11・5労働者集会報告-④

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国境を越えた労働者の団結で帝国主義を打倒しよう!
韓国、アメリカ代表の発言
11・5労働者集会報告-④  

11・5労働者集会にはアメリカからAMFAやILWUの代表など16名が、韓国からは民主労総ソウル地域本部と各産別の代表と律動グループ「丹風」なと20名が参加してくれました。それぞれの代表の集会での発言の要旨を掲載します。

民主労総ソウル地域本部副本部長 キムチャンソプ

キムチャンソプ副本部長と韓国民主労総代表団

 20万民主労総ソウル本部組合員同志の闘う意志を集め、「闘争(トゥジェン)」であいさつします。トゥジェン!
 同志のみなさん。私たちは三里塚闘争を現場で直接見て、感じて、この場に来ました。歴史的闘争の現場、おじいさんから孫に代を継いで勝利しつつある闘い。今後、我が民主労総組合員もともに闘うことを申しあげます。トゥジェン!
 戦争に反対し、平和を守る同志たちの闘いを民主労総組合員の名で全面的に支持します。同志たちの、平和憲法を守ろうとする闘いに、非正規職労働者を正規職労働者に転換しようとする闘いに全幅の支持を送ります。労働者の生存権を死守し、労働者の団結を導き出そうとしている同志たちの闘いに全幅の支持を送ります。力強く叫びましょう。「ダンケツ・ガンバロー」
 今韓国では、同じ問題で労働者・農民が闘っています。ノムヒョン政権は、生存権を守ろうとする労働者・農民を公権力を動員して殺害しました。これに対し、民主労総は、ノムヒョン政権を退陣させ、労組弾圧を粉砕し、非正規職労働者の拡大を阻止し、韓米FTAを阻止し、戦争を阻むために、そして、ピョンテク米軍基地建設を阻止し、民主的労使関係立法をかちとるために闘いを開始しました。
 11月15日付けで労働者の名でゼネスト闘争に入ることを宣言します。トゥジェン!この場におられる全ての同志たちを11月15日ゼネスト闘争に招待します。一緒に闘ってもらえますか?
 われわれ労働者は国境を廃棄します。戦争に反対し、平和を守るための労働者の闘いに国境は存在しません。新自由主義に反対し、労働者・農民の生存権をかちとる闘いのために国境を廃棄します。国境をのりこえる苛烈な連帯闘争で、労働者・農民が真の主人公となる世の中を作ってゆきます。その闘争に我が民主労総の同志たちが先頭に立ちます。

全国公務員労働組合ソウル本部副本部長 ソウォンソン

三里塚反対同盟と韓国民主労総

 韓国政府は、公務員労働者の労働3権を認めず、公務員労働者の自主的団結体である全国公務員労働組合をつぶす意図でさる9月22日、警察兵力、ヤクザ警備員を動員した暴力襲撃で全国170あまりに及ぶ労組事務所を強制閉鎖しました。政府は、構造調整にとって最大の障害となっている全国公務員労働組合を、この機に完全につぶそうとこの4年余りの弾圧の中で最もはげしい弾圧を展開しているのです。
 しかし、全国公務員労働組合の14万組合員はさる2月、民主労総加入賛否投票を、圧倒的な賛成率で可決したのに続き、政権の弾圧に対して、法外労組死守、民主労総死守の旗を高く掲げ、苛烈に闘っています。
 全国公務員労働組合は、14万組合員が1ミリの揺らぎもなく断固民主労組を死守しており、きたる民主労総の全国労働者大会とゼネスト闘争、そして民衆総決起闘争に、全組織的な力量を結集してのぞみます。
 同志のみなさん。韓国で進められている公務員労働者に対する構造調整は、すでに日本で「革新」という政府政策で施行された事例であることを私たちは知っています。政権と資本は、互いに国境を越え、労働者弾圧で連帯しています。
 今日、日本の労働者が叫んでいること、韓国の労働者がゼネストと民衆総決起で叫んでいる内容には、さほど大きな違いはありません。両国の労働者の利害と要求は異ならない。それこそまさに労働者の国際的団結と連帯が切実である理由となります。
 資本の世界化、いや、労働者に対する攻撃の世界化、貧困の世界化、新自由主義を、全世界の労働者の名で、そして韓国・日本の労働者の名で阻みましょう。公共部門の民営化、公務員労働者の構造調整を断固阻止しましょう。また、アメリカの東アジア派遣戦略に起因する朝鮮半島戦争策動に対し、韓米同盟、日米同盟を、平和を願うすべての労働者の団結で粉砕しましょう。
 私は、ここに集まった同志たちの熱気と国際連帯の熱い叫びがあれば、必ずや実現できると確信します。同志のみなさん。力強く連帯し、闘いましょう。

AMFA(航空整備士労働組合)ローカル9委員長 ジョセフ・プリスコ

 世界中の労働者は、労働者の権利を奪い、組合を破壊するという試みを打ち砕くため、一つの「こぶし」となって、立ち上がらなければなりません。
 団結して闘い、勝利しなければなりません。勝利のためには、腕を組まねばなりません。連帯しなければなりません。団結と戦闘性をもたねばなりません。
 実際に働き、社会を支える富を創り出す労働者が、直接、政府や企業をコントロールしなければなりません。
 「一人の痛みは、みんなの痛み」ーこの言葉は、人間としての基本的な価値観であり、単なるスローガンではありません。労働者は、労働者を痛めつける政府、法廷、企業の諸政策に反対しなければなりません。 
 世界のすべての労働者は、団結し、反撃を開始しましょう。

