11・9全国労働者集会報告②
日米韓労働者の連帯で、戦争と大失業を阻止しよう!
第2次ゼネストに突入した韓国・民主労総とともに闘おう!
11・9全国労働者総決起集会は、大失業と戦争・抑圧に抗する労働者の国際共同闘争として闘いとられ、大きな前進をかちとった。
集会には、韓国・民主労総からソウル本部のコジョンファン本部長、キムチャンソプ副本部長、ムンムンジュ組織次長の3名が参加し、代表してコジョンファン本部長があいさつを行った。
はじめに、キムチャンソプ副本部長が「トゥジェン(闘争)!」のかけ声とともに、「鉄の労働者」の歌に合わせて「律動」を行った。集会が始まる前に会場の参加者も一緒に練習した成果か、会場全体が一体となった。
あいさつにたったコジョンファン本部長は、「招待して下さった動労千葉田中委員長と組合員同志に感謝する」と述べ、韓国の現状を述べるとともに、こうした労働者の国際連帯闘争の必要性を訴えた(要旨別掲)。
民主労総は、同日ソウルにおいて、10万人の決起集会を開催しており、報道によれば、警察権力との激しい激突のなかで、200名を超す労働者が連行され、先月、動労千葉が訪韓した際に会見したタンビョンホ委員長に召喚状、56名に第1次拘束令状が請求されているそうだ。続く12日の第2次ゼネストには約120の企業で16万人を超える労働者がストに入っているという。
決死のたたかいに起ちあがっている韓国・民主労総の仲間の訴えに応え、なんとしても日米韓労働者の国際共同闘争を発展させよう!
民主労総ソウル本部コジョンファン本部長あいさつ(要旨)
韓国の現実は、あまりに厳しい。いま韓国政府と資本は、労働基本権の正当な行使に対し、損賠差押えや拘束・指命手配などの厳しい弾圧を行ってきており、今年だけでも5人の労働者を自決に追いこんでいる。
また、ノムヒョン政権は、大多数の国民の反対を押し切ってイラク派兵を決定した。
このような重大な情勢に対して民主労総は、「損賠仮差押え・労働弾圧中断、非正規雇用差別撤廃、不当労働行為事業主の拘束、派兵反対」などを掲げて、全面的なゼネスト闘争を展開することを決定した。11月6日12万人が参加して第1次ゼネストを行い、本日10万人労働者集会を開催しています。12日には、第2次ゼネストを予定しています。
私たちは、こうして一つの場所に一緒にいられること自体が非常に意味あることだと思います。「全世界の労働者よ、団結せよ!」という労働者国際主義を耳ざわりのよいスローガンではなく、われわれの闘いの中で具体的に実現しなければなりません。そうでなければ、先輩の闘いのなかでかろうじてかちとってきた歴史的な成果さえ守ることができない。いまや労働者国際主義は労働者の闘いの不可欠の領域であり、そうなったときにわれわれの闘いも一歩前進することができる。
北韓の核問題によって引き起こされた韓半島の戦争危機に韓米日労働者運動の共同対応が重要です。いま、アメリカの軍事力は地域的境界を越えて主要な拠点を自由に移動しているため、日本と韓国、東アジア全域での運動を通してのみこれを制御することができる。
特に有事立法に象徴される日本の軍国主義と米帝国主義の野蛮な戦争を阻止しなければなりません。そして米国内の階級的労働運動と反戦運動勢力の米帝国主義反対運動が展開される必要があります。そのためには、韓米日労働者運動の国際連帯が切実に求めらられている状況です。今日この場が韓米日労働者運動の階級的国際連帯の里程標となることを心から希望します。