12月24日、JR千葉支社は25年3月ダイ改の労働条件について提案を行ってきた。
鴨川駅入換体制の変更(2人→1人)と鴨川派出廃止、特急の車掌1人乗務化と鴨川運輸区(乗務ユニット)からの車掌廃止等の合理化攻撃が提案されている。さらに首都圏での全面的なワンマン化・車掌1100人削減攻撃の「始まり」として常磐線緩行線等でのワンマン拡大が打ち出されている。
業務融合化等の労働条件解体と要員削減をさらに推進する3月ダイ改・合理化に対して、現場からの反撃にたちあがろう。
◯実施内容
- 房総特急列車の乗務体制見直し(特急の車掌1人乗務化)
- 業務執行体制の見直し(鴨川における車掌廃止)
- 茂原統括センター鴨川乗務ユニット業務執行体制見直しに伴う行路見直し(鴨川に残った行路を千葉・蘇我へ移管)
- 乗務線区の見直し
- 臨要員の見直し
- 成田エクスプレスの車掌担当区所拡大
- 京葉線運転士一部行路の移管(蘇我から船橋へ1行路1日勤)
- 車掌一部行路の車内補充券発行機(POS)携行とりやめ
- 労働時間の見直し
①運転士の運転状況報告の見直し
②一部行先地における労働時間の見直し
③入出区作業箇所の追加
④安房鴨川駅での入換時分の見直し
◯ダイ改規模(速報値) +73.0㌔
◯ワンマン運転化について
常磐緩行線・綾瀬~取手間(10両編成)
南武線・川崎~立川間(6両編成)
小海線、水郡線でのワンマン拡大
東北本線・小金井~宇都宮間の一部E131系化
提案時の説明概要
特急列車の車掌1人乗務化について
◯車掌の増減の内訳は?
→千葉は、鴨川からの行路移管とNEXを新たに担当するため増。
佐倉の減少は、特急の1人乗務化とNEXの一部を千葉に移管するため。総武快速の一部は千葉から佐倉に移管して行路調整もしている。
木更津は特急の改札行路がなくなるのでだいぶ減る。日勤マイナス2は特急乗務がなくなった関係。調整するために蘇我から一部行路を移管している。
◯特急の1人乗務化でどの程度減少になるのか。
→おおよそだが全箇所を通して1日あたりの出面で▲9(泊含む)程度。
鴨川における車掌廃止について
◯鴨川では車掌がなくなる。異動はどうなるのか?
→仕事量としては概ね千葉と蘇我に4:6くらいで移管する。異動の規模は20人くらい。異動先については、さまざま考慮して調整している。
POS携行取りやめについて
◯どこを見直すのか?
→特急列車を担当する部分がある行路は、特急での改札があるので持って行く。久留里線についても、スイカが導入されていないのでPOSが必要だ。その他のローカルしか担当しない行路について、POS携行を取りやめる。
◯労働時間はどのように見直されるのか?
→一部の箇所で労働時間変更が発生する。釣り銭を借りる等、POSを持っていくための準備の部分がなくなる。行路自体については変わりない。
◯車内精算は必要ないということか?
→実績として、ほぼなくなっている。
木更津の臨要員削減について
◯木更津の臨要員はどうなるのか?
→ワンマンの補完臨だが、2から0になる。多客時に車両を増やしてツーマンにしていたが、ここ最近は実績がほとんどない。
◯どういう時に臨要員を乗せていたのか?
→繁忙期、主に土日、休日やなど、利用状況などを見て多客が予想されるときに設定していた。年間通してデータを見て判断している。
◯どこが判断しているのか?
→支社や今で言えば首都圏本部などだ。
◯いなくても成り立つということか?
→実績が非常に少なくなっている。もし必要なら木更津以外のところに担当してもらう。
運転士の運転状況報告の見直しについて
◯運転状況報告の見直しは、どういう判断なのか?
→運転状況報告書を乗務後に運転士が書いていた。異常があったとき、その他列車に変更があったときは記載する。何もなく終わったときは口頭で報告して終わる。すでに現場で試行している。それを本実施する。
◯労働時間が変わるのか
→運転状況報告書記入で現在2分とっている。それは減になる。