217系業務移管阻止!錦糸町派出廃止粉砕

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217系業務移管阻止!錦糸町派出廃止粉砕!
幕張車両センター縮小攻撃にストライキで闘おう!

 217系業務の幕張車両センターから鎌倉総合車両センターへの移管及び、錦糸町派出の廃止等に関する交渉は、2月2日に第1回目の交渉が千葉支社と行われたが、この日の回答では要員削減(217系業務移管で▲3名、183系廃車で▲3名)の根拠を示すことができず、千葉支社の申し出により団交が中断するという事態となった。そして、2月14日、改めて千葉支社との団交が再開された。

大修作業まで要員削減の根拠?

 再開された団体交渉において千葉支社は、2月2日の交渉で動労千葉が指摘した新保全体系導入時の確認(保全検査と消耗品交換作業は別に行われていたこと。※この消耗品交換作業を今回の要員削減の根拠にすること自体問題)については、「組合側の指摘どおりであった」との回答を行った後、改めて要員削減の根拠について次のとおり回を行ってきた。
 217系車両の保全検査が無くなることで約▲2名、消耗品交換以外の217系車両の臨検対応で約▲2名の計4名となるが、今後も217系車両が幕張に存在し、千葉支社内を運行することから一定の臨検が行われるとして合計▲3名とする。
 また、183系車両の廃車により約▲3名となり、全体合計で▲6名になるとの回答を行ってきた。
 組合側から、臨検対応の内容を確認したところ、OCR動作やSIV故障、起動不能、パン故障等々があり、さらに大修作業としてクーラー交換や車軸交換作業等も入っているとの説明が行われた。
 そもそも大修作業は、数年前まで車両整備会社に委託されていたが、要員が確保できず作業ができないとの理由で契約が解除され、JR直営に戻されてきた経緯がある(これ自体極めて珍しいケース)。しかし、大修を戻すのであれば作業に見合った要員を張り付ける必要があり、組合側から要員増を求めたにもかかわらず要員も増やさず、大修作業を続けてきた経緯がある。
 そうした事情があるにもかかわらず千葉支社は、要員削減の査定には要員増となっていない大修作業も対象にするという全くデタラメなやり方を行ってきたのだ。
 結局千葉支社は、動労千葉が核心的な部分を追求したことに対して「大修作業の回数は多くないので、査定した要員もそんなに多い人数にはならない」として、理由にもならない回答に終始した。
 しかしその一方で、217系車両の業務を移管する、しかも大修作業も含めて要員削減の根拠にしているにもかかわらず、「予備品としてクーラー本体を幕張車両センターに置く。交換作業(大修)をやることもある」との矛盾した回答を行う状況であった。

臨検対応件数は千葉派出と同じ!

 一方、錦糸町検査派出の廃止理由について千葉支社は、04年2月にATCからATSーPに切り替えられたこと、新系列車両により車両故障等が減ったとの理由を挙げて今回廃止するとの回答を行ってきた。また、千葉支社は、各派出の1日当たりの臨検対応の件数を次のとおり回答してきた。
 錦糸町派出 4件
 西船橋派出 1件
 千葉派出  4件
 千葉支社が提示した各派出の作業量を見ても明らかなとおり、千葉派出と同等の作業量があり、しかも千葉と東京の境界に位置するなど極めて重要な位置にあるにもかかわらず、一方的に廃止しようというのだ。
 この間会社側は、業務量の減少等を理由にあらゆる場面で要員削減を行ってきたが、今回の錦糸町派出は、業務量があるにもかかわらず廃止するというのだ。まさに矛盾の極みだ。
 しかも西船橋派出を作るときも「津田沼派出は廃止となるが、西船橋に派出を作るとともに、派出体制の強化を図る」との説明が行われてきた。今回それを指摘し、錦糸町派出を廃止することで派出体制のどこが強化されるのかを追及すると「派出が廃止になれば強化されたことにはならない」と回答せざるを得ない状況だ。
 さらに、錦糸町派出は運転士にとっても極めて重要な存在だ。車両故障が多く発生する中で、千葉から先は錦糸町しかない。また、東京地下や錦糸町電留線で故障が発見されれば即座に対応し、これまでも列車の運行に大きく貢献してきたことを考えれば、絶対に必要な派出だ。

257系保全検査には4名必要だ!

 一方千葉支社は、錦糸町派出廃止後の対応として、東京支社と調整し、東京駅の場合は東京派出、錦糸町電留線は、217系車両は鎌倉総合車両センターで、特急車両は幕張車両センターで対応するとの考え方を示してきた。また、もし鎌倉で対応できない場合は、近傍の派出等(西船橋、幕張車両センター)で対応するとの回答であった。しかし、それまでの間、故障した列車を走らせろとでも言うか。とんでもないことだ。錦糸町派出廃止を絶対に阻止しよう!
 一方、257系特急車両の保全検査業務で、導入から1年半近く経つ中で未だに勤務終了時間までに作業が終了しないという状況で、現行3人体制では到底無理であることが明らかになっている。
 これについて千葉支社、「全て超勤になっているのは把握している。作業の流れも含めて3月末まで状況を見てみたい」との回答に終始した。絶対に4名必要だ。
 また、217系移管に伴う諸問題について次の点を確認した。
 217系車両の教育は、鎌倉で一括行い、幕張では車両を使った教育を行う。
 車両故障時の対応では、故障読み出しを行った上で応急措置程度を行う。起動不能等の場合、リセットが効かない場合は回送が基本となる。
 予備品については、当面は現行通りとし、仕業検査で発生する部品は置くこととする。
 車輪転削については、鎌倉の設備が完成後(はっきりした時期は明示できないが、1年程度との見通し)、217系車両の業務は移管し、その他の車両は現行どおり車輪転削を続ける。
 ダイ改から導入しようとしているスイカシステムが故障した場合は、メーカー対応とする。
 幕張縮小攻撃粉砕!錦糸町派出廃止阻止へ、ストライキで闘おう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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