JR東日本- 「ライフサイクル」で、賃金・手当関係を提案
【提案の主な内容】 ■運転士復帰時に1号俸加算 ■職務手当の増額 ■深夜早朝手当の増額 ライフサイクルは、絶対阻止できる!
JR東日本は、1月10日、「ライフサイクルの深度化」提案のうち、賃金・手当部分に関する提案を行ってきた。 この間「ライフサイクル」については、運転士から駅に異動した場合、乗務手当等が無くなることに関して、会社として「何らかの対策を講じたい」として検討を行っていたが、「賃金部分の成案が整っていない」との理由で当初予定していた10月1日実施が延期されてきた。 今回の提案は、この賃金部分に関して改めて提案を行ってきたものである。
ライフサイクルは阻止できる!
JR東日本は、今回の提案にあたって、「車掌、運転士、駅等の三職を経験した人たちについては、『運輸のプロ』として経験を生かし、活躍してもらいたい」「駅業務の位置づけを最大限重要した」との考え方を示してきた。 また、仮に駅業務に残った場合でも、「今回の職務手当等のアップでむくいられると考えている」との考え方を示してきた。 しかし、今回の提案においてもJR東日本は、あくまでの「ライフサイクル」を実施するとしており、さらに「全員が復帰するものではない」との姿勢はあくまでも変えないという、極めて不当な姿勢であった。 なお、実施時期としては、4月1日実施としている。
提案の内容は、以下のとおり。 【基本給関係】 ◎運転士が、営業指導係等(営業指導係、営業主任、輸送指導係、輸送主任、課員又は主席)異動し、経過年数が4年以上継続した場合には、運転士に復帰した日付で、1号俸を加える。
【職務手当関係】 ●輸送指令(運用指令含む)の業務を行う主席、課員について ①特に指定された者(指令長等) 月額10000円(8000円) ②前記以外の者で指定された者(指令員等) 月額 8000円(5000円) ●駅等に勤務する者 ①特に指定された者(当務駅長、サービスマネージャー等) 月額 8000円(5000円) ②前記以外の者で指定された者に、以下を加える。 操車業務、誘導業務、踏切業務、信号業務、ホーム業務 ※現行は、CTC指令等 月額 3000円
【深夜早朝勤務手当関係】 ●支給範囲 ①現行第2号の支給範囲(操車業務、誘導業務、燃料業務、構内業務、踏切業務)に、第3号(信号業務、ホーム業務、輸送指令(運用指令含む))を加える ②支給額 ァ 施設・電気関係等の屋外作 業に従事する者 1回2000円(1800円) ィ 操車業務、誘導業務、燃料業務、構内業務、踏切業務、信号業務、ホーム業務、輸送指令(運用指令含む) 1回1650円(1550円) ゥ 前記以外の業務に従事する者 1回1350円(1300円) 今回の提案で会社は、現行駅業務と比較して、5000円~6000円の増額になるとの考え方を示してきた。 「ライフサイクル」提案撤廃へ、職場から怒りの反撃を!
「ライフサイクル」 白紙撤回へ向け、職場から絶対反対の声を!
●「 ライフサイクル」 に関する賃金・手当関係現改比較一覧
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種別
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職種等
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範 囲
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現 行 額
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提 案 額
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備 考
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基 本 給
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三職(車掌・運転士+駅等)経験者 |
運転士復帰時に、 1号俸加算 |
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・ 4年以上継続の場合 ・ 復帰日付で加算 |
職 務 手 当
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輸送指令(運用指令含む)の主席・課員 |
①特に指定された者 (指令長等) ②前記以外(司令員) |
①月額8000円 ②月額5000円 |
①月額 10000円 ②月額 8000円 |
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駅 勤 務 |
①特に指定された者 (当務駅 長、サー ビスマネージャー) ②前記以外の指定さ れた者 |
①月額 5000円 ②月額 3000円 ※CTC指令 |
①月額 8000円 ②月額 3000円 |
②の対象に、 操車、 誘導、 踏切、 信号、 ホーム業務を新たに加える |
深夜 早朝 勤務 手当
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拘束時間が深夜帯を全て含む場合 |
①施設、電気関係で 屋外作業を行う者 ②操車、 誘導、 燃料、 構内、 踏切業務を 行う者 ③前記以外 |
①1回 1800円 ②1回 1550円 ③1回 1300円 |
①1回 2000円 ②1回 1650円 ③1回 1350円 |
②の対象に、信号、ホーム業務、輸送指令(運用指令含む)を新たに加える |
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