動労千葉は3月30日の午後1時から翌31日の勤務明けまで、幕張車両センター千葉派出の要員削減提案の撤回を求めてストライキに起ちあがった。ストに入ったのは、千葉派出で働く3人の組合員と幕張支部の山田支部長だ。
いまJR東日本会社で起きていることは、鉄道会社としてのあり方を根本からひっくり返すような「JR大再編」攻撃だ。鉄道の全業務を外注化=分社化し、そこに労働者を転籍させるというものだ。 さらに、JR東日本の支社を再編し地域ごとに分社化し、ローカル線23線区の廃止なども画策されている。
今回の千葉派出要員削減攻撃は、JRの大再編攻撃のなかで、派出そのものをなくしていく攻撃の先取りだ。今回のストライキは、これに断固として対決する闘いだ。
JR東日本は、「JR再編」攻撃と同時に、30年以上にわたる労務政策を転換し「東労組解体」に全面的に踏み出した。会社に逆らうことを一切許さず、どんなひどい現実にも声をあげられない職場にしようとしているのだ。今回のストは、東労組が大崩壊する中で、JRとその関連会社の全労働者に、労働組合はどうあるべきかを示し、動労千葉・動労総連合への結集を心の底から呼びかけるものとして貫徹された。
30日早朝宣伝行動
スト突入当日の30日早朝、動労千葉の組合員と動労千葉を支援する会は、幕張車両センター前での宣伝行動に立った。
スト突入を知らせる『日刊動労千葉』が出勤してくる労働者に次々と手渡された。川崎書記長や山田幕張支部長、支援する会の山本事務局長がストライキの意義を訴えた。乗客の鉄道の安全確立を求めるストへの関心も高く反応も非常に良かった。
スト貫徹総決起集会
30日午後6時から、DC会館で動労千葉エルダー協議会結成総会及びスト貫徹!総決起集会が開催された。集会には組合員、支援含め120名が参加した。田中委員長は、今回のストライキの意義を明らかにし、「会社は東労組をつぶし、地域ごとの分社化、業務の全面的な分社化、ローカル線23線区の廃止など、恐るべき攻撃がこの1年以内に出てくると見なければいけない。これに動労千葉は組織の総力を挙げて立ち向かう」と訴えた。川崎書記長が基調報告で、JR本体、エルダー、CTSの組合員が一体となって組織拡大に打って出ることを訴えた。山田幕張支部長をはじめストに立った4人の組合員が決意表明、北嶋青年部長、Ⅰ047名闘争の当該として中村執行委員の決意表明が続いた。各支部決意表明を代表して千葉運転区支部と千葉機関区支部の代表が、検査派出の要員削減は運転士にとっても重大問題だと述べ、要員削減提案の撤回へ闘いぬくと表明した。
エルダー協議会結成総会
結成総会の開会のあいさつを山中準備委員が行い、「劣悪な労働条件の改善、高齢者対策の実現、65歳まで働ける労働条件の確立、そして組織拡大のためにエルダー協議会を結成する」と冒頭述べ、総会議長に繁沢さん(京葉)が選出された。結成準備委員長の越川さんから、「大量退職を迎えてエルダー組合員の位置は大きい。組織拡大の先頭に立とう」とメッセージが寄せられた。結成総会のスローガン案が提起され、当面する取り組み、規約(案)が提案され採択後、役員の選出。その後スト総決起集会に切り替えられた。