11・7民主労総ソウル地域本部の発言

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派遣法反対、韓日FTA阻止、非正規職労働者化を阻止するためゼネストで闘う
民主労総ソウル地域本部事務処長   パクサンユン

労働兄弟姉妹のみなさん
そして、戦争と失業、資本の世界化攻撃と闘う同志のみなさん。
昨年に続いてまた同志たちとお会いできることをとてもうれしく思います。
今、世界は、全体的な保守反動化傾向の中で、帝国主義国家の野蛮な戦争と、資本による労働者民衆に対する攻撃が強まっています。「全国労働者総決起集会」を行っているここ日本でも、先日反動勢力によって左翼政府だと攻撃されている韓国でも事情は同じです。
ノムヒョン政府は昨年から労働法の改悪を推進してきましたが、今年になってこうした攻撃はいっそう強まっています。そのうちの代表的なものこそ、まさに「派遣労働者の保護に関する法律」(以下、派遣法)です。現在26の業種に限定されている派遣業種を、事実上全業種に拡大するという内容です。悪名高い中間搾取の制度であり、現代版奴隷制度である派遣法は、資本の要求を全面的に受け入れたものです。そしてこの法案は、日本の労働法改悪をそのまま模倣したものでもあります。また、非正規労働者を保護するとの美名のもと、逆に非正規職労働者を大量生産する法案も同時に推進されています。もし、この法案が通過したら、数年後には韓国の全労働者の大部分が非正規職労働者の身になってしまうことは明らかです。そのため民主労総は、今、全組合員の賛否投票をはじめ組織の命運をかけてゼネスト闘争を組織化しています。そして来週、史上最大規模の全国労働者集会を実現するため、頑張っています。
また、資本の利益にしかならない韓日FTAを阻止するための闘いを展開しています。現在、日本政府と韓国政府は、2005年の締結を目標に、秘密裏に交渉を進めています。けれども、部分的に明らかになっている交渉内容を見ると、労働組合を攻撃し、労働者の基本的な権利を剥奪する内容に満ち満ちています。これに対し、民主労総は、先日、闘争団を組んで日本遠征闘争を行いました。日本遠征闘争に際しては、動労千葉をはじめ日本の同志が物心両面にわたって支えてくださいました。この場を借りて感謝申し上げます。
民主労総は、それぞれの国で吹き荒れている労働者に対する攻撃と民営化攻撃を阻止し、資本の利益のためだけに推進されている、FTAなど世界化攻撃を阻止する闘いが重要だと考えます。そのためには、うちに向かっては階級的労働運動の団結をはかり、外に向かっては労働者の国際連帯を実現することがなんとしても必要です。今日のこの場は、まさにそうした意志を、日本、アメリカ、韓国の労働者が確認する、意義深い場だと考えます。
資本の攻撃を粉砕するため、それぞれの国で階級的に団結して闘いましょう。そして労働者の国際連帯を強めましょう。
特に韓半島は軍事的緊張と戦争の可能性が高まっている地域です。日本とアメリカの資本、政府の保守反動化攻撃が、状況をいっそう悪くしています。戦争に反対し、平和を守るためにも、労働者の国際連帯が強められる必要があります。戦争を阻むため、日韓米労働者の国際連帯を強化しましょう。労働運動の階級的団結万歳!全世界の労働者の国際連帯万歳!

沖縄からのメッセージ(要旨)

海上ヘリ基地反対協議会共同代表 安次富 浩

4月19日、座り込みを開始してから2百日を超えました。
長期の座り込み闘争の結果、辺野古施設を容認するのは10%にも満たない状況にあります。
沖国大キャンパスに米軍ヘリが墜落炎上し、その事故処理を巡って、復帰前の米軍占領下を再現させられた県民は、普天間基地の即時閉鎖、無条件返還及び辺野古沖移設反対で一致し、米国に追従する日本政府の無能、無策に怒りを充満させています。
私たちは、那覇防衛施設局の調査船と海上で対峙し、抗議、阻止行動を連日、展開しています。アジア民衆の脅威となり得る海上新基地建設を日米両政府が断念するまで闘うことを誓います。
ブッシュ政権と対峙する米国労働者と連帯の輪を大きくつくりあげ、さらに、朝鮮半島の自主的統一を掲げ、在韓米軍と対峙し、アジアの平和を求めて闘う韓国民衆との堅い絆をもつくりあげてゆきましょう。私自身も、アジアの平和をつくりあげる闘いに微力ながらも協力してゆくことを誓い、メッセージとします。
この他にも、沖縄からはヘリポート建設阻止協議会(命を守る会)金城祐治さん、参議院議員糸数慶子さんのメッセージが届いています。

 

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