1・7動労千葉団結旗開き!

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06反合・運転保安闘争へ向け闘争宣言を発した 1・7団結旗開き!

 1月7日、06年動労千葉団結旗開きが開催された。おりしも当日、羽越線事故に続き、西千葉~稲毛間でまたもレール破断が発生する状況の中、旗開きは、運転保安確立に向けた06春闘への総決起を誓い合う闘争宣言の場となった。

さらに飛躍を!

 旗開きは君塚副委員長の挨拶で開会。年頭の挨拶を田中委員長が新たな決意を込めて行なった(要旨別掲)
 続いて、三里塚芝山連合空港反対同盟・北原事務局長、淡路町空港反対同盟・永井代表、動労千葉顧問弁護団・葉山団長、NTT労組東関東総支部・鈴木委員長、中央労金千葉支店・狩野さん、社民党千葉県連合・若松副代表、新社会党千葉県本部・長南書記長が来賓の挨拶。とくに反対同盟・北原さんは、「動労千葉の05年の闘いは、全国の労働者と国際連帯を作ることにおいて、大きく飛躍した年だった。三里塚は40年間、反戦・反核の砦として共に闘ってきた。その結果未だに完全空港にならないところまで追い込んできた。今、600名の自衛隊員が成田を利用してイラクへ派兵されようとしている。若い人達の未来のために、廃港まで労農連帯のきずなを固めて闘い抜く」と熱烈な決意述べ、満場で確認された。

退路を断って!

 また、第二部では、水野勝浦市議、家族会・佐藤会長、OB会・布施事務局次長をはじめ、動労水 戸・木村書記長、三一書房労組、スタンダードバキューム自主労組、都政を革新する会、婦人民主クラブ全国協、解放同盟全国連、動労千葉を支援する会より、連帯のあいさつが行なわれた。とくに、布施さんからの「動労千葉には長い積み重ねがある。闘いに踏み切るときは原則を貫くという姿勢を守りぬけば労働運動の主流になることができる」との提起は、結集した全員が確認するものとなった。
 鏡開きに続いて、中野常任顧問が、「06年、動労千葉は退路を断って闘いに起つ、みんなで渡れば恐くない」と乾杯の音頭をとり、会場のボルテージは一気に高まった。

争議団の決意!

 第二部では、会場のあちこちで、闘いに継ぐ闘いにくれた05年の成果や06年の新たな闘いに向け、歓談の輪が広がる中、動労千葉争議団の高石さんが、「昨年の9・15反動判決以降1047名闘争が益々盛り上がってきた。この2月16日には3争議団・闘争団と国労36闘争団全体が合同して開催するはじめての集会が予定されている。また4月1日には7・15陣型での画期的な集会が行なわれる。まさしく解雇撤回闘争も勝負の年となる。もうひとふんばり頑張っていきたい」と決意表明。

現場からの決意

 恒例のビンゴ大会に続き、支部代表が決意表明。「今年は基地縮小攻撃との対決の年だ。183系の廃止、217系の鎌倉移管による合理化が昨年末に提案された。要員削減は△6名だ。この間幕張支部は組織破壊攻撃には全体で反撃してきた。この6名の要員削減も粉砕していきたい」(幕張支部・山田支部長)、「新賃金制度導入を阻止し、職場での要員確保の闘いを展開し、反合・運転保安確立へ向けて06年春闘を闘っていきたい」(千葉機支部・梶ケ谷副支部長)。

新たな闘争宣言

 最後に、長田書記長が「安全運転闘争が大きな支持を受け、国際連帯闘争が発展するなど、動労千葉が一躍日本の労働運動の先頭に立ったように思っている。決意を述べるとき、いつも『長田です』と言ってきたが、故中村書記長の遺志を引き継ぐ決意を込めて今日は『書記長です』と言います。資本のすさまじい攻撃の中で闘い抜いた05年、闘いを支えてくれている支援の仲間達や11月集会を主体的に組織してくれた労働学校の卒業生たちの思いとひとつになって、反転攻勢をかけるときが来ている。幕張の縮小攻撃は、この間動労千葉の闘いの中心を担い、引っ張ってきたことに対する攻撃だ。京葉運輸区廃止-蘇我運輸区新設は動労千葉の影響力を削ぐことを狙っている。総武線では3年連続でレール破断が発生した。昨年闘いで22㎞のレール交換を実現したが、その根本を問う闘いをしなければならない。まさしく闘いは正念場に入る。今日の旗開きは闘争宣言の場だ」と、06反合・運転保安春闘に向けた燃えるような決意を表明した。

かつてない熱気

 この決意を受けて中江さんが飛び入り発言。「私が動労本部にいたころ指導した運転保安闘争を受け継いでくれたのは動労千葉だけだった。今日の決意を聞いて本当に嬉しい」と涙を流しながら訴え、参加者の決意も最高潮に達した。最後に会場を揺るがすインターナショナル合唱、団結ガンバロー三唱で、団結旗開きは、これまでにない熱気と底抜けの明るさの中、大成功のうちに終了した。

退路を断って闘おう!反合運転保安春闘へ

田中委員長挨拶要旨
退路を断って闘おう!

