闘春
全組合員の団結・総決起で 館山運転区・木更津支区廃止阻止へ!
3月ダイ改?07春闘へ闘争体制を
館山運転区・木更津支区廃止阻止に向け、直ちに総決起体制を確立しよう。昨年末に3月ダイ改の要員提案がだされ、3月18日のダイ改に向けた3ヵ月が、組織の存亡をかけた勝負のときとなった。 しかも千葉支社は、線見訓練のためと称して、蘇我運輸区から木更津運輸準備区に5名の運転士を送り込んでいる。すべて東労組の組合員だ。廃止するとしている館山運転区に働く仲間たちを無視し、動労千葉を排除して、一方的に新運輸区設置に向けた準備が進められている。準備区への事務係の兼務発令まで、現木更津支区ではなく、津田沼車掌区の事務係である。まさに異常なやり方だ。運輸区新設攻撃が、動労千葉破壊攻撃と表裏一体のものとして画策されている実態があらわになった。 提案では、新運輸区は本線運転士で50名(EC35名、DC15名)。ECで言えば、館山運転区の3分の2ほどの規模である。館山運転区の運転士なら訓練の必要はないにも係わらず、開業の3ヵ月も前に他区から運転士を送り込むなどというやり方は絶対に許せない。これまで準備区に発令された要員は、指導員などを含め、全て東労組である。こんなやり方で廃止攻撃が仕組まれている。千葉支社は館山支部の団結をバラバラに解体しようとしているのだ。直ちに徹底抗戦の構えを確立しよう。 「木更津運輸区」新設に一体どんな業務上の合理性があるというのか。木更津から乗り出すような列車設定は何本もない。昨年のダイ改で蘇我運輸区を新設し、なぜいくらも離れていない木更津にさらに運輸区を創らなければならないのか。結局、木更津・君津以南は削減・切り捨ての対象だということだ。何本も列車が行かないような所に運転区を置いておくわけにはいかないというのである。地域でもJRへの怒りの声が渦巻いている。金丸新館山市長も、12月14日の市議会で「館山運転区廃止問題を地域の問題として取り組む」と答弁している。反撃のときだ。
第二の分割・民営化攻撃と対決を
4月からは、駅業務の全面的な外注化攻撃が開始されようとしている。4月時点で1千名もの駅員を削減・外注化するというのだ。最終的には、管理職・運転取り扱い担当者以外は、全て丸投げ外注化するか、何の経験もない契約社員に置き換えるというのだ。5名の乗客の生命を奪った羽越線事故など何ひとつ教訓化しようとしていない。さらに10月からは、運転士の「ライフサイクル」が強行されようとしている。乗務手当てを廃止し、運転士を将棋の駒のように駅にタライ回ししようというのだ。駅や検修、保線で20年もの間、専門職を養成してこなかった矛盾が噴出し、このままでは業務の遂行そのものが支障をきたそうとしている。それを「ライフサイクル」などと称して、逆に、諸手当削減(次は賃金制度自体の改悪だ)、非正規職化、団結破壊の道具として使おうというのだ。 このままでは安全がさらに危機に瀕することになる。レール破断も4年連続で発生している。交換すれど、交換すれどレール破断が引もきらずに起きる。まさに安全の崩壊! 起きている事態は、第二の分割・民営化攻撃の新段階というべき、合理化=団結破壊攻撃の決定的なエスカレートである。分割・民営化20年を前に、破たんする民営化路線をとりつくろい、総決算しようとする攻撃が開始されているのである。怒りの声はかつてなく高まっている。反合・運転保安闘争路線の下に団結し、この攻撃と対決しよう。
怒りの声で総屈服を突き破れ!
だが、断じて許すことができないのは、労働組合の新たな総屈服が始まっていることだ。東労組は、すでに「ライフプラン」提案を応諾し、組合員をペテンにかけて、噴きあげる怒りの声をいかにかわすかだけを考えている。国労は、昨年末の「包括和解」で会社に土下座しようとしている。1047名闘争も同じように切り捨てて、何とか会社とうまくやる道はないものかとひざまずいているのだ。今問われているのは、現場からの闘いでこの現状を打破することだ。 この情勢は反撃へのチャンスでもある。安全問題、要員問題、革マル問題など、分割・民営化攻撃はその矛盾を激しく噴出させている。JR総連は果てしない抗争のすえ、内部から瓦解し、使い捨てられようとしている。国労もこれまでしがみついてきた体制内労働運動としてのあり方が、改憲まで問題になる情勢の中で、最後的に破産を突きつけられているのだ。ここから新たな闘いが始まる。07年最大の課題は、全組合員の力を結集して本格的な組織拡大を実現することである。労働者はこの情勢に抗することができないのではない。現に動労千葉は、分割・民営化攻撃にストライキで立ち向かって団結を守り、今も反合・運転保安闘争で大きな成果をあげている。11月労働者集会も巨大な可能性を切り開いている。情勢に真正面から立ち向かい、この道を進もう!
闘う労働運動の復権の年に!
さらに07年は、労働者階級全体にとって、決定的な勝負の年である。今通常国会は、改憲国民投票法の制定等、まさに歴史を分かつ攻防戦になる。国家主義・排外主義が煽られ、戦争の危機が迫っている。日経連・御手洗は「2010年まで憲法を改正する」と宣言した。さらに、労働契約法の制定、 ホワイトカラーエグゼンプションなど、さらなる非正規職化、労組と団結破壊、生きる権利そのものを打ち砕く労働者への全面的な攻撃が堰をきったように画策されている。限度をこした格差社会への怒りの声は渦巻いている。社会そのものが壊れようとしているのだ。無数の労働者が闘いの方針、団結と闘いを求めている。その怒りの声を結集することができれば、情勢が一変に変わる時代が到来している。闘う労働運動を復権させよう。全力を尽くして07年を闘おう。
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