CTSの不正行為疑惑
JR・CTSに緊急申し入れ
CTSが幕張事業所でJRから委託された清掃業務で不正行為を行っていた疑いが浮上している。
「やってもいない全般清掃が、完了したこととして報告されている」。出向させられている組合員から、ずっとこうした声があげられていた。組合でも調査を続けたが疑惑は深まるばかりだった。もし事実なら重大な問題だ。やってもいない業務に対しJRからCTSに多額の金が流れていたことになるからだ。しかもCTS幹部はほとんどJRからの天下りばかり。全てが不透明だ。本日JRとCTSに提出した緊急申し入れは、この事態について事実を明らかにするよう求めたものだ。
運転保安に関わる問題
JRは知りながら黙認していたのか?
委託した業務を受け取る時に何のチェックもしなかったのか?
いずれにしても問題は深刻だ。なぜなら、単なる「不正」にとどまらず運転保安に関わる問題だからだ。
昨年10月以降、JRはC TSに仕業・構内業務を外注化した。もしそこで同じ事が行われれば、検査されてもいない列車が乗客を乗せて走ることになる。重大な問題だ。
JR北海道の安全崩壊を見ても明らかだ。保線や列車の検査・修繕に手が回らず、データ改ざんによるごまかしが横行した。そして、安全の全面的な崩壊を引き起こしたのだ。
事実を早急に明らかに
もし、その不正が事実ならば、CTSには検修・構内業務を受託する資格など100%ない。JR・CTSは早急に団交を開催し、すべての事実を誠実に明らかにせよ。
動 労 千 葉 申 9 号
2013 年12 月11日 JR千葉鉄道サービス株式会社 国鉄千葉動力車労働組合 執行委員長 田 中 康 宏 緊 急 申 し 入 れ 国鉄千葉動力車労働組合は、千葉鉄道サービス幕張事業所において、JR千葉支社から発注された清掃業務について、実際には全般清掃が行われていない列車についても全般清掃を実施したとして「完了」した旨の印が押されて報告が行われるなど、清掃業務において不正行為が行われている事実を確認した。 記 1.CTS幕張事業所において、JRから発注された清掃業務について、実際には全般清掃を行っていない列車についても全般清掃を行ったかのように「全般清掃・一般及び重点計画清掃等作業発注書」に「完了」を示す印が押され、JRに提出されているなどの不正行為が行われていることについて、CTSの見解を明らかにすること。 2.清掃業務について、9月以降、「全般仕上げ」が新たに加わったが、全般清掃と、全般仕上げとの違いを具体的に明らかにすること。 3.清掃業務に関する不正行為により、CTSが不当に得た委託費の詳細を明らかにすること。 3.清掃業務での不正を行い、偽装請負を平然と続けるCTSには、鉄道業務を受託する資格がないことから、昨年10月以降受託した仕業・構内業務に関する契約を直ちに解約し、業務と出向者をJRに戻すこと。 ― 以 上 ― |