11・6全国労働者総決起集会―報告①

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戦争と民営化=労組破壊攻撃にたち向かう労働者の国際的団結を

4600名の結集

会場を埋めつくした4600名の労働者たち

11・6全国労働者総決起集会が、日・米・韓の労働者による国際連帯集会として、東京・日比谷野外音楽堂に、4600名が結集して大成功をかちとった。

集会開始前に韓国・民主労総の文化宣伝隊「宣言」の律動でウォーミングアップ

開会あいさつ
労働者集会は、はじめに昨年の12月に御逝去された、韓国・民主労総パクサンユン事務処長をはじめ、この間世界中で階級闘争の烈火のなかで倒れた多くの方たちに黙祷を捧げ開会した。
冒頭、全国金属機械労組港合同・中村副委員長は、「この集会も八回を迎えることになりましたが、回を重ねるたびに参加人員も増え、内容も国際連帯をめざして幅広く開催されることは大変喜ばしく思う次第です。この一年、労働者を取り巻く環境や社会情勢は大きく変化し、権利の後退に歯止めがかからなくなっています。9・11総選挙後、3分の2与党の強権をもって郵政民営化法成立を受け、公務員への人員削減と労働組合そのものへの攻撃が強まることは必至です。働くものが社会の主人公となり、希望と夢、生きがいと魅力ある社会つくりのために共に奮闘しょう。団結こそ命!闘争こそ力!」と開会宣言。続いて、連帯のあいさつ、特別報告が行われた。

国労5・27臨大闘争弾圧を許さない会発起人代/佐藤昭夫さん
鉄建公団訴訟の判決が、9月15日東京地裁で出ました。それは様々な欠陥を含みますが、ともかく分割・民営化に際して国労差別の不当労働行為があったことを司法の場で認め、国鉄に損害賠償を命じたのです。原告の彼らが国労執行部に屈して訴訟を取り下げたら、この国家的不当労働行為は闇に消されるところでした。権力が労働組合を変質させようとするのは、国労だけに限らない。闘う労組をつぶすことが、ファシズム政治の前提であることを権力は知り抜いています。そのために政府は侵略戦争の事実を忘れさせ、感情的に独善的ナショナリズムをあおり立てています。事実をしっかりと見て、国内はもちろんのこと、国際的にも闘う労働者の団結を築きあげることが必要です。

雨をついて意気高くデモ。海外から色とりどりの横断幕が並んだ

憲法と人権の日弁連をめざす会代表/高山俊吉
 私たちは、自民党による改憲攻撃そしに照準を合わせた闘いを強めています。現行憲法のもとに生きるひとりの人間として、また現行憲法のもとで生きる法律家として、改憲阻止は私たちの命をかけた取り組みです。私たちは改憲と『車の両輪』で進められている刑事司法改悪の目論みを暗礁に乗り上げさせています。現代の治安維持法=共謀罪を今国会でも成立させませんでした。歴史を正しい方向に向ける行動に、力を合わせましょう。

百万人署名運動事務局次長/小田原紀雄さん
現在、私たちは戦争に反対する闘いの一環として、教育基本法改悪反対を掲げて全国で署名運動を展開しています。辺野古での闘い、座間での闘い、イラク派兵反対の自衛隊基地での闘い、これらすべてに最大限の努力を続けています。本日の集会でまた新たに決意を固めましょう。

命を守る会/金城佑治さん(メッセージ代読)
未来永劫の平和をめざし、基地建設阻止の闘いを8年間続けてきました。今まさに遠い南の島では、あのいまわしい沖縄戦を再現するかのような状況があります。今世紀もしも、第3次世界大戦が行われたとすれば1発で何十万という人々の生命が失われてしまうかもしれない。今やらずしていつやるのか!!今がその時だ!!共にがんばっていきましょう!!

不当弾圧に抗して!特別報告をする全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部・柳充副委員長

不当弾圧に抗して
全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部
/柳充副委員長(特別報告)

本年1月13日、3月9日の二回にわたって、大阪府警は関西生コン支部の武委員長を筆頭に6名の役員を逮捕しました。今回の権力弾圧の意図は明白です。大企業中心の産業構造の根幹に触れる労働運動に対する弾圧であり、明確な組合つぶしです。セメントメーカーやゼネコンなどの大企業が支配してきた生コンクリート業界において、関西生コン支部などの労働組合が主導して中小企業が主体となる産業構造の転換が成功し、この成功をモデルとして運動が全国化しようとしていました。まさに独占資本の危機として国家権力が恐れたための弾圧であったということです。すなわち多国籍企業のセメントメーカーに対し、日韓共同のセメント・生コン労働者の国際連帯闘争を重ねていること、米国のイラク侵略戦争とそれに追随する日本の自衛隊派兵に対しストライキをはじめ様々な形態で反対し続けている反戦平和の砦であること、そして多くの労働運動・市民運動・政治運動などが結集する結びめとなる運動体であることです。今回の弾圧は全国で闘うあらゆる戦線にとって他人事ではなく共通の課題です。この弾圧をしたことで、逆にこれまで共闘が図れなかった他労組も危機意識を持ち、生コン業界にある五労組共闘が再開される形になっます。『弾圧されればされるほど組合員の団結が深まり関生運動が拡大していく』と言うことを資本権力に知らしめるために、今回の弾圧には何があっても屈することなく反撃し、逆に組織の拡大を図っていく決意です。

(11・6報告次号につづく)

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