AMFAローカル33委員長 テッド・ルードウィック

テッド・ルードウィックAMFAローカル33委員長と米国代表団

 ノースウエスト航空に対する私たちのストライキは、本日で443日目となりました。2004年にノースウエストは、私たちの組合の破壊を目的として、スト破りを雇用し、訓練する計画の準備に入りました。
 ノースウエストは、2001年の9・11以来、私たち組合員の半数を削減してきました。さらに53%の削減を強要し、残る労働者には26%者賃金カットを押しつけてきたのです。メンテナンスの外注化は、私たち組合員の多くの職場を奪い、同じことがノースウエストの他の労働組合に拡大していきました。
 私たちの組合は、これ以上一歩も譲らないという道を選択したのです。ノースウエストは組合を破壊する計画を実行に移し、私たちは2005年8月19日をもって、やむにやまれぬストライキに突入しました。
 航空整備士、清掃係、用務員の4400人からなる組合員が、ノースウエストの攻撃に断固として立ち上がった時、ノースウエストの他労組は傍観しながら、ピケットラインを越えていきました。このことがノースウエストをして、30%の削減飛行で操業を続けさせることになりました。そして結局ノースウエストは1ヶ月後に、破産申請を行ったのです。
 この443日を通して、自らは多くの困難を抱えながらも、90%のAMFAの組合員は、誇り高くノースウエストと対峙してきました。
 ノースウエストが唯一攻撃できないのは、協約交渉の再開のみをスト収拾の条件とするAMFAの固い団結と決意です。
 ノースウエストで起こっていることを阻止していくために、私たちは全世界の兄弟姉妹と連帯していかねばなりません。AMFAはピケラインを常に尊重し、世界中どこでも、労働者の闘いを支持してともに闘っていきます。

ILWU(国際港湾倉庫労働組合)ローカル34執行委員 キースシャンクリン

 私たちは今、世界中で連帯の鎖を形成し、民衆の利益に向けた変革を宣言し、各地の政府にそのメッセージを突きつけるべく肩を組み合って立ち上がりました。
 直ちにイラクから撤兵を強制していかねばなりません。バラバラの死体、親をなくした子どもたち、相手を失った夫婦やアグブレイブの捕虜虐待など、多くの犠牲者を耳にすることは、もはや耐え難いものになりました。
 住む家を失った多くの人たちが街頭で生活している一方、労働者に課せられた税金がでっち上げの理由で始めた戦争に使われていく現状には、もはや耐え難いものを感じます。
 ブッシュ大統領は、何らかの理由や考え得る根拠のないまま、人々を逮捕できる反テロ法にサインをしました。日本では、共謀罪と呼ばれる同様な法案が上程されています。これらの法案・法律の撤廃まで、私たちはともに闘っていかねばなりません。 だからこそ、主催3労組、民主労総、AMFA、そしてILWUなどの諸組織が、このような集会を継続し、政府に知らしめていかねばなりません。
 世界の労働者が団結すれば、この変革を実現し、この世界を私たちと続く世代にとってより良きものに変えていくことが可能です。ともに闘おう。

ILWUローカル10執行委員 クラレンス・トーマス

 ハリケーン・カトリーナは、アメリカ式民主主義のもとで労働者階級、アフリカン・アメリカン、そして「有色」の民衆が直面する現実を暴き出しました。これはまた、国際的なパワーを結集し、人種差別主義と抑圧的立法措置と対決することがいかに切迫性を持つものであるかということを私たちに提起するものです。
 全米にわき上がるラティーノ労働者の闘いは、ランク&ファイルの労働者の反撃をつくりだすために、極めて重要な事態としてとらえなければなりません。
 移民の権利運動と2006年メーデーにおけるボイコットは、近年のアメリカ史において最も成功したゼネラル・ストライキの一つとなりました。この闘いは、未組織で社会保障のない労働者たちが組織労働者の支援も受けずに遂行しました。移民トラック運転士の職場離脱の結果、ロサンゼルス港とロン区ビーチ港では船荷の90%が立ち往生となりました。いくつかの大企業は、その日の操業を断念することになりました。
 サンフランシスコでは、ホーンブロワー社が非労組クルーを使ってフェリーを運航するために労働契約を乗っ取りました。それまではILWUがフェリーの操業の労働者を組合に組織していました。これは、労働者の既得権の管轄権に対する威嚇にほかなりません。この闘いでは、すでに8人のピケッターが逮捕されています。
 今この時点で海運労働組合が、この威嚇行為を阻止できないならば、非労組の操業が全海運産業に拡大していくでしょう。
 今や労働者は、ランク&ファイルの世界的な反撃の闘いをつくりだすことを求めています。労働運動は労働者階級の名において、黄色、赤、黒、褐色、白色の労働者が、さらなる前進に向け戦闘的な国際部隊として団結していくために、草の根のランク&ファイルの陣形形成に向け努力せねばなりません。それを可能とするのは、この集会のような機会です。
一人の痛みは、みんなの痛み!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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