7・19 CTS団交報告

9304

7・19 CTS団交報告

動労千葉は7月19日、CTS幕張事業所の36協定をめぐってCTS本社と団交を行った。幕張車両センターの首都圏本部移管に伴う変更点、運転車両における将来展望、休憩時間に作業が食い込んだ場合の取り扱いなどで議論を行った。団交でのやり取りは以下のとおり。

車両関係の発注は
首都圏本部に変更

組合 6月22日に幕張車両センターが首都圏本部に移管となったが変更点は。

会社 CTSとの契約にかかわる発注者がJR千葉支社長から首都圏本部鉄道事業部モビリティー・サービスユニットリーダーに変更された。

組合 清掃に関しても首都圏本部に変わったのか。

会社 清掃も首都圏本部との契約になった。

組合 それに伴う契約内容の変更はないのか。

会社 現時点では作業内容の変更はない。

現在の要員数は?
退職者の補充は?

組合 幕張事業所のクリーン部での要員数、採用数、退職者数は。

会社 7月1日現在、クリーン部で101名。1月からの新規採用者が3名、退職者数も3名。

組合 会社は清掃作業を簡易にする方向で検討しているが、さらに要員を削減するのか。

会社 会社として、ある程度の仕事量は確保しないといけないので単純に簡易にしていく、ということにはならない。かかる時分に比して作業単価が見合ってない部分については見直しの余地がある。社員も高齢化もしているので資機材、作業方法の変更は考えている。

組合 機械化、ロボット化の検討ということか。

会社 駅舎では一定(自走式の清掃ロボットを)使っているが車両清掃の機械化は難しい。

組合 幕張事業所の運転車両の現在の要員数は?

会社 構内40名(訓練中=3名も含めて)、上回り15名、計画6名、信号12名、木更津派出3名、一ノ宮派出6名、鴨川派出4名。

組合 運転での新採は?

会社 CTS全体で8名(JR出向中)。中途採用、清掃からの社内登用はこれから。来年度については高卒採用にむけて動き始めている。

組合 木更津で退職者が出て4名から3名になったが補充はどうするのか。

会社 予備が一人、出来上がっていて、さらに一名、予備を養成中。

組合 今後の退職予定は。

会社 今年度中に信号で1名、一ノ宮1名、鴨川1名が退職予定。

組合 退職後の今後の体制について。

会社 補充するか予備で対応するかは検討中。対応できる人はすでに作っている。

技術継承で矛盾が噴出

組合 プロパーは上回りから限定免許を取得して構内へという流れだが、今後は上回りできちんと残って技術を極める人も必要になってくる。そのためには賃金上の手当も必要だ。会社の考えは。

会社 JRからエルダーで構内運転士に来る人が今後10年は入ってこないので、まず幕張では構内運転士を養成する必要があり、上回りが手薄になっている面も否めない。多能工化を進めているのは従来どおり。

組合 プロパーの最初の入社から10年が経過した。あえて言えば、構内よりも上回りのほうが技術力が必要な職場。簡単な仕事ではない。ある程度、定着していく人をつくっていかないと。昔はベテランがいて教わってという流れがあった。多能工化すれば便利だと思ってるんでしょうけど。

会社 本人希望について面談は行っている。中にはメンテナンス中心でやっていきたいという人もいるので。

酷暑の中、外板作業の負担軽減を

組合 酷暑の中での外板作業(車両前面清掃)の負担軽減を。

会社 ファン付ベストよりも長袖のファン付ジャケットのほうが涼しいのではないか、と導入した。
現状では外板をする人がある程度、固定化されているので、担当者を増やして、月に担当する回数を減らせる方向で検討している。見習いも始めている。

組合 酷暑の間だけでも中間の連結部分を清掃する補助を午前中だけ付けるとか、柔軟な対応は全く可能だと思うが。

会社 JRとも調整が必要だが、京葉では中間運転台は清掃をやっていない(4両+6両の編成の場合)。支社との調整になるが、猛暑の時だけ中間は省略できないか、という話はしている。

「休憩時間に食い込んだら原則、超勤の取り扱いにすべきだ」

組合 クリーン徹夜勤務の夕方の休憩時間(17時40分~18時20分)に便抜き・外板作業が常態化している。事後的に、その時々で「休憩時間の変更」「超勤処理」などで対応している。一年分の超勤実績を調べてもらったが月あたり7~9日も発生している。管理者の指示なしで作業に入り、事後確認となっているのもおかしい。その点はいいか。

会社 事後承認はあるべき姿ではない。

組合 基本的に超勤対応で処理するべきだ。

会社 社員の休憩時間はしっかり確保する必要があるので、基本は休憩時間の変更で対応する必要があると思う。休憩時間の変更ができない場合は超勤で処理することもある。ケースバイケースで。

組合 手すきの時間に「ここが休憩時間だ」と会社の都合で、安易に休憩時間を変更するのは問題だ。クリーンでは安易に休憩時間を変更しすぎだ。それなら作業ダイヤとは何なのか、という話になる。決められた時間にしっかり休憩時間を取れるのが基本だ。

会社 休憩時間に食い込むことが常態化しているなら、休憩時間そのものの設定を見直すべきだと考えている。入区のダイヤを見ながら検討することになると思う。

「原則、超勤」を確認!

19日の団交での議論を受け、21日の幕張事業所の職場代表である関委員長とCTS本社との交渉で、休憩時間中の作業については「管理者の確認・指示で行うこと」「原則として超過勤務として取り扱うこと。ただし希望者については休憩時間の変更で対応すること」を確認した。
現場からの要望を背景に、クリーンにおける休憩時間の取り扱いについて長年の無原則な状態をただしたことは重要な前進だ。

70歳までの雇用継続を!

運転車両においては、国鉄世代の退職が続く中で、後継者育成・技術継承の面で矛盾があらわとなっている。すべての原因は、JR東日本とCTSが、動労千葉の職場からの排除をねらって、従来は当たり前のように行ってきた65歳以降の雇用延長を拒否していることにある。JRとCTSは、65歳以降の雇用延長を行え!

雇用延長を拒否した仲間を職場に戻せ!

安全確保よりも「生産性向上」「コスト削減」を優先!—-ワンマン運転拡大阻止に向けJR東日本と団交 | 国鉄千葉動力車労働組合

タイトルとURLをコピーしました