2月19日動労千葉は、DC会館において、第87回定期委員会を開催し、23春闘勝利、3月ダイ改―融合化攻撃粉砕、外注化―非正規職撤廃、ローカル線切り捨て攻撃反対、戦争と改憲攻撃に立ち向かう闘う労働運動の再生と組織拡大に向け闘う方針を確立した。
委員会は、千葉転支部の高澤君を議長に選出し、スローガン提起の後、関委員長があいさつを行った(要旨別掲)。動労千葉を支援する会の山本事務局長から熱い来賓のあいさつを受けた。
その後、経過報告、当面する取り組み、共済適用承認、一般会計暫定予算、質疑応答が行われた。総括答弁の後、委員会宣言が発表され、組合歌合唱・団結ガンバローを三唱し、委員会は成功裡に終了した。
「70歳まで原則組合員」
委員会では特に、「70歳まで原則組合員」が提起された。
70歳までの雇用を求めて闘いが継続していること、また「変革2027」をめぐる攻防や、日本の戦争国家化へ向けた攻撃が「今後5年」をメドに激しく進んでおり、この時代に動労千葉が果たさなければいけない課題が残されているからだ。さらには本格的な組織拡大への挑戦をやりとげるためにも動労千葉が作りあげてきたかけがえのない団結、人間関係も絶対につなげて残していきたいという立場から、この間の本部執行委員会での討議、全支部活動者会議での討議にふまえ、今のOB組合員制度を変更し、9月の大会に向けて「70歳まで原則組合員」という組織体制を確立することが確認された。
質疑応答での主な意見
▽この物価高で、イギリス、フランス、中国でも労働者が立ち上がっている。JRでも若い人と今の世の中がどうなっているのか、どう接点を持つのか。
▽3月ダイ改で構内の要員が削減される。職場代表選、アンケート結果など、本気でCTSに向き合って、組織拡大につなげたい。
▽久留里線と地域を守る会が立ち上がり、署名がスタート。廃線阻止に向けて頑張っていきたい。
▽貨物では、これから退職が続く中で仕業移管ということを繰り返すのか。物価高で賃上げの展望はあるのか。
▽エルダーが毎年やめていく、65歳以降の雇用延長にもからんでくる。CTSを徹底的にに追い込もう。
▽「その他時間」が行路にすでに指定されている。「車内消毒の業務指示」とか。怒りはないのか、あきらめが多いのか、若い人にも言って反対していきたい。
▽これからの支部の組織体制について。
▽銚子の魚を電車に積む手伝い―その他の時間の活用。こういう金儲けを全社員にやらせるのか。労災との関係など、どうなるのか。
▽ひとつOKしたら、どんどんやられる。小さなことでもつぶしていかないと、若い人は大変になる。
▽本来は工場でやっていたことを、拠点となる車両センターで全部の検査をやるのか。
▽統括センターが広範なエリアとなることで、都市手当の関係とかどうなるのか。
関委員長あいさつ
はじめに、2月15日の市東さんの天神峰農地、建物、やぐらなどへの強制執行を怒りを込めて弾劾します。私たち動労千葉は、三里塚反対同盟と車の両輪として闘ってきました。動労千葉が分離・独立したきっかけも、三里塚闘争をめぐってでした。労農連帯を貫き、農地を取り戻して空港廃港をかちとるまで、ともに闘いぬきましょう。
本定期委員会の最大のテーマは、3月ダイ改・春闘の決戦にたちあがる方針を確立することです。今回のダイ改で提案された業務融合化攻撃は、その他の時間の設定や全面的な統括センター化など、これまでの価値観を覆す歴史的な攻撃です。これは車両センターを首都圏本部に集約する攻撃とも一体です。
もう一つ重大な課題は、23春闘・大幅賃上げ獲得の闘いです。23春闘は、戦時下で激しい物価高騰の中での闘いになります。
2月国鉄集会では、「11月集会・3労組共同アピール2023」を発表しました。連合支配を打破し、階級的労働運動再生をかちとるために。この運動の発展を全力で闘い取りましょう。そして、11月集会を集約点に今年も1年間を通した闘いを展開し、組織拡大を実現しましょう。