3月ダイ改の労働条件に関して、下記のとおり申し入れるので、団体交渉により誠意をもって回答すること。
記
1.検修・構内全面外注化により重大事故が続発していることに鑑み、運転保安を確立する観点から、業務外注化施策を直ちに中止し、JR直営に戻すこと。また、乗務員からのCTS車技手配が要請されたにもかかわらず派出からの出動が行われないという事態が発生している状況等も踏まえ、JR直営とすること。
2.3月ダイ改に関して次の点を明らかにするとともに、「君津系統分離」による内房線切り捨ての今時ダイ改を中止するとともに、この間削減した列車を復活させること。
(1)「ダウンサイジング」の具体的内容について。
(2)「木更津、君津系統分離」を行う理由及び今後の輸送体系の詳細について。
(3)千葉~館山間、千葉~木更津間の普通列車を削減する理由について。
(4)久留里線・亀山駅~久留里駅間の初列車及び久留里駅~亀山駅間の最終列車を廃止する理由について。
3.3月ダイ改の要員提案に関して、次に点を明らかにするとともに、要員削減を撤廃すること。
(1)蘇我運輸区について、車掌1名を削減する理由について。
(2)鴨川運輸区について、車掌11名を削減する理由について。
(3木更津運輸区について、運転士2名を削減する理由について
4.駅業務委託等に関して、次の点を明らかにするとともに、駅業務外注化等を中止すること。
(1)平井駅の業務を委託する理由について。
とくに、この間千葉支社は、業務委託の条件として「グリーンスタッフがいないこと」を上げていたにもかかわらず、今回グリーンスタッフがいる駅の業務委託を行うとの提案を行ってきたが、その理由について。
(2)「駅業務委託の深度化を実施」するとしているが、今後の駅業務委託及び、駅業務運営のあり方等の具体的内容について。
(3)幕張本郷、新検見川、佐貫町、安房勝山、潮来の各駅のみどりの窓口を閉鎖する理由について。
(4)長者町、佐貫町、安房勝山、富浦、南三原、笹川の各駅の営業時間を短縮する理由について。
(5)新検見川、西千葉、検見川浜、千葉みなとの各駅に駅遠隔操作システムを導入する理由について。
(6)幕張本郷、新検見川の各駅の要員を削減する理由について。
5.グリーンスタッフの採用を今年度で終了する理由を具体的に明らかにするとともに、現在働いているグリーンスタッフについては、無期雇用の正社員として登用すること。
また、今後の駅要員及び車掌、運転士の要員確保の考え方について明らかにすること。
6.この間、本線を乗務中に運転士が倒れる等の重大事態が発生しているが、こうした状況はダイ改毎に限度を超えた労働強化が行われ結果であることは明らかであることから、直ちに行路の緩和を図ること。
(1)泊明け行路(乙行路)の軽減を図ること。
(2)睡眠時間の拡大を図ること。
(3)泊勤務の出勤は13時以降、退勤は12時以前とすること。
7.生理的限界を超えて本線運転が強制されている現状に踏まえ、全ての駅に乗務員用のトイレを設置すること。
8.今後、60歳近い運転士がハンドルを握らざるを得ない現実に踏まえ、以下のとおり、会社の責任において乗務員の体調管理の徹底を図ること。
(1)当直や指令に一定に医学的判断ができるように教育すること。
(2)判断ができない場合は、直ちに診療センター等に問い合わせできるシステムを確立すること。
(3)運転士にも教育・指導を行い、体調不良の場合には必ず申告できる状況をつくること。
(4)体調不良が発生した場合、本人の事故責任に帰することなく、乗務を外す、指導員をつける、救急車を程愛する等、会社の責任で判断すること。
9.本線運転士の高齢者対策について、次のとおり行うこと。
(1)業務外注化を直ちに中止し、構内・検修業務をJRに戻し、本線運転士の高齢者対策としての位置づけをもった職場として再確立すること。
(2)高齢者交番の設定等、本線運転士の高齢者対策を講ずること。
(3)外周区(居住地に近い地域)に、雇用の場を確保すること。
10.運転士に対する撮影の横行や、インターネット等に動画や写真が流されるなど、運転士が不安と緊張の中で本線乗務を強制されている状況は運転保安上重大な問題であることから、次のとおり対策を講ずること。
(1)背後から運転士を撮影することを禁止する旨を表示すること。
(2)社会的状況が変化していることに踏まえ、運行の安全を確保するために、運転席は客席から完全に遮蔽された構造とすること。
また、それまでの間、カーテンは下げた状態を所定とすること。
(3)インターネット上の不適切は映像等については、会社の責任で直ちに削除する手配をとること。
11.DL業務について、次のとおり改善すること。
(1)冷房装置の設置を早急に行うこと。なお、冷房装置が取り付け られるまでの間、7月~9月についてはDL業務を行わないこと。
(2)工臨488行路を分割し、業務の軽減を図ること。
(3)DL業務を担当できる運転士を増やすこと。
(4)DL等を担当する運転士に対して、「多車種手当」を設けること。
12.動力車乗務員の行路・交番について、次のとおり改善すること。(略)
以上
-以上-