3・12動労千葉総決起集会200名の結集で成功かちとる
3月11日~13日、職名廃止・融合化粉砕、仕業検査周期延伸反対―検査派出廃止・要員削減阻止、乗務員の業務等の見直し撤回、ワンマン運転拡大阻止、外注化撤回、定年延長と70歳まで働き続けることのできる労働条件確立にむけ、3月ダイ改ストライキを闘いぬいた。
3月12日には動労千葉総決起集会を開催し、組合員、家族、OB、動労千葉を支援する会の仲間など200名の結集がかちとられた。
鉄道の歴史始まって以来の大転換攻撃と闘う
関副委員長の司会で、集会冒頭に昨年の布施顧問、西森顧問の逝去に際して黙祷を行った。
今回のストは、ロシア・プーチン政権がウクライナへ軍事侵攻を開始する、戦時下の春闘ストライキとなった。あいさつにたった関委員長は冒頭、「労働組合にとって戦争阻止の闘いは本質的な課題だ。世界の労働者とともに戦争反対、改憲阻止の闘いに全力でたちあがろう」と訴えた。
また、ストの最大の課題について「3月ダイ改から始まり数年に渡る大攻撃に対して、全力で闘いにたちあがることだ」と提起した。
職名廃止・業務融合は鉄道の安全を守っている各系統の専門的な技術や経験を「必要ないもの」として安全を切り捨てる攻撃だ。しかも、この攻撃は今後数年に渡る大攻撃の出発だ。だからこそ、今、労働組合の断固とした反撃が必要だ。
関委員長はストライキの意義を提起した上で、「動労千葉が職場の怒りや不安の声を代表して、職場に本気になって訴え、本気になって闘おう」として、組織拡大に向けた全組合員の闘いを訴えた。
その上で、労働運動再生にむけて20年を迎える11月集会の成功と、ストライキの貫徹を訴えた。
千葉駅前で3月ダイ改反対
ウクライナ反戦を訴え街頭行動
渡辺書記長が基調提起
連帯あいさつとして、三里塚反対同盟、外房線と地域を守る会、社民党千葉県連合、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さん、動労千葉を支援する会から発言をいただいた。
交渉報告は佐野書記次長、佐藤副委員長から行われた。
渡辺書記長は基調提起で、ストにたつにあたり焦点となった、職名廃止・業務融合、仕業検査周期延伸・派出廃止削減、乗務員の労働時間削り取り、65歳以降雇用延長の問題について提起した。
また、22春闘への闘いを訴えた上で、「アメリカではストライキが増加して、労働組合の組織率が上がっている。日本で声を上げられない人がいっぱいいる。その人達が動労千葉の闘いを見て、何かを感じてもらいたい。動労千葉は小さい組合だが先輩方が礎を築いてきてくれた。動労千葉の発展のため、労働者の誇りを守るために、がんばっていきたい」と決意を語り、ストライキを最後まで貫徹することを訴えた。
郵政、自治体の仲間からはJRの融合化攻撃と同じ攻撃と闘う決意が語られた。中村副委員長は1047名解雇撤回に向けた決意を訴えた。その後、各支部からの決意をうけて関委員長の団結ガンバローで集会は締めくくられた。
各支部からの決意
木更津支部
本日、木更津に社長、支社長、運輸部長、営業課長などが来てセレモニーやった。今回、職名が廃止される。草刈りも、駅も、切符売りも、何でもやれと会社が言ってくる。運転士は国家試験で受かったものだ。専門職の呼称を剥奪することに断固反対していく。統括センター撤回、運転保安闘争の再構築、ワンマン化反対だ。
銚子支部
検査派出を廃止してその分を乗務員の行路に組み込んでいる。乗務員の労働時間削り取りで、銚子では業務量が増えたのに、平均で労働時間が20分減となった。3分、5分と削ったことで本線乗務員に組み入れられるようになったと言っている。
銚子だけの問題ではなく各区に影響する。ここで食い止めなければ乗務員負担が増大して、安全が失われる。動労千葉は何より安全を中心として闘ってきた。会社に安全を強制する立場で今後もやっていきたい。
千葉運転区支部
昨年は内・外房線をはじめワンマン運転反対でストに立った。今年はさらに大きな転換点だ。ここで声を上げる。ストをやる。これはやっぱり大事だと思う。ここで声を上げなかったら「賛成」とみなされる。今回のストだけでなく、今後もこの声はずっとあげて闘っていきたい。
津田沼支部長
本日は本線運転士とCTS清掃で初となるストにたった。4月からのCTS春闘も闘っていきたい。
幕張支部
ダイ改闘争過程で清掃部門の人員削減、仕業検査の周期延伸など多くの攻撃がかけられた。攻撃との闘いの過程で組織拡大が実現している。
今回の職名廃止・融合化は断じて許せない。幕張支部は団結して闘っていく。新体制を動労千葉一丸となってバックアップしていこう。
幕張支部 新規加入の組合員
- 労働者をもっと大切にしてほしいと思い、加入しました。よろしくお願いいたします。
- 16年のCTS就業規則改悪の際、会社公認の組合はなあなあで、そのまま進むはずだった。動労千葉から声を上げてもらって、無期雇用という状況をかちとってもらった。その結果に多少なりとも動労千葉に恩義を感じている所がある。まだまだ知らないこと、もっと勉強しなければならないことが多いと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。
京葉支部
去年4月の退職者から始まったエルダーの雇い止めは不当だ。今回のストで融合化やダイ改という攻撃とともに、70歳まで働ける労働条件確立に向けて闘っていきたい。
千葉機支部
貨物春闘集会を17日に開催する。22春闘勝利へともにがんばろう。
3月ダイ改ストに向けて千葉運輸区、木更津運輸区、佐倉運輸区、習志野運輸区、蘇我運輸区などで宣伝行動が行われた。