すべてバラバラにするまで終わらない
外注化は必ず大事故につながる
外注化で大事故が起きた!
2月23日、京浜東北線川崎駅で列車が脱線・転覆する事故が発生しました。たまたま乗客が乗っていない回送列車で、乗務員も軽傷でした。しかし、「第2の尼崎事故」になっていてもおかしくない大事故です。
現場は5社の下請け・孫請け会社にバラバラにされていました。そして安全を守る仕組みも、指揮命令系統さえも破壊されたのです。外注化の結果起きた大事故です。
外注化は、「雇用と安全」を破壊します。だから絶対に認められません。
コスト削減を何より優先
外注化の目的は、下請けにすることで賃金を下げ、コストを削減することです。実際に、CTSで働く人の9割が非正規職です。JRとCTSの間には、賃金や昇給など、あらゆる点で大きな格差があります。そして、それをJRがやらせています。その一方でJRは年間2千億円もの利益をあげ、さらに儲けようとしているのです。
さらに、業務が完全にCTSに移行しても、それで終わりではありません。ひとたび業務がCTSに完全に移れば、そこから次々に下請け、孫請けへとバラバラに突き落とされていきます。それは京浜東北線事のように、必ず大事故に繋がります。そして、賃金もさらに下げられていきます。
コスト削減し利益を追求するために、働く者の権利や賃金、安全もすべて破壊するのが外注化です。だから、動労千葉は会社の提案以来10数年にわたり、外注化に反対して闘い続けてきました。
全員JRへ戻る権利がある
JRの外注化は違法な「偽装請負」そのものです。違法行為の外注化が解消されれば、CTSに採用された仲間も、JRから強制出向に出された仲間も、全員が仕事とともにJRに戻る権利があります。その仕事のために雇われたのだから、仕事と一緒にそこで働くものも戻るのは当然です。
実際に子会社から直雇いに
実際、阪急電鉄では、外注化の解消に伴って約840人の労働者が外注先の会社から直接雇用に切り替わりました。
阪急電鉄が外注化を解消した理由は、「安全強化」「偽装請負を疑われる」「迅速な対応ができない」「待遇の格差による士気低下」です。次々に外注化を進めた結果、職場が破壊されていったのです。
今のJRはまさにその道を歩んでいます。外注化はいますぐ撤回されなくてはなりません。
人間らしく生きる権利
外注化によって非正規職に突き落とされ、職場が破壊されていく。同じ事が社会全体でおこっています。外注化は、自分たちだけの問題ではありません。労働者全体の権利と未来のかかった問題です。すべての労働者には、人間らしく働き、生活する権利があるのです。
すべての仲間は外注化に反対し、ともにJRに戻ろう。