亡の道に追いやっている原子力発電所、どの国に対してもわれわれはその稼動と建設に反対します。
非正規職、整理解雇の無い世の中、労働が尊重され、すべての領域で公共性が確保される世の中、核の無い世の中のために国境の壁を崩してともに連帯などができたらと思います。ありがとうございます。トゥジェン!

●アメリカ 
スティーブ・ゼルツァー (運輸労働者連帯委員会〔TWSC〕)


米代表団。ILWUローカル21、ローカル34の仲間がともに登壇

日本の労働者と同じように、アメリカの労働者は民営化・規制緩和の攻撃を受けています。
伊藤忠などによって設立された穀物輸出ターミナル(EGT)に対するILWU労働者の闘いの過程で、この労働組合破壊者どもは、最強の組合であるILWU(国際港湾倉庫労働組合)のハイヤリング・ホールの弱体化に手を付けました。ILWUトップ役員が屈服的労働協約と闘うために労働者階級を総動員することを拒否したことは、進行中の穀物協約交渉において重大な後退を余儀なくさせています。
オバマ大統領はまた、ワシントン州ロングビューでのいかなるストライキ、連帯行動をも阻止するため、沿岸警備艦を動員してILWUを威嚇しました。
アメリカの労働者の実収入は、過去30年間減少し続けています。一方、資本は産業を外注化し、低賃金環境下の国に、多くの労働を移しています。
労働者と労働組合に対する地球規模の攻撃は、全世界の労働者の国際的共同行動でこそ打ち破ることができます。
また私たちは、公務員労働者に対する攻撃と闘う日本の仲間のみなさんと連帯します。
私たちはまた、軍事化と太平洋における戦争の危機と対決する日本と韓国のみなさんとともに闘います。沖縄における女性暴行事件は、沖縄人民に対する長きにわたる犯罪の一部分です。私たちは、全アジアからの米軍の撤退を要求します。
この同じ政府は、福島で放射線爆弾を爆発させ、残る50基とアメリカの104基で日々、私たちを脅威にさらしています。福島と日本の民衆を、「再びのフクシマ」から守るのが急務です。人類は「再びのフクシマ」など許しません。しかしながら、日米政府は、この危険極まりない原発を再稼働し、運転を継続しています。
全労働者の勝利に向けて、太平洋をはさむ私たちは団結して闘いましょう。この世界的惨事に打ち克つべく団結すれば、私たちは大きな力を持つことが出来ます。行動です。私たちは日本をはじめ世界の労働者とともにあります。

●ドイツ
ラーベン・ブロンシュタイン(ベルリン都市鉄道の民営化に反対する行動委員会)
 私たちの行動委員会は、民営化によって生活と職場が脅かされるなか、これと闘うために、2011年の年末に結成されました。
私たちは、経営による攻撃にさらされているばかりか、ダラ幹たちの攻撃にもさらされています。私たちの唯一の砦は、仲間の労働者一人ひとりです。彼らこそわれわれを守り、あらゆる民営化・外注化・雇用削減と労働者分断の攻撃に対して、闘いの道を示しているのです。
私たちの闘いはベルリンで広範な支持を集めていますし、動労千葉をはじめ日本のみなさんからも力をもらって、闘いを勝利的に進めることができると考えています。海をこえてすべての労働者の団結をつくりだしましょう!
労働者の共同の闘いという場合、最も厳しい条件のもと生き死にをかけて闘っているギリシャの仲間のことを考えるべきです。世界の労働者の一つひとつの闘いはすべて、私たちみんなの闘いであるべきだと思います。心からの戦闘的な連帯のあいさつを送ります。

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