▼反合運転保安春闘へ

 今朝、再び総武緩行線・西千葉~稲毛間でレール破断が起きた。
3年連続だ。しかもJRは折れたレールの上を閉そく指示運転で列車を走らせた。昨年の闘いで数百ヶ所のレール交換を実施させたが、それでもレールが折れるというのがJRの現状だ。安全が根本から崩壊している。尼崎事故から一年も経ないうちに、羽越線で5名の乗客の生命が奪われた。この背景には規制緩和、分割・民営化があり、無人化・外注化など徹底した大合理化の問題がある。気象異常時の規制も緩和され解体されている。
 羽越線事故をみて、04年酒々井駅で集中豪雨による冠水に列車が突っ込んだ事故を思い出す。
佐倉-成田間は、降雨運転規制に運転中止が無くなった。この時指令は「35㎞で運転しろ」と指示した。冠水は腰まで水に浸かる状態で、走れる状況になかった。結局、起動させた結果架線停電が発生、電車の床下機器は高圧主回路が溶断した。どれだけ規制緩和が安全を脅かすのか!風速の規制も緩和された。なぜ駅長の報告義務を削除したのか?現状をみれば明白だ。千葉以東では駅員のいる駅が珍しくなっている。当局は風速予測システムを採用したと言っているが、風速が予測できない現実を羽越線の事故がはっきりさせた。
駅員はいない。保線は丸投げ外注化、運転士には職場規律の厳正化だ。こうした現状の中、闘いに起ちあがらないで同様の事故を起こしてしまったら、それは労働組合の責任でもある。たとえ処分をされようと、06年は原点に返り、総力をあげて反合・運転保安闘争を闘いぬく1年になる。社会を覆う競争原理・弱肉強食の論理に対して労働者は我慢ができなくなってきている。
安全運転闘争はこれまでにない共感を得た。「闘いなくして安全なし」これは動労千葉にとって絶対に譲れないものだ。

▼この地平を広げよう

 11月集会の成功や国際連帯闘争の前進も、分割・民営化に首をかけてストに起ちあがり、今も安全運転闘争を中心として民営化体制に挑み続けていることが評価された結果だ。朝日新聞に君塚副委員長の記事が掲載された。動労千葉が注目される時代が来た。果たさなければならない役割を全組合員が自覚してほしい。06春闘はこの5年間、職場からの非協力闘争をやり抜いてきた幕張支部に攻撃がかけられている。そして蘇我運輸区新設との闘い、貨物での新賃金制度導入との闘いが課題となる。打ちやぶる力は職場の団結した力だ。この力が外注化を阻止し、ついにシニア制度を打破し、強制配転14名を検修職場に戻した。
そして闘争の過程で19才の若い仲間の加入を実現した。この道をさらにグレードアップし、団結して進みたい。

▼06年は歴史選択の時

 いよいよ憲法改悪攻撃が本格的に開始されようとしている。ターゲットは9条だ。3月にも国民投票法案、教育基本法改悪案が上程されようとしている。われわれは時代の分かれ目に立った。今こそ歴史選択のときだ。07年に向けたこの2年間に、労働組合が何をするのかということが問われている。
 JR情勢も激動となる。JR総連の腐り切った姿があらわとなっる。「JR体制」が土台から揺らぎ、大流動化は避けられない。万全の準備をする時期にきている。動労千葉の反合・運転保安闘争が全体のキャスティングボードになる。1047名闘争もまったなしの正念場だ。本当の勝利をつかめるのかどうか、動と反動が火花を散らす攻防戦だ。腹を据えて闘い抜こう。

▼原点に返って闘おう

 もう一度原点に返ろう。動労千葉は反合・運転保安闘争の中で生まれ、反合・運転保安闘争を中心に団結してきた組合だ。なぜ分・民の時、首をかけて闘いに起ちあがれたのか。もう一度安全運転闘争に起ちあがらなければならない!動労千葉の新しい未来を築くために、もう一歩進めるのかどうか!再び06春闘を反合・運転保安春闘と位置づけて、ストライキ、安全運転闘争を含む闘いにたちあがろう。
 そして何よりも、その闘いの渦中で組織拡大を実現しよう。
06年の最大の核心は、組織拡大を実現できるか否かにかかっている。全組合員の力を結集して組織拡大を実現しよう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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