JR東日本-諸手当改訂で回答(3/8) 基本給を400円増額/一方で、特勤手当の大半を廃止
3月8日、JR東日本は、諸手当の改訂について回答を行ってきた。 改訂にあたって会社は、「使命を終えた手当については廃止するとともに、複雑で誤支給の原因となっていた体系を整理した上で、制度の幹となる部分に配分した」との説明を行ってきた。具体的には、特殊勤務手当では高所作業手当等13種類に及ぶ手当及び、祝日手当を廃止した上で、その原資を基本給への一律400円増額、夜勤手当の支給率増過、深夜早朝勤務手当の増額、そして年末年始手当の変更及び増額、乗務員手当の増額、職務手当や日直・宿直手当総額に当てたとしている。また、50歳以上の乗務員の経過措置や、出向者している乗務員の特勤手当の定額化を実施するとしている。 諸手当改定の概要は以下のとおり。
●基本給について 一律 400円の増額
●割増賃金について ①夜勤手当(C単価) 30/100→35/100 ②祝日手当(C・E単価) 廃止 ※12月31日、1月1日にはE単価、それ以外の祝日にはC単価が適用されていた。
●50歳以上の乗務員の経過措置 対象者 04年3月31日現在、主任運転士、 運転士、 主任車掌、 車掌、 車両技術主任、 車両技術係、 車両係で、乗務員手当の支給対象となる業務に従事する者で、4月1日現在50歳以上の者 → 月額100円 ※2010年3月31日まで
●特殊勤務手当について ①13種類の手当廃止 ※別表1参照 ②深夜早朝勤務手当 ※別表2参照 ③乗務員手当 深 夜 額(A) 270円→360円 入換深夜額(A) 200円→250円 ④添乗手当 年末年始手当支給日に勤務 1日2000円→4000円 ⑤年末年始手当(新設) 12月30日、 31日、 1月1日、 2日、 3日に勤務 勤務1回 4000円 ※拘束8時間未満の場合は、2000円 ※2暦日で拘束11時間以上は、6000円
●初任給調整手当について 1年まで 6000円→5600円 1年超2年まで 3000円→2600円
●出向者特殊勤務手当新設について 対象者 出向先で乗務員手当の支給対象業務に従事 支給額=(交番表1循環の乗務員手当+行先地手当)÷交番表1循環の労働日数
●別表1 特殊勤務手当の廃止(太字は検修関係) |
高所等作業手当 350円~230円 汚物処理等作業手当 1回 250円 高圧活線作業手当 1時間100円 緊急自動車運転手当 1回500円 放射線作業手当、 踏切作業手当、 向上等特殊 作業手当、 防疫等作業手当、 トンネル内等作 業手当、 復旧警備作業手当、 手術手当、 自動車 運転手当、特殊溶接作業手当 |
●別表2 深夜早朝割増手当について(カッコ内は、現行手当額) |
番号
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深夜帯
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拘束時間
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始終業時刻
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施設・電気屋外作業 |
操車・ 誘導・ 構内等業務 |
それ以外の業務 |
(1)
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労働時間が深夜帯4時間以上ある場合 |
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2000円 (2400円)
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1650円 (1650円)
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1350円 (1350円)
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(2)
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拘束時間が深夜帯全てを含む場合 |
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1800円 (1680円)
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1550円 (1430円)
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1300円 (1180円)
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(3) |
拘束時間が深夜帯の一部にかかる場合 |
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1350円 (1250円)
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1200円 (1050円)
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1050円 (850円)
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(4) |
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拘束時間が11時間以上ある場合 |
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1000円 (900円)
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900円 (700円)
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800円 (600円)
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(5) |
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拘束時間が8時間以上ある場合 |
5時を過ぎ7時30分までの間又は18時30分を過ぎ22時までの間 |
850円 (700円)
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750円 (550円)
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650円 (450円)
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