3・25貨物協春闘討論集会 ベアゼロ回答打破!「ニューストリーム2007」粉砕! 基地統廃合攻撃粉砕?職場に必要要員を確保しろ!
われわれは、05春闘勝利に向けて、15日からの安全運転闘争、17日からのストライキに断固としてたち上がった。労働運動全体が総屈服を深めるなかでのこの闘いは、大きな意義をもつものであった。だが、闘いは未だ終わったわけではない。「戦争と大民営化」攻撃という現実、レール破断の続発という運転保安の危機的現状との闘い、「国鉄改革の総決算」という新たな情勢との闘いなど、残された課題は大きい。 そして何よりも貨物における徹底した賃金抑制と基地統廃合等、大合理化攻撃との闘いもそうだ。
賃金抑制攻撃粉砕
JR貨物は、中越地震などを口実として賃金の徹底した抑制攻撃を一層強めようとしている。 またもベアゼロ回答を強行しようとしているばかりでなく、昨年末手当回答時に一旦は口にした「年度末手当」すら、利益が予想を下回っていることを理由に反古にしようとしているのだ。 すでに5年連続のベアゼロ回答や夏期・年末手当の超低額回答は、貨物に働く労働者の生活を直撃している。もう我慢することできない。 そればかりではない。JR貨物は、今も賃金制度改悪攻撃を画策し続けている。この間何度も確認してきたとおり、賃金制度改悪攻撃は、成果給等の導入によって労働者の団結をを破壊し、総額人件費を抑制しようという攻撃だ。 日本経団連は、ついに「定期昇給など廃止せよ」と各企業に号令をかけ始めている。JR西日本では、すでに昇進試験に受からない限り賃金は上がらないという新・新賃金制度が提案されている。こんなことを許したら、職場の団結はバラバラにされてしまう。 大幅賃上げ獲得?賃金制度改悪阻止、05春闘に勝利しよう。
労働者への犠牲!
3年間のニューチャレンジ21計画が今年度末で終了する。JR貨物は「ニューストリーム2007」という名称で、新たな中期計画を発表した。その内容は、再び労働者に徹底した犠牲を強いることによって、JR貨物の経営破たんをのりきろうとする大合理化計画だ。 ニューチャレンジ計画のもとで何が起きたのか。 第一に、一千名を超える要員削減である。
要員数 01年度初 8972人 03年度末 7857人
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第二にそれによって、01年度末?03年度末のわずか2年間で、65億円の人件費が削減された。 第三に、業務の外注化や基地統廃合攻撃が全国的規模で強行された。 第四に、巨大な矛盾が今まさに噴出しようとしている事態を生み出した。 とくに、JR貨物において、要員問題の矛盾は深刻である。とくにその矛盾は、関西支社において先行的に噴出しているが、各機関区で二ケタ規模の欠員が慢性化しているのである。 例えば吹田機関区は▲15の欠員という現実のなかで、交番順序を組むことすらできなくなっている。 会社が持ち出してきた「対策」は、日勤行路を交番から枠外に放り出し、縮まった交番順序に要員を当てはめたうえで、外した日勤行路を「特休」の日に、あらかじめ休日労働で割り振ってしまうというやり方である。 労働基準法にも抵触するこんなやり方でやっと業務が回っているのが貨物の現状である。 大量退職を迎える状況のなか、こうした現実が、関西支社だけでなく全国に波及しようとしている。 第五に、貨物会社はこうしたなかで、次のとおり経常利益をあげ始めた。
ここからは次のことが見てとれる。 それは、国鉄分割民営化の構造的矛盾としてある貨物会社の経営破たんという問題は何ひとつ解決がついていないということだ。 65億円の人件費を削減して、ようやく19億円の利益をあげている現実。こけは、労働者にとってこれからも徹底した大合理化と賃金抑制攻撃が重くのしかかり続けることを意味している。
問われる労働組合
「民営化」とは、労働者に犠牲を強い続ける攻撃だ。だからこそ、国鉄分割・民営化を容認するのか、しないのか、という問題は、労働組合にとって試金石となるのだ。 われわれは、10万人もの国鉄労働者の首切りの上になりたつJR体制を断じて認めることはできない。今もJRで働く労働者の犠牲を強い続けるJR体制を断じて認めることはできない。 問われているのは労働組合だ。全社会で民営化攻撃が吹き荒れようとしている今こそ団結を固め、この現実に真正面からたち向かおう。「貨物協議会05春闘討論集会」に全力で結集しよう。
貨物協議会05春闘討論集会 ▼3月25日 正午? ▼千葉機関区講習室
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