JR-CTSは、セカンドキャリア制度を希望する者全員を再雇用しろ!

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CTSの運転職場を希望している組合員全員が拒否されている!断じて許すな!

JR東日本のセカンドキャリア制度に関して、この間、動労千葉の組合員を含めて対象者に対する面談が行われた。
この面談は、セカンドキャリアスタッフ制度の説明会が今年の7月末から8月上旬に行われ、それと同時にセカンドキャリアスタッフ制度への募集が始まり、応募した者に対して行われたものだ。
今回の面談において組合員は、JR千葉支社の担当者から、「セカンドキャリアの関係では構内はない」「構内は難しい」「仕業・構内は募集していない」「人員は足りている」「いすみ鉄道の検修がある」「東日本物流の品出し業務がある」「メディア、清掃ならある」「警備がある」等の回答が行われた。ある組合員が「泊勤務がある業種」を聞いたところ、「警備で京葉線の市川地区ならある」との説明があったが、今よりも通勤が遠くなるなど条件の合わない場所がほとんどだったというのだ。
結局、CTSの運転業務を希望した組合員は全員が本人の希望を拒否されたということだ。

豊富な経験やスキルを活かすためのセカンドキャリア

こうした状況に踏まえ動労千葉は、申第1号により申入を行い、10月31日にJR千葉支社との団体交渉を行い、セカンドキャリアスタッフ制度に応募した組合員の希望に基づく勤務地・職種での就労ができるように再雇用することを徹底的に追及した。
団体交渉において動労千葉は、まず、JR千葉支社に対してセカンドキャリアスタッフ制度に関する認識を質したところ、「社員の働く意欲に応え、豊富な経験やスキルをグループ会社のさらなる成長につなげるためにセカンドキャリアスタッフ制度を新設した」との口頭回答を行ってきた。
「豊富な経験やスキル」という点で言えば、現在、エルダー制度で働いている組合員は、2012年の検修業務外注化の時に、業務とともに出向に出され、それ以来、3年の出向期間が何度も延長され、13年間も仕業構内や上回り検修業務などに従事してたのだ。
まさに「豊富な経験」や「スキル」を活かすという点では、今いる職場、今行っている業務を行うことが最適であり、これ以外に選択の余地などあろうはずがないのだ。
組合側からの追及に対してJR千葉支社は、「再雇用は、グループ会社の雇用ニーズに踏まえ、調整可能な場合に再雇用する」との回答に終始した。
しかも、「CTSの運転関係業務でセカンドキャリアスタッフ制度に関する採用枠がないのは何故か?」との問いには、「内容は話せない」として、回答を拒否するという不当な対応に終始するばかりであった。
そもそも2012年に何の技術力もないCTSに検修業務を外注化し、JR出向者で業務を行わせるようにしたのはJRだ。今なおエルダーや若年出向を含むJRからの出向者抜きには業務が回らないのが現実だ。外注化を撤回し、JRで65歳以降も雇用の場を確保するのが当然だ。
JRは自分自身でこうした現実を作っておきながら、「雇用ニーズがない」「CTSの判断だ」などと回答した。動労千葉排除のための真っ赤なウソだ!

「嫌なら辞めろ」と言ってるに等しい卑劣な攻撃だ!

一方、エルダー制度と比較した場合に雇用という点で大きな食い違いがある点を指摘するとJR千葉支社は、「エルダー制度は『雇用確保』だった。しかし、セカンドキャリアスタッフ制度の場合は、70歳までの就労機会を確保する『努力義務』である」として、必ずしも「雇用確保」が条件ではなく、あくまでも努力義務であるとの回答を行ってきた。
今回のJR千葉支社のやり方は、「嫌なら辞めろ」と言っているに等しい卑劣な攻撃だ。こんなことは絶対に間違っているし、許すことはできない。
業務が外注化されたとはいえ、鉄道業務の一線を担い、安全を確保してきたベテラン労働者に対して、65歳を迎えるにあたってこんな仕打ちを行うJRを絶対に許すことはできない。
JRは、組合員の希望に基づき、セカンドキャリアスタッフ制度での再雇用を行え! 希望する箇所、希望する職種での就労を行え!